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2022年1月31日のTOKYO854の放送内容です|Blooming Days -日々是好日-|倉嶋桃子


こんにちは。
ディレクターの小出です。

今日1/31は、 ナウル共和国の独立記念日。
1968年にオーストラリアから独立しました。

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ナウル共和国は、太平洋南西部に位置するナウル島にある共和国で、国土面積は21平方キロメートル、港区くらいの大きさの一つの島で成り立っており、人口は1.3万人の世界で3番目に小さい国です。
ちなみに国土面積が世界一小さい国はバチカン市国、その次はモナコ公国。
人口はバチカン、ツバルに続いて3番目に少ない国です。

そこに住む人々は古来、漁業と農業に従事して、貧しくもつつましく平和に暮らしていましたが、1888年にドイツの植民地になって間もなく、島の大半が海鳥の糞が堆積したリン鉱石でできていることが判明。
リン鉱石は、化学肥料の原料となることから採掘が開始され、第二次世界大戦を経て1968年にオーストラリアから独立するとリン鉱石採掘による莫大な収入がナウル国民に還元されるようになりました。

その結果、太平洋地域で最も高い生活水準を享受し、医療費、学費、水道・光熱費、税金にいたるまですべては無料、そのうえ生活費や新婚には一軒家まで支給され、リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきり。国民はまったく働かなくても生きていけるようになり、国民の90%は無職という時代が30年ほど続きました。
そのため、3度の食事を100%外食に頼るという生活習慣からか、国民の90%が肥満、30%が糖尿病という「世界一の肥満」「世界一の糖尿病大国」にもなりました。

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しかし、そんな毎日が日曜日という生活は遂に終焉を迎えます。
リン鉱石の枯渇により1990年代後半から経済が破綻状態となりました。
2004年からの改革によって状況は多少改善され、リン鉱石の2次採掘が開始されたことで輸出による収入も増加傾向にあるものの、「働いて給料を得る」という経験がない国民が多いためか、国民の労働意欲は極めて低く、額に汗して働くことを諦め、ロシアマフィアのマネーロンダリングに加担したり、テロリストたちへのパスポートの売買に手を染めたりと、真っ当なことで収入を得るという考えには及ばなかったようです。

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1990年代末にはナウルの財政は完全に破綻し、銀行の金庫からお金はすっかり消えてしまいましたが、国民の預金通帳には多額の預金が記載されており、銀行から引き出せない状況とはなったものの、どれほどお金があっても島では使い道がなかった為か、パニックに陥ったり、怒り狂うこともなかったそうです。

現在、ナウル共和国の国民は、朝から晩まで魚釣りやココヤシの実の収穫に出かけるという1世紀前の暮らしに戻り、慎ましくも平和に暮らしているようです。

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さて、今日のBlooming Days-日々是好日-は、今日1/31がイギリスの児童文学作家としても有名なアラン・アレクサンダー・ミルンが亡くなった日ということで「くまのプーさん」をテーマにお送り致しました。

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本日の放送内容

番組内のトークの合間に挿入された楽曲は、Spotifyのプレミアムプランのユーザーであればフル再生、無料プランのユーザーは30秒まで聴く事が可能です。また、スマートフォンもしくはデスクトップアプリからのみ再生が可能です。ブラウザでお聴きになりたい方はプレリストをおためしください。

本日のプレイリスト

皆様からのメッセージお待ちしております

番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。
番組で取り上げた内容のご感想など、ぜひお聞かせください。

番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない場合がございますが、なにとぞご容赦ください。

今週も皆様にとって素敵な1週間になりますように。

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