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ウェットフライをトレーラーフックのスタイルに巻いてみた

トレーラーフック・スタイルのフライは、
イントルーダーが有名です。

イントルーダーは、元来雪解けの濁った川を
遡上するウィンターランのスチールヘッドを
効果的に釣るために開発されたフライです。

その特徴は、
濁った水の中でも発見されやすいよう、
大きく、目立つようにデザインされており、
スチールヘッドの食性よりも、
攻撃性を刺激するように作られています。

イントルーダー=侵入者というネーミングの通り、
その侵入者を追い払う行動を
起こさせようというのが、
このフライの狙いなのです。

今回ご紹介するフライは、
トラウト用に、
サイズを落として
さらに攻撃性というよりも、
食性に訴えかけるために、
”虫っぽい”シルエットの
ウェットフライにしてみました。

レシピ

今回タイイングするフライの
レシピは以下の通りです。

タイイング手順

それでは、タイイングの手順を
ご紹介します。まずは、バイスにシャンクを取り付けます。

1.バイスにシャンクを固定する

今回使用したシャンクは、
グレッグ・セニョがデザインした、
イントルーダー用のシャンク、
アーティキュレイテッドシャンク
トラウト用にサイズダウンしたもの、
マイクロシャンクを使用しました。

このシャンクの端は、
角があり、気を付けないと
スレッドをそれにひっかけて
切ってしまう場合があるので、
スレッドを巻いて、
この角を隠すようにしてください。

2.ワイアにフックを取り付け、シャンクに固定する

適当な長さにカットした
トレーラー用のワイアを
半分に折ってループを作り、
それにフックを取り付けます。

ワイアの半の端を、
写真のように
シャンクのアイに通し、
スレッドでシャンクに
ワイアを固定します。

3.ワイアを折り返して固定

シャンクのアイに通した
ワイアの端を折り返し、
スレッドで固定して、
余分はニッパーなどで
カットします。

ワイアの切れ端でスレッドを
切ってしまわないように
気を付けて、スレッドで
隠してください。

4.ワイアを背着罪で固定

スレッドで固定し終わったら、
瞬間接着剤などで
しっかりと固定してください。


5..シールスファーをダビングループに挟む

シャンクの後端でスレッドでループを作り、
ボディ材のシールスファーを
このループに挟み、広げます。

6.ボディ材をブラッシングする

シールスファーを挟み込んだループを
ツイスターなどでスピンして
ボディ材とします。

それをワイアブラシなどで
ブラッシングしてけば立たせます。


7.ボディを巻き、さらにブラッシング

できたダビングブラシで、
ボディを巻き、
さらにブラッシングして
けば立たせます。

8.ハックル1を取り付ける

ハックルとなるマラードフランクフェザーを取り付けます。


9.ハックル1を巻く

取り付けたマラードフランクをシャンクに2回転ほど巻きます。


10.ハックル2を取り付ける

次に2枚目のハックル、ゴールデンフェザントのボディフェザーを巻き留めます。


11..ハックル2を巻く

同じように2枚目のハックルも巻き留めます。


12.ウィングを巻き留める

ウィングのピーコッククイルを取り付けます。
左右同時に取り付けてもよいのですが、
ぼくは別々に、最初は左側から取り付けます。


13.手前側のウィングも取り付ける

次に手前側(右側)のウィングも取り付けます。


14.ヘッドを仕上げる

ウィングを取り付けたら、スレッドでヘッドを形成、
ウィップフィニッシュをして、ヘッドセメントを付けて完成です。


15.ヘッドセメントにはUVレジンがおすすめ

ヘッドセメントには、通常のヘッドセメントでもよいのですが、
最近、ぼくはUVレジンをよく使っています。

このようなフライのヘッドセメントには、粘度が低いシン・タイプがお勧めです。

そして、そのUVレジンを完全硬化させるには、周波数のあったこのUVライトがお勧めです。


16.完成

完成はこのような感じになりました。



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