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『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花〜』

以前『えんとつ町のプペル』という絵本を読んだことがあります。元お笑い芸人の西野亮廣さんが描いた絵本ですが、今回の『みにくいマルコ』はその続編になるようです。

マルコはえんとつ町にいるモンスターで、その見かけから相手にしてくれる人もおらず、やっとモンスターハウスの「天才万博」で働くことができました。手の長いマルコは、団員をブンブン投げることで、天才万博を連日わかせました。

ある時人助けをするつもりが、間違ったことをしてしまいます。しかし、その被害にあった大会社の社長令嬢のララは、マルコのことを許し理解しようとします。

マルコとララは仲良くなり恋心が芽生えます。優しいマルコはララに何度でも花を送ります。

ララは「天才万博」が大好きでした。何故なら、「天才万博」の人たちは、みんな運命から逃げずに闘っているからでした。自分もここでだと勇気をもらえるのです。

ある日ララの婚約者のピーターは、ララがマルコと仲良くしているのが気に食わず、マルコを罠にはめます。まんまと罠にはかかってしまうマルコでしたが、ララは「私だって大切な人を守りたい。パパには本当に感謝してる。でも私の幸せは私が決める」といって、マルコを守ります。初めて父親に意見したララですが、父親に頑固な娘だと言われた時はそれを認めた上で、パパの娘だもんと言葉を発します。

これはマルコの話だと思いますが、私はララの中身を見る力や、愛情深さ、そしてそれは十分に父親に愛されたからだと表現しているところにグッときました。

その後マルコは、姿を見せることは無くなりましたが、毎年花火を「投げ」て、ララに愛を伝えたというお話です。

えんとつ町のプペルとの繋がりが絵本には様々散りばめられているようですが、少しずつ青空が見えるようになったりと街の進化もありながら、新しいラブストーリーを読むことが出来ました。

とはいえ、西野さんの絵本なので、こんなに表面的に読んではいけないのではないかと、変に裏を読もうとしてしまいます。笑 
というわけで、『みにくいマルコ』のお話でした。

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