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ウェットフライをトレーラーフックのスタイルに巻いてみた
トレーラーフック・スタイルのフライは、
イントルーダーが有名です。
イントルーダーは、元来雪解けの濁った川を
遡上するウィンターランのスチールヘッドを
効果的に釣るために開発されたフライです。
その特徴は、
濁った水の中でも発見されやすいよう、
大きく、目立つようにデザインされており、
スチールヘッドの食性よりも、
攻撃性を刺激するように作られています。
イントルーダー=侵入者というネーミングの通り、
その侵入者を追い払う行動を
起こさせようというのが、
このフライの狙いなのです。
今回ご紹介するフライは、
トラウト用に、
サイズを落として
さらに攻撃性というよりも、
食性に訴えかけるために、
”虫っぽい”シルエットの
ウェットフライにしてみました。
レシピ
今回タイイングするフライの
レシピは以下の通りです。
シャンク
セニョ・マイクロシャンクトレーラーワイア
セニョ・トレーラーフックワイアボディ
シールスファーハックル1
マラードフランク・ダイドサマーダックハックル2
ゴールデンフェザント・ボディフェザーウィング
ピーコッククイル
タイイング手順
それでは、タイイングの手順を
ご紹介します。まずは、バイスにシャンクを取り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641354584543-ydUd2atOdT.png?width=1200)
今回使用したシャンクは、
グレッグ・セニョがデザインした、
イントルーダー用のシャンク、
アーティキュレイテッドシャンクを
トラウト用にサイズダウンしたもの、
マイクロシャンクを使用しました。
このシャンクの端は、
角があり、気を付けないと
スレッドをそれにひっかけて
切ってしまう場合があるので、
スレッドを巻いて、
この角を隠すようにしてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1641353985590-FDsTc4H69V.png?width=1200)
適当な長さにカットした
トレーラー用のワイアを
半分に折ってループを作り、
それにフックを取り付けます。
ワイアの半の端を、
写真のように
シャンクのアイに通し、
スレッドでシャンクに
ワイアを固定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1641354183074-h3EJkyialL.png?width=1200)
シャンクのアイに通した
ワイアの端を折り返し、
スレッドで固定して、
余分はニッパーなどで
カットします。
ワイアの切れ端でスレッドを
切ってしまわないように
気を付けて、スレッドで
隠してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1641354278046-kfaAk1aiDO.png?width=1200)
スレッドで固定し終わったら、
瞬間接着剤などで
しっかりと固定してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1641354863806-nyIgIJRPSa.png?width=1200)
シャンクの後端でスレッドでループを作り、
ボディ材のシールスファーを
このループに挟み、広げます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641355008524-gCwfGUKbIC.png?width=1200)
シールスファーを挟み込んだループを
ツイスターなどでスピンして
ボディ材とします。
それをワイアブラシなどで
ブラッシングしてけば立たせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641355175741-E96lHgIroD.png?width=1200)
できたダビングブラシで、
ボディを巻き、
さらにブラッシングして
けば立たせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641442043145-sfwcLct1Iy.png?width=1200)
ハックルとなるマラードフランクフェザーを取り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641442150552-EjbGFxiaJd.png?width=1200)
取り付けたマラードフランクをシャンクに2回転ほど巻きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641442236328-erA69dQzLM.png?width=1200)
次に2枚目のハックル、ゴールデンフェザントのボディフェザーを巻き留めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641442346363-k7XO8mKePR.png?width=1200)
同じように2枚目のハックルも巻き留めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641442417125-zyclgRwNDb.png?width=1200)
ウィングのピーコッククイルを取り付けます。
左右同時に取り付けてもよいのですが、
ぼくは別々に、最初は左側から取り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641447450767-oX3ipdv6Ad.png?width=1200)
次に手前側(右側)のウィングも取り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641447514249-RhRZ9i9yLB.png?width=1200)
ウィングを取り付けたら、スレッドでヘッドを形成、
ウィップフィニッシュをして、ヘッドセメントを付けて完成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1641447604320-D2t6MhUjoR.png?width=1200)
ヘッドセメントには、通常のヘッドセメントでもよいのですが、
最近、ぼくはUVレジンをよく使っています。
このようなフライのヘッドセメントには、粘度が低いシン・タイプがお勧めです。
そして、そのUVレジンを完全硬化させるには、周波数のあったこのUVライトがお勧めです。
![](https://assets.st-note.com/img/1641447976236-PcmydF9nyB.png?width=1200)
完成はこのような感じになりました。
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