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氷の惑星ツアーを開催した話【流転のグリマルシェ】

本記事はひとしろ様(Twitter:@shiro_333)が主催している「定期更新型ネットゲーム Advent Calendar 2022」12/9の記事となります。
前日の記事はこちら


はじめに

皆様こんにちは!
あおかびと申します。
普段はTwitterでミジンコが月を見た時の感想のようなツイートを垂れ流しつつ、元気がある時に定期ゲームなどで遊んでいます。
アドカレなるものをあおかびもしてみむとてするなり、ということで、自己紹介はそろそろ終わりにして本題に入ります。

今回の記事では、あおかびがアプリゲームの「流転のグリマルシェ」にて、ゲーム内システムを利用していわゆるストーリー個室を主催したときの思い出や、その時どんなことを考えていたのか、というのを主軸にしつつ、こんな感じでやるとストーリー個室やれるよ! みんなもやろうぜ! というような内容を綴っていこうと思います。
ハウツーが書けるほどゲームのマスタリングや個室の主催経験があるわけではないので、どちらかというと思い出や思い入れを語る系の記事となりますが、よろしければ最後までお付き合いください。

「流転のグリマルシェ」とは?

まずこれについてお話ししなければ始まりませんね。
「流転のグリマルシェ」(以下グリマルシェ)は、株式会社アットステージ様が開発したスマートフォン向けアプリです。もしかすると、定期界隈の方はご存じの方も多いかもしれません。
もう遊んでる!という方はこちらの項は読まなくてもOK!

このグリマルシェ、どんなアプリかというと

決めセリフまで設定できるキャラクタークリエイトRPG

流転のグリマルシェ 公式サイトより

です。
ざっくばらんな説明をすると、自分で考えたキャラを登録すると戦闘時のカットイン決め台詞なんかも設定できて更にさまざまなステージを冒険していろんな敵と戦って集めた素材を使ってキャラに合うようなスキルを覚えて……と遊べるゲームです。

そしてこのグリマルシェ、なんとトーク機能付き。
プラットフォームなどの関係からかTLでよく見かける定期ゲームと比べると文字数やトークの残る日数などの制約も多いですが、少しずつ改修が入ったりして、どんどん遊びやすくなっています。
あおかびはもっぱらトーク機能をこねくり回して遊ぶことが多いです。

ストーリー個室ってなんぞや?

そしてこのグリマルシェでは、時たま利用しているユーザーたちの間で「イベントやるのでPL募集!」や「個室やります!参加希望の方はリプお願いします!」などの用語が飛び交っています。
あおかびも個室を建てるにあたってTwitter上で参加してくださる方を募集しました。
ここでは個室を建てる話の前に、もう少しだけグリマルシェの機能を解説しようと思います。
知ってんだよ!という方はここも読み飛ばしてOK!

個室を自作できる?!

グリマルシェのトーク機能は、複数のルームから成り立っています。
運営が一定のテーマやシチュエーションを定めて作成している「公開トーク」では、グリマルシェを利用しているすべてのユーザーが利用できるオープンな場になっています。
季節ごとに期間限定で公開される特別な公開トークは特ににぎわっている印象です。
そしてその「公開トーク」とは別に、ユーザーが特別なアイテムを使用して期限付きの「個別ルーム」を作成できる機能があります。
こちらはルームを作成したユーザーがルーム名や背景、参加者、発言の背景色などまでカスタマイズできる優れものとなっています。
1枚のチケットで10日間の期限付き個室が作成でき、さらにチケットを消費することで最大50日にまで延長できます。
このチケットを使って任意のルームを作成し、その中でロールを行うのがグリマルシェにおける「個室」の文化となります。
別の定期ゲームでもユーザーがトークルームを作成できる機能はよくありますが、グリマルシェの大きな特徴はチケット消費制、かつ時限制となっているところです。

じゃあストーリー個室って……

はい。
お察しの通りかとは存じます。
ストーリー個室とは、前述のトークルーム作成機能を利用してユーザーが独自のストーリーを持つイベントを主催、参加者を募って遊ぶもの、という意味です。
先に述べた通り、グリマルシェの個室機能は時限式となっています。
つまり、他の定期ゲームのトーク機能で開催するイベントに比べてスピーディなテンポ感になりやすく、かつプラットフォーム面でのタイトな時間管理によって、小規模でもイベントを開催しやすくなっているのが利点の一つです。知らんけど。

個室開催に至るまで

本題です。
長々の前置きをしてしまった。大変お待たせしました。
あおかびが個室を作成したのは、今年の7月15日。
個室をやろうと決めたのは7月12日、トレーラー画像を作成してTwitterで公開したのが7月13日
普段ならば絶対に発揮しない謎の行動力により、個室を電撃開催しました。

~言い訳タイム~
もともと、自分の創作世界観によその子たちを招待する個室を開催したいなあというぼんやりとした欲求はありました。
Twitterでいつもお世話になっているフォロワーが個室を開催しているのを見て「あおかびもやりたみある」と呟いたらなんかTLでめちゃめちゃヨイショしていただき(その節はありがとうございます)結果突然の個室開催に至りました。

ほっとんど何も細かいことが決まっていない状態で、あおかびはトレーラーを作り上げました。それがこちら。

グリマルシェは性質上他の定期ゲームよりもユーザーが創作の世界観に基づいて持ち込むキャラクターが多いように感じており、そのためこのトレーラーやのちに紹介する個室詳細を作成する際は「どんなキャラの人にも楽しんで、そして自創作の未来感やメカニカルな設定に敷居を感じずに参加してえもらいたい」という一念でやっていました。
今回の個室開催にあたって、個室はホスピタリティ、という念がありました。上記もその一環です。
自分だけが楽しい個室より、貴重なリソースを割いて個室に参加してくださる方々にできるだけ楽しんでいただきたい。
なんか綺麗ごとっぽいですが、あおかびはとにかくもう敷居を下げていろんな人に遊びに来てもらうことをまず考えてました。という話です。もともと人を楽しませるのが好きな性分というのもあります。

そしてこの時点で考えていた個室の内容はと言えば、

  • 「なんとなく探索系個室にしていっぱいダイス振ってもらったら楽しんでもらえそう」

  • 「戦闘ロールするのみんな好きだしその要素も入れ……入るのか?」

  • 「開催期間は1か月くらい」

  • 「できるだけいろんな人のペースに合わせてやりたい」

以上。アホアホすぎる……
上記のツイートからなんとなく察していただけるかもしれませんが、今回の個室の世界観はあおかびがグリマルシェに登録しているキャラクターの出身となる宇宙で、全体が水没してさらに氷漬けになった地球を探検しよう!というものです。

いざ個室!

来る7月15日。
なんとか作った個室詳細をTwitterで公開し、人見知り特有の狭めの範囲に参加PL募集をかけました。
それがこちら。

こんな感じで募集をかけました。
グリマルシェには不特定多数の方を個室に招待するための公開トークルームもあるのですが、不特定多数の方を相手にして無事に個室開催をやりおおせるほどの技量があおかびにはないことを考慮し、そちらでの募集は見送りました。
ここまで来てようやくあおかびは

  • 探索パートを4つの方位にそれぞれルートを用意する形式にする

  • 探索中はあおかびのPCが常に参加者をサポートする

  • 戦闘イベントはレイドっぽい感じにする

ということを決めました。
ありがたいことにこのふんわりとした募集に応じてくださった方々を作成した個室に招待しつつ、個室の詳細記入欄にルールを記入したり、導入ロールを投下したりとしつつ、いよいよ7/18日深夜に改めて探索パートのルール説明をロールと絡めて参加者に説明。氷の惑星観光ツアー御一行様ご招待!

4方向からあおかびの脳が破壊される

探索パートは東西南北にわかれる形式で行いました。
まずは簡単に周囲の光景をあおかびが描写し、参加者にダイスを振ってもらい、ダイスの結果によって次のあおかびのロールによって描写される景色が変化していく、という基本方針に従い、じゃんじゃん探索してもらいました。
探索中ずっとチャラチャラヘラヘラして無駄話が増えてしまうチャラ男に喋らせるのはどうなのかと思い、仕事に真面目で必要事項以外はあまりしゃべらないサポート用のキャラを以前から温めていたアイデアと混ぜ合わせて作成し、参加者の方々とはそのキャラを介して接していました。
4つの方角にはそれぞれ全く違う景色が広がっており、あおかびはそれらのロールが混ざらないように必死こいてツリーを読み返して矛盾が出ないように即興の思い付きやアイデアをロールで反映し……参加者の人に驚いてもらえるような、楽しんでもらえるような、とは思いつつパンクしかけながらお返事をしておりました。
皆様からいただけるよそのこたちの特色あって個性にあふれる反応がめちゃくちゃ嬉しくて、時間が空けばとにかくロールについて考え、ロールを回す日々。
快楽物質出まくりであへあへしながら狂ったようにロールを回すこの快楽。たまらねえ。
もうガンギマリです。
自分だけが楽しむんじゃなくってえ~☆という綺麗ごとをこの記事で数度口にしてきましたが、結局あおかびも薄汚く利己的な人間、ロールでコミュニケーションを取りながら狂気的にお話を進めている時がもっとも気持ちいいのです。憑りつかれていました。
人に楽しんでほしいのも事実だが、自分もちょっとくらい気持ちよくなってもいいじゃない。ね。

ね?

一応保っていた正気で、とにかくTwitter上で裏話するのは我慢してました。個室が終わるまではしないという誓いを立てていたので。というかそうしないと喋りたがりなので自分で自分の個室を台無しにしてしまう。


戦闘パート

そして、探索パートでいろいろと謎を漂わせつつレイドイベントに突入。
この手の物は強大な敵に立ち向かう、というのが多いですが、あおかびの個室では参加者が生身では耐えられない環境下で船に乗って戦う、という性質上、相手を倒す戦いではなく、別の目的を設けようと考えました。
このボスの正体や戦闘形式はほぼアドリブで決めたようなもので、いちおう参加者の人数などから振れるダイスの数、行動の内容、それぞれのHPなどを設定したのですが、戦闘の展開が上手くいったのは完全に参加者の方々が起こした奇跡と言ってよいでしょう。
次回はもう少し事前になにか練るようにしようと思います。

ということで、あおかびが今回採用したのは、「巨大なクジラだかサメだかわからん生物から調査のベースとなった母艦を逃がすために、参加者がそれぞれ行動を選択する」方式でした。いわゆる一つのイベント戦闘です。サメ映画か?

デモターンを挟んで流れを解説しつつ、戦闘へ。
1ターンを大体24時間程度にしつつ、進めていきました。
やっぱり戦闘になるといろんなキャラのいろんな反応が見られて、同じ行動でもそこに至る思考の筋や予想だにしない行動なんかもあり、めちゃめちゃ楽しいです。そしてすげー盛り上がる。
レイドやってよかったなあと思いつつ、どうにか逃げ切ることに成功し、個室は終了!

お土産を渡したり、締めロールをしたりとわちゃわちゃしつつ、あおかびのアヘアヘロールマンと化していたひと月が終わりを告げました。


さいごに

ちょっぴり駆け足となってしまいましたが、あおかびの初めての本格的なストーリー個室開催の思い出でした。
細かく思い返せばあれめっちゃ面白かったとかあれ実はこうで……なんかの話はたくさんあるのですが、それはまた別の機会に、個人でひっそりとやる方がふさわしいような気がしてきたので、そろそろ終わりたいと思います。
何より部屋が寒い。

結びになってしまいましたが、アドカレを主催してくださったひとしろ様、ありがとうございます!
アドカレ、定期の方もTRPGのほうも素敵な記事がいっぱいなので、ぜひ読んでみてくださいね。

メリークリスマス!人類のみんな!寒いからあったかくしろよ!

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