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「パンドラの素粒子 ―反転した地平線の向こうから―」:前編

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#プロローグ ~#11をまとめました。単品購入の場合よりお求めやすくなっています。
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2024年4月の記事一覧

#プロローグ:パンドラの素粒子 ―反転した地平線の向こうから―

水色の風が まつげに触れ 僕は そっと まぶたを開けた どれほどの 時間がたったのか それとも どれほども たたなかったのか 水色の水彩絵具を流したような風景が どこまでも続き 天頂を知らない明るい空が どこまでも広がっている

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#1:パンドラの素粒子 ―反転した地平線の向こうから―

絶え間なく雨が 降り続いている 海にかえりたいと 思った日 太陽の陽が 燦々と降り注ぎ その足を止めたことを 思い出す

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#2:パンドラの素粒子 ―反転した地平線の向こうから―

まっさらなキャンバス 震える手で 筆を伸ばし 引っこめる 窓の向こうに 水色の空 筆を伸ばし 色をふくませ キャンバスに置く 描かれていく 果てのない地平線 立ち上がる水色の風が キャンバスを超えて 吹き抜ける

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