見出し画像

「....蛙の平泳ぎ 」    



……。

みんな、何処へ行ったんだろうか?



今は何時?

まだ、朝は来ていない。



(ほら、君 すぐに忘れちゃうから 
 メモして … )

早く メモして 



大事なメッセージは 

予想外なところから 飛んで来る?


よく 分からないけれど、
ありがとう。


やっぱり、すぐに忘れちゃうから

枕元に 用意しておくわね。


スマホだと 眩しくて…。


「え? 今 何時なの?」



12 / 15     am ?       2023    

今年もあと少しね……。



「 ありがとう。 」
「本当に、ありがとう。」


みんな 何処へいったんだろうか?


僕は また ひとりだ。
いつも、ひとりぼっちなんだ。
お友だちは… いるといえば いるかもしれないし、
いないと言えば 嘘になるのかな?

--


雨が 降り始める。
雨が 降って
その度に 秋から 冬へ と
時間が進む
また、眠っている間に 雨がアスファルトを濃く映して。



ポケットから 飛び出している

蛙の脚が
ひっくり返った蛙の足が
飛び出ているよ。

蛙のお腹は 白いって知ってる?


「 蛙の平泳ぎを 見たことが あるかい? 」


自由に 一匹だけ
正しくは、背泳ぎかもしれないけれど、バタ足じゃなく足は平泳ぎの状態。

カエルの生態に詳しいわけじゃないから、よく分からないけれど……。


そう言いながら彼は 目じりが少し下がって 口角を少しあげた。




12月も もう半ばを過ぎた頃
……夢の中

「2023 さあ、今年のアンカーを飾るのは ?一体誰なのでしょう?」

「素敵な言葉足らずさん。」

「白いカエルさんの登場です。」





予測不可能な 生物、動物たちの ユーモアに感謝。 (笑)


つづく……。


「2023 さあ、今年のアンカーを飾るのは ?一体誰なのでしょう?」

「素敵な言葉足らずさん。」

「白いカエルさんの登場です。」

黄色いステージの上に登場。



(いつも 見守っていますよ。)



人間たちは忙しい。
家の外でも、家の中でも、
空を飛ぶ 翼を持つ者たち 
住人が 知らない間に 
順番通りに 
家々を 回って 屋根を伝い チェックする。
塀を越えて チェックする。
今、このお家は どんな具合?
車は気をつけて、坊やもママも 自転車にも気をつけてね。
と、歩くときも、いつも……。


そんな端っこの暗いところには行かないで!


住人が知らない間に 翼を持つ者たちが
ずっと、見守ってくれている。
( 自分の家の 屋根は 見えない……。 )
 
向かいの家の屋根に、黒いぬれ羽色のカラスが。
次いでもう一羽 やってくる。
暫く そこに 留まり……
やがて、また 次の場所へと 羽ばたいて。

夏の間中 繁々と 枝を覆っていた 樹木は、
ようやく、順番が回ってきて 剪定され 少し寒々しいくらいだ。
夜が消えて 朝が来る。
鳥たちが 見回りを終えた頃、
赤いアウターを着た 一台の自転車が颯爽とやって来る。

ドアが開き オープン前までの仕込みが始まる。






つづく……。

ご覧になって下さりありがとうございます。今後とも どうぞよろしくお願いいたします。