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過食症になったわけ

これから数回に分けて過食症になった理由と
回復までの歩みを記していきたいと思います。

過食嘔吐を始めたワケ


どうしても痩せたかった。

高校2年の夏。

そもそもが小学生くらいからダイエットなるものをしていた。

当時は、まだ小学生はダイエットなんてしないような時代だった。

それでも、私は強迫観念があったので、必死に痩せようとした。

それでも、食欲には勝つことができず、痩せたら、つい食べてしまう・・・

ということを繰り返していた。

そして、繰り返していくたびにきっと代謝が落ちていたのだと思う。

今思えば、ほとんどカロリーを摂取していないにもかかわらず、

体重が全く減らなくなってしまったのだ。

朝は南瓜2切れ

昼は春雨スープと茹で卵2つ

夜はおかずだけ

という謎な食生活(1000kcal以内)を続けていた。

母親はいつも心配して、食べなさい、食べないと痩せちゃうよ。

というのだった。

内心私は、痩せたいのに邪魔する母親に腹を立てていたのだと思う。

今思えば、心からの母親の愛情からの行動や発言だったことは理解できる。

でも、当時の私は、食べさせようとする母親に恨みに似たような感情さえ感じていた。

痩せたいの!!お母さんには分からないんだから、私を放っておいて!

いつもそう思っていた。実際私はいつも不機嫌だった。

そして、そんなに食べていないのに、それでも体重が減ることはなかった。

その焦りが増えて行くにつれ、食欲は増していった。

募るのは、食べ物への渇望。

朝から晩まで、もちろん授業中でさえ私の頭の中は、食べ物のことでいっぱいだった。

もちろん、朝から晩まで自分が計画した通りに食べ物をコントロールできた日は、自分って最高!って思うし、自己効力感が物凄いあった。

きっとそこにも脳内でアドレナリンが出ていたんじゃないだろうか。

そして、逆に、一つでも食べ物が自分の計画通りにいかない時、私は地団駄を踏みたい気持ちでいっぱいになった。

どうしてそんな簡単なこともできないの!?

私は、ずっと自分で自分を責め続けていた。

今思えば、自分に対してどれだけ残酷な仕打ちをしてきたか良くわかる。

でも、当時は必死だった。

正直、なんで太らないこと・痩せることが必要だったのか分からないほどに、

体重というものに固執していた。

数百gの変動に一喜一憂していた。

(当時は体脂肪計というものがそこまで普及していなかったこともあり、

私たちには、体重が全てという思い込みがあったのだと思う。)

痩せたい理由


そんな中、自分より同身長で太っていると思っていた子が急に痩せ始めた。

そして、痩せていく彼女は綺麗になっていった。

私はとても悔しかった。

私も痩せれば、もっと可愛いのに。。。

きっとそういう思いが私をそこまで追い詰めていったのかもしれない。

その考え方は、おそらく、姉と比べられてきたという過去に起因しているのだと思う。

私がお姉ちゃんと同じくらい痩せていれば、

きっと私の方が美しいのに。

私はきっとそうやって自分を慰めて生きてきたんだなあって思うのです。

そして、それが「痩せる」ことへの執着へと繋がっていったのだと思います。

過食嘔吐のきっかけ


そんな中、急に痩せ始めた友達がこっそり痩せた理由を教えてくれました。

それは、吐くこと

そんなに簡単に痩せられるのなら・・・

そういう安易な気持ちが16年間の地獄過食嘔吐生活につながるとも知らずに、

私は、即実行にうつしてしまったのでした。

過食嘔吐の感想


正直、指をのどに突っ込むくらいでは吐けませんでした。

私の場合は、ティッシュを5枚くらい折りたたんで、喉の奥に突っ込む!という方法を採用しました。

(※良い子は真似しないでね)

この方法のメリットは、

・指が届かない部分まで喉の奥に突っ込めること

・自分の爪で喉をひっかくリスクが減ること

です。

デメリットは、ツルっと飲み込んでしまうことがゼロではなく、

・そのまま胃に入っちゃうと恐怖そのもの

・のどに詰まって息できなくなるときがあります(本当に怖い)

・ティッシュの減りが異様に早い

ということが起こります。

ですので、本当に注意してください。

友達は、お風呂場の排水溝に吐くことをお勧めしておりました。

シャワーの音で親にバレにくいのだそうです。

でも、ここにもデメリットがあります。

・嘔吐して急に低血糖になっている状態で風呂に入るのは危険

・排水がうまくいかないと、恐ろしいくらいの虫が湧きます

過食嘔吐のみなさま、そこらへんはゆめゆめお忘れなきよう、お気を付けくださいませ。

過食嘔吐の結果


どんなに食べても、吐くことでだんだんと体重が減っていきました。

といっても、高校で吐くわけにはいかないので、

朝は、ほぼ食べず、昼は春雨ヌードルとゆで卵などにして、

夜ごはんをたくさん食べて、そして、その前にコンビニでこっそり買っておいた菓子パンを詰め込んで、

そのままお風呂へ直行・・・という日々の流れでした。

今までは、ダイエットだから・・・と言って夜ご飯をあまり食べなかった私が急にたくさん食べるようになったので、母は一瞬安堵したようでした。

ですが、それもつかの間。

あんなに食べているのに、どんどん痩せていく私を見て、母は病気じゃないかと疑うようになりました。

そして、とうとう母にバレる日が来たのでした。

つづく


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