病気発覚~入院前まで

なるべく簡潔に時系列で書いていきますが、
それでも長くなってしまった上に
テキストだらけでちょっと読むの大変なので
隙間時間にちょっとずつ読んでもらえると
いいかなと思います。

【2023年春】
 ある日、右胸側面(皮膚に近いところで
 多分ブラジャーを着ける際に皆さん
 触れるところ)に
 ゴロッとした大きさ(触った感じだと
 直径3㎝くらい)の
 しこりに気が付く。
 胸の奥の方にしこりがあると触っても
 わからないので、この位置にしこりがあったのは
 不幸中の幸い。
 小さなしこり自体は十数年前からいくつかあって、
 乳腺嚢胞(良性)として経過観察中だったけれど、
 このゴロッと感は嚢胞とは違う気がした。

【2023年6月下旬】
 人間ドックで婦人科のオプション
 (乳房超音波、マンモグラフィ)を追加し、
 しこりが気になる旨を検査前に伝え、
 重点的に見てもらう。

【2023年7月中旬】
 人間ドックの結果、「約半年後に要再検査」と
 言われる。
 私は確認しなかったので理由が
 はっきりしないけれど、再検査までに
 期間が空く場合はそれだけ空ける必要性が
 あるのか聞いてみた方が良さそう。
 私の場合、半年空けないと精密検査しても
 きちんとデータが出てこなかったのかもと
 思いつつ、再検査までの半年とそこから
 数か月後の手術までの間にしこりが
 更に大きくなった可能性は否めないので。
 
【2023年12月初旬】
 気になっていたのもあり、少し早めに予約を
 取ろうと近隣のA病院へ連絡。
 →検査待ちの人がとても多く、一番早くて
  1月下旬の検査と言われる。
  結局人間ドックから半年後の検査(^_^;)

【2024年年明け】
 しこり部分に、じわじわと周りの細胞が
 蝕まれているような痛みを感じ始める。
 多分、意識がそこに集中しているから
 感じてるのかな。
 とは言え、モヤモヤするので検査を
 早められないか病院に確認。
 →早めるのは難しいとのことだったので、
  大人しく検査日まで待機。

 この頃辺りから、月経前になると
 しこりが張るような感じがし、押すと
 痛みも感じたり、しこり付近の皮膚に
 7~8㎝大の痣が広がったりするようになる。
 睡眠時に横向き(左を下側にして)で
 寝ると、自分の右腕が右胸を
 圧迫して痛かったりも。
 
【1月29日】
 A病院で検査。
 先生「触診では良性のように思えるけれど、
 エコーで見ると、良性のしこりには
 見られないはずの血流があるんですよね」
 私も一緒にエコー画面を確認。
 確かに微かに流れるような赤いものが
 脈拍に合わせて見え隠れしている。
 この時点で、悪性なんだろうなとある程度
 覚悟が決まる。
 「念のため細胞診もしましょう」とのことで
 しこり部分に注射(この時は細めの針で
 麻酔なしで2本)を刺して中の細胞を
 検査に回すことに。
 ここから結果待ちで約2週間と言われる。

【2月6日】
 2週間経たずに病院から電話。
 《なんてありがたい》
 ちょっと良くない結果が出ているので、
 近日中に来院してほしいとのこと。

【2月7日】
 A病院にて検査結果。
 「より詳しい検査をした方がいいので、
 今回の検体と紹介状を持ってB病院へ
 行ってください」と言われる。
 この時、B病院で担当してもらうのは
 女医さんがいいですか、と聞かれたけれど、
 そもそも今目の前にいるのは
 男性の先生。
 それに、今後色々な検査をする中で
 主治医以外にも複数の先生や
 看護師さんに対応してもらうことを
 考えると性別にこだわる意味はなさそうな
 気がしたので、どちらでも構わないと答える。
 結果、主治医は女性になったけど、
 やっぱり男性の先生や看護師さんにも
 たくさんお世話になることに。
 
【2月20日】
 B病院にて細胞診。
 (ここから先は全てB病院での話)
 A病院でやった時よりも太い注射針を
 使ってやるので、この時は局所麻酔有り。
 3本刺されたけど、麻酔効いてるので
 痛みなし。
 結果は3週間後。

【3月12日】
 悪性腫瘍であると確定。
 《やっぱり。
 全摘・再建を視野に入れないと、
 あと万が一のために
 色々整理することも考えないと》
 後日、癌のステージや治療方針の確定、
 他の臓器への転移の確認のため、
 MRI検査とPET検査も受けることに。

【3月17日】
 検査専門の施設でMRI検査。
 私は昔造影剤で少し気分が悪くなったことが
 あるので、検査専門の施設だと
 もし何かあった時に処置できないから、
 とのことで造影剤無しで撮影。
 自分の身体のせいだから仕方ないけど、
 造影剤無しな分、はっきりと写らない
 箇所も出てくるので心配。

【3月19日】
 PET検査。
 検査の6時間前から絶食。
 検査時に受ける放射線を早めに体外へ
 排出するため、病院到着後から
 水分(500mlPET)を飲み始める。
 まずは検査のための注射を打って、
 そこから1時間待機。
 検査が15分ほどあり、その後
 体内の放射線濃度が落ち着くまで
 待機してから終了。

【3月26日】
 MRIとPET検査の結果。

 腫瘍の大きさ
  約24㎜
 リンパ節・他臓器への転移
  なし
 ホルモン受容体(ホルモン療法薬の効きやすさ)
  陽性
 HER2(抗HER2薬の効きやすさ)
  陰性
 Ki-67(腫瘍の増殖の速さ)
  低値

 以上のことから、<ステージ2>で、
 サブタイプは<ルミナールA>と
 診断される。
 乳癌の中でも不安要素の少ないタイプ。

 「この程度であれば温存手術でいいでしょう」
 との先生の判断。
 摘出の大きさは、メインの腫瘍+周囲約1㎝程度。
 それと、一番最初に転移するとしたら
 リンパなので、脇下のリンパも検査のため
 少し切除。
 腫瘍の周囲も余分に摘出するのは、周りに
 癌細胞の広がりがある可能性を考えて
 周囲の検査もするため。
 ただ、手術中に摘出部分の検査はできず
 事後検査になるため、結果は術後約3週間後。
 胸の形は、摘出後に多少凹みはするものの
 中のお肉を少し動かせるのでそこまで
 気にならないはずとのこと。
 《お肉動くんだ…すごいな》
 その話を聞いて、全摘や諸々の整理を
 考えていた私は思わず拍子抜け。
 全摘でなくて本当にいいのか?と反対に
 戸惑ってしまい、念のため全摘した場合の
 再建の話も聞いてみることに。
 
 温存手術であれば、手術日は一番早くて
 5/31。
 前日入院で6/2には退院予定。
 《え、胸の中5㎝弱くり抜くのに?
 術後2日で退院なの!?
 いやいや、そんなまさか、
 何だかんだで数日伸びるんじゃ?
 ←たくさんの症例を見てきた先生が
  そう言ってるのに、何故か
  信用できない私(笑)》
 再建の話を聞いてから全摘に変更する場合は、
 手術日は後ろ倒しになる(温存手術と
 全摘では手術時間が大きく異なるため)ので、
 そこも含めてどうするかを決めないといけない。
 
 また、PET検査の結果、胸の腫瘍とは別で
 左耳のすぐ下、首のところに白く集積した影あり。
 恐らく炎症っぽいけど、腫瘍の可能性も
 捨てきれないとのことで一応検査
 →翌日に耳鼻科の予約を入れてもらう。

 この日からホルモン剤の服用を開始。
 副作用が懸念されたことから、
 4月・5月のイベント出展を断念。
 数日後、身内にやっと報告。

【3月27日】
 耳鼻科を受診。
 白い影のある箇所が触診ではわからないくらい
 奥の方で、細胞診の針も届かなそう
 とのこと。
 →耳鼻科の腫瘍に詳しい先生に
  また後日診てもらうことに。
  《細胞診できないなら何を診てもらうのかな?
   PET検査の画像だけで判断かな?
   それか切り開く?同時手術とか?》

【4月5日】
 再度耳鼻科を受診。
 針も届かなそうと聞いていて悠長に
 構えていたのに、細胞診用の注射が登場。
 「え、針届かないんじゃ...?」って言ったら
 「届きますよー」って普通に言われ、
 なんの覚悟もなしに行ってたから
 急に今までにない緊張感が...
 《首なのに?麻酔なしに?横にならないで
 座ったままやっちゃうの?
 確かに頭の上まで背もたれあるけども…
 その針、どこにどんな角度で刺すか
 わかんないけど喉とか顎貫通しない?》とか
 心の中でかなりパニック状態(@_@)
 病状の告知から術後まで全体通して
 一番ドキドキした瞬間(笑)
 先生がエコー画面を見ながら
 刺す場所に当たりを付けて注射。
 エコーのプロープを持っていた手に
 注射を持ち替えるため、一瞬注射が
 喉元にぶら下がっている感覚がー(@_@)
 しかも終わったと思ったら
 もう一本出てくるし…
 最初に2本刺すって教えてよって
 思いはしたけど(笑)、
 切り開かないで検査できたし、
 私が緊張しただけで無事に終了。
 結果はまた2週間待ち。

【4月16日】
 午前中に再建の説明を受けて
 午後の診察までに全摘するかどうかを
 主人とも相談し、結局早めに
 対処した方がいいだろうと判断して、
 温存手術で進めることに決定。

【4月19日】
 耳鼻科の細胞診の結果。
 あんなにパニックになったけど、
 首の白い影部分は腫瘍ではないとの結果で
 こっちは一安心。

【5月21日】
 午前中に手術前検査。
 採血、心電図、レントゲン。
 
 院内の支援センターで入院に関する説明。

 午後に先生とお話。
 手術前検査の結果は問題なし。
 別で、BRCA遺伝子検査
 (遺伝性の乳癌であるかの検査。
 保険適用になるかは諸条件があるが、
 今回私は年齢的に条件に該当。
 BRCA遺伝子に変化があった場合は
 遺伝性乳癌で再発リスクが高まるため、
 結果次第では全摘推奨)を
 受けるか聞かれ、不安分子は潰して
 おきたいので手術後に受けることに。
 本当はもっと前に確認しておけば今回の
 手術に結果を適用できたと先生は謝って
 くれたけど、この日のエコーで腫瘍が
 2~3㎜大きくなっていることがわかったので、
 遺伝子検査の結果に左右されず1日でも早く
 一旦摘出してしまった方がいいとお互い
 意見一致。
 腫瘍自体が皮膚に近いので、皮膚も
 少し切り取ることに。
 遺伝子検査の結果によっては再手術予定。

 また、今年に入ってから月経不順に
 なっているせいか、服用中の
 ホルモン剤のせいか、5/4から微量の
 出血が2週間以上続いていたため相談。
 →一旦ホルモン剤の服用は中止。
  翌日婦人科受診。

【5月22日】
 婦人科受診。
 細胞診をしてもらい、結果は2週間後。
 入院中に結果がわかると良かったけど
 結果がわかるのは退院後。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?