にじさんじコンセプトボイス 看病ボイス 飛鳥ひな レビュー

四月も終わろうとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。新年度になって一カ月が経ったということでもあります。四月、この一カ月間で何をされましたか?何も?していない?そう……。

何かしたあなたも何もしていないあなたも、最後に一つこちらのボイスを聞いてみてはいかがでしょう。にじさんじコンセプトボイス、看病編。これまでも季節限定ボイスは発売されていましたが、あちらが季節にまつわる出来事をテーマにしている一方、こちらは季節感に囚われないシチュエーションに特化したボイスとなっています。

普段の季節限定ボイスは一人当たり1000円、コンセプトボイスは1500円。1.5倍と少々割高に感じられますが、ボイスドラマなどをたしなむ方なら値段分の価値を感じられる内容になっているかと思います。


では本題……と行きたいところですが、その前に。

飛鳥ひなさん、と言えば、どんなイメージがあるでしょうか。配信を見たり、あるいは日頃から告知を見ている方なら、音にこだわりのある人だと思われるかもしれません。男性のVTuberをテーマに扱った企画配信も時折されていますね。「ひなP」と呼ばれることも多いかと思います。お菓子についてもこだわりがあったり、最近はあまりやっていませんが、一時期はハッシュタグを新しく作って流行らせたりもしていました。

いやこれ話の流れ失敗したな。音です音。まず語っておきたいのは彼女の音に対してのこだわりについて。

KU100という名前のダミーヘッドバイノーラルマイク(マネキンの頭みたいな奴で耳にマイクがあります)を購入しています。販売価格税込み100万以上。100万ものお値段の買い物、皆さんはされたことありますか?車じゃないですよ。マイクです。その事実だけでもう、よっぽど音にこだわりあるんだな……と思うでしょう?

だから、配信に来られた方は「さすがに音がいいな……」って思われるかもしれません。でも違うんですよ。普段の配信で使っているマイクはもっと安物、数万とかそういうレベル。他のライバーさんが使っているマイクと大差ありません。でも音がよく聞こえるような気がしませんか?これは環境を整えているからです。雑音や騒音がなく、音の反響もきちんと考えた部屋であれば、そんな高価なマイクを使わなくても高品質な音声を収録できる。

じゃあどこでKU100を使うのか?それはASMR配信とかこういうボイス収録の時のみです。使いどころをきちんと分けてるってことですね。まぁこのコンセプトボイスに使ってるか分かんないんですけど……多分使っていることでしょう。とりあえずそういう設定にしておきます。


はいここまで前置き。ここから本題。上質な環境に上質なマイクを使ったらどうなるか?ライバーのみならずV界隈全体を見渡してもトップクラスの音質のボイスが収録できるってわけですよ。これが言いたかったんです。

看病と聞いてどちらを思い浮かべますか?看病する方、される方。ひなさんは大病院の院長の一人娘だから、やっぱりされる方かな?そう思うでしょう。これがする方なんだよなぁ~~~~!!個人的にはまずここがビックリポイントでした。医者の不養生じゃないですけど、元々弱ってるところをあんまり人に見せないタイプですし、どんなボイスになるのか想像もつかない。まぁどんなボイスかは想像にお任せ……と言いたいところなのですが、それだとレビューとして機能しないのでネタバレにならないようなポイントをご紹介しましょう。

まずくしゃみが聞けます。多分演技。でもくしゃみが聞けます。おい聞いてるかくしゃみ民。飛鳥ひなのくしゃみが聞けるんだ。編集してここだけ切り抜いてループ再生できるんだぞ。これだけで1500円の価値があると思いませんか?僕は思いますけど。

次にちょっと弱ってるひなさんの言葉が聞ける。まぁ人間誰しも病気の時って気弱になりますよね。そういう感じです。人肌恋しい、とは違いますけど、甘えてくるかわいらしいひなさんのボイスが収録されてます。普段は姐さん的な面が目立つ(目立つか?)彼女ですが、ここでは本当に一人の女子高生的な、そういう等身大のひなさんを見ることができます。ちょっとひねくれた目で見ると、まぁこのボイスも演技ではあるんですけど、「あっそうなんだ、甘える時ってこんな感じのを想像してるんだ~……ふーん……じゃあ実際に同じ状況になった時も……なるほどね……」みたいな楽しみ方もできたりね。いやキモいな。今のは聞かなかったことにしてください。

そして個人的な体験も聞ける。フリートーク的な?看病がテーマということで、ひなさんの過去にまつわる話が聞けます。VTuberファンなら多かれ少なかれ配信者のパーソナルな情報を好きになりがちでしょう。そういう小話が聞けるのも非常にプラスですね。どういう子ども時代を過ごしてきたのか、それを垣間見ることができるのはいわゆる「質感」を感じることに等しいのではないのでしょうか。質感オタクにもオススメです。

ひなさんはいつもボイス収録するとき台本は用意しないんですけど、このコンセプトボイスシリーズは元々トラックごとにどういう話をするのか小テーマが設定されているせいか、非常に順序立てた起承転結のある内容になっています。いつもなら成分多め(だと勝手に思っている)の益体のない話、胡乱な話、総じて雑談的な話も少なめ。ここに関しては好みの分かれるところなのかなと感じましたが……シナリオ的にはすごく自然な流れで会話に迷うようなこともなく、聞き心地のいい話運びだと思いました。1500円って決して安くはない金額設定だと思うので、そこの感覚で買うかどうか決めてもいいかもしれませんね。


看病ボイスの販売は四月いっぱいまで。月が変わるまであと少し。ちょっとでも気になったら、是非購入をご検討ください。質は保証されてますよ。

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