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OD缶(アウトドア缶)の種類の違い

以前、CB缶(卓上コンロで使うタイプ)とOD缶(キャンプや登山でよく使われるタイプ)の違いを書いたことがありますが、今回はOD缶の中でもノーマルガスとパワーガスってどう違うの?というところをもう少し書いてみようと思います。

OD缶は色んなメーカーが作っていますが、圧縮された液化石油ガスが入っています。
それぞれ(メーカーによって言葉は違いますが)ノーマルガスとパワーガス、ウルトラガスなど、1~3種類くらいの製品をだしています。ここではプリムスをみてみましょう。

春夏用ノーマルタイプ👇

温暖な時期、低地での使用に適した一般的なガス
通常の夏場のキャンプなどにおすすめ
内容:ブタン100%(イソブタン含む)

オールシーズン用タイプ👇

ノーマルに比べて、寒い場所で使用できる。
内容:ブタンガス75%、プロパンガス25%

冬季、高所専用タイプ👇

低温時、極寒地で使える最強ガス                   このガスは使用温度20℃以下となっているので、夏季や暖所で使用できない。
内容:イソブタンガス70%、プロパンガス30%

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このように、ガスの内容に違いがあります。(配合は代替で、比率が変わることもあるようです)
これらのガスは沸点が違います。
ブタン   -0.5℃
イソブタン -11.7℃
プロパン  -42℃

沸点が低いガスは気化しやすく低温下で出力しやすいという特徴があります。
ですから、通常の夏場のキャンプなどで使うノーマルタイプはブタンで、
寒冷地で使うものほどプロパンの比率が多くなってくるというわけです。


OD缶を使っていて、どこまで使ったかわからなくなることがあると思いますが、以下の方法で大体の分量を推測することが出来ます。

①最初の重さを測って缶の重さ(調べられます)を引き、後の重さを把握しておき、使用後残りのガスを測り割り出す方法。
②振って音で判断する方法。ざっくりとしかわかりませんが、簡単です。
③水に浮かせて沈み方で判断する方法。深めに沈むほど中身が入っている。
③は調べていて出てきた方法ですが、子供に見せたりするのも楽しいかもしれませんね!

OD缶は使用期限は特に書いてありませんが、一般的には2〜3年以内に使うことが推奨されています。金属の腐食や変形などもあるため、最長でも7年までだと言われています。

また、どのメーカーでも合うの?と聞かれたたりしますが、基本的にはお使いのガスコンロやランタンのブランドに合わせたものをお使いください。
以前はメーカーによってサイズが違っていたようですが、最近ではヨーロッパ規格に変わってきてどれでも合うようになってきているそうです。しかし、事故が起こる原因になったり、万が一事故になった時補償の対象にならないことがありますので、同一ブランドを使ってくださいね!

以下、少しだけ他のブランドも紹介しておきます。

OD缶で、安全に登山やキャンプを楽しみましょうね!!



































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