オラフのふしぎな旅~オラフ・ショルツ氏の星を読む
政治家のホロスコープはほとんど読まないですが、私的にピピッと来たドイツのショルツ首相のホロスコープを読んでみます。
首相に就任されてちょうど1年なんですね。そのタイミングで、クーデター未遂が起きるとは。何かスピリチュアル的な意味もありそうです。
ショルツさんについて以前に調べたことがあるんですが、日本語ではほとんど情報が出ていなかったです。
首相に選出される前は、ハンブルク市長(在任期間 2011年3月7日 - 2018年3月13日)、若い頃は国家独占資本主義(マルクス主義)を支持する左派党員だったとのこと。
ハンブルク市長時代に開催されたG20では、抗議デモ参加者の一部が暴徒化し、警察と衝突して双方に負傷者が出る大事態となりました。
https://www.afpbb.com/articles/-/3135104
そういえば、今年6月にG7がドイツのエルマウ城で開催されましたが、警備上の利点が大きいということでその場所が選ばれたということでした。
エルマウの風景は美しかった・・・が、集まったメンツはダーティですね~。ある意味、ヤーさんの会合(汗)
メルケル前首相に比べると、カリスマ性に欠けると言われるショルツさんですが、党内でも決して人気がある人ではなかったそうです。首相になれたのは、タナボタ的勝利だという評価もありました。
今回、ショルツさんのホロスコープに興味を持ったのは、双子座生まれだったからです。先日のクーデター未遂には驚きませんでしたが、ショルツさんが双子座だったことに驚きました。
なぜなら、双子座の政治家のイメージとは違っていたからです。
先行日食は牡羊座28度
先行日食は、1958年4月19日(サロス周期128)牡羊座28度の場所で日食が起きています。
サビアンシンボルは繰り上がって牡羊座29度の「天球の音楽」、あるいは「天球の合唱隊が歌っている」。インスピレーションを受けて、自己実現していくエネルギーです。
私の先行日食も同じですが、この度数の人は決して直感をないがしろにしてはいけないと思います。
先行月食は2回あり(珍しい)、1958年4月4日(太陽は牡羊座13度、月は天秤座13度)、1958年5月3日(太陽は牡牛座12度、月は蠍座12度)。
誕生前に蝕が2回あるときは、二重の運命があるとも言われます。
ネイタルチャート
出生時間は、占星術サイトにあった時間を採用しました。太陽は双子座22度。月は牡牛座21度。
太陽のサビアンシンボルは「木の高いところの巣にいる3羽の雛鳥」(効率的に物事を進めていく。やるべきことがはっきりしている。)
アセンダントに木星がコンジャンクション
アセンダント(人生の始まり)は天秤座。アセンダントにぴったり木星が重なっています。
アセンダントに木星がコンジャンクションしている人は、基本的におおらかで、一緒にいて楽しいと感じさせる人と言われています。
そして天秤座のアセンダントは、社交的な人柄を思わせます。
ところが、メディアはショルツさんを「退屈な人物」と言っています。
双子座生まれなのに退屈な人物とは、どういうことやねんとツッコミいれたくなりますが。
あだ名は、Scholzomat。名前のScholzに続くomatは、Automatの略。ロボットのように淡々と話すのでそう呼ばれているそうです。
これは、ますます不思議。
世界的に有名な双子座の政治家には、ドナルド・トランプ氏(6月14日生まれ)、ボリス・ジョンソン氏(6月19日生まれ)、習近平氏(6月15日生まれ)がいますが、(習氏のことはほとんど知りません)トランプ氏、ジョンソン氏は、決して退屈な人物とは言えないような気がします。二人ともクセは強いですけどね。
トランプ氏やジョソン氏に比べて、ショルツさんが地味に見えるのは、土星の抑制が効いているからだろうと思います。
太陽と土星のオポジション
ショルツさんの太陽は双子座22度。土星は射手座22度でパータイルでオポジションです。制限の星・土星が、常に太陽を監視しています。
太陽は、人生の目的を表すと言われます。または、理想の自分、なりたい自分、意志と考えるといいと思います。
太陽と土星のオポジションは、土星が課題を与え、太陽の力を抑制します。
つまり、努力なしでは理想の自分にはなれない。
子どもの頃、親や周囲が厳しかったり、大人になっても制限が多く、自己表現がしにくい環境で生活することが多いと思います。
私も太陽と土星がオポジションなので、私の例で言えば、親は過干渉でしたし、長じては繰り返し障害や挫折を感じた人生でした。
もしかしたらショルツさんもそんな時があったのかもしれません。
ショルツさんは、双子座太陽が9ハウス、射手座土星が3ハウス。これは、サインとハウスがミューチュアルレセプションです。
双子座と射手座の軸は、思想や信念。射手座の土星は、信仰や信念を試される感じかな。何を信じ、何を言うかが非常に大切なことを表しています。
信仰といえば、ショルツさんはルーテル派の福音教会で洗礼を受けたのですが、成人期に教会を離れているそうです。
現在は、グローバリストによく見られる不可知論者なのかもしれません。
3ハウス土星
ショルツさんがロボットのようだとか、退屈な人物だと言われてしまうのは、3ハウス(コミュニケーション)に土星が入っているせいもあるだろうと思います。
双子座が犯しがちな「軽はずみ」は絶対にしてはいけない、と土星が制限をかけてくるのです。
ショルツさんのスピーチは聞いたことがないので、ロボットのような話し方がピンとこないですが、感情を表に出さないポーカーフェイスなのかな?
ドイツ国民にとっては、よそよそしさを感じさせる原因のひとつだろうと想像します。(メルケルさんは表情豊かな人でしたよね)
ハウスは違いますが、私の土星も同じ射手座22度にあり、私の太陽は双子座23度です。なので、わかるんですよね~。他者との壁を作りがちです。
よく言えば、自分の世界を大事にしている(笑)
概して、双子座の発言は軽く見られる傾向があり、真剣に聞いてもらえない、信用されないなど、コミュニケーションの双子座としては報われなさを感じることがあります。
トランプ氏は水星が蟹座に入っているため、感動的なスピーチをされますが、スピーチ以外の発言は失笑されたり、メディアの攻撃の的になったりするのも、双子座らしいと言えば双子座らしいです。
太陽の乗り物・カイト
太陽は水星とコンジャンクション。木星とトライン、水瓶座のカイロン(水瓶座22度)のトラインを含めると、太陽と土星が軸になったカイトが出来ます。
カイトは、惰性になりやすいグランドトラインのエネルギーをスムーズに発揮することができると言われます。エネルギーの吹き出し口は、この場合は土星太陽です。
カイトは、ショルツさんの人生の旅の乗り物。
太陽の旅の目的地は土星です。射手座22度のサビアンシンボルは「新しい国への入国に必要な条件を満たす、移民の集団」(臨機応変さと柔軟さを持ち、新しい環境を受け入れる)
このサビアンも旅に関係していますね。
射手座22度の土星は、可能性を信じて未知の世界への旅を促します(しかも強制的に)。
そのためには、自分に内在する力を強く信じる必要があります。「何が起きても、大丈夫。やっていける」という自己信頼。
それが未知の旅へ向かわせます。
イメージは、こんな感じかな~。これは、メルヘンすぎですかね。
月のYOD(神の指)
ショルツさんの月は、8ハウス牡牛座21度。7ハウスの金星は牡牛座15度でコンジャンクションしています。
8ハウスは「受け継ぐ」場所です。
8ハウスの月は、霊感があるとか、見えない世界の影響を受けやすいと思います。ショルツさんの誕生数は7なので、スピリチュアルな資質を持っている人だと思います。
反作用では、そういったものをまったく信じないか、遠ざけようとするでしょう。
感情の起伏は激しいかもしれません。
また、8ハウスの月は、特定の人との心の繋がりにウエイトを置きます。
月に対して、木星と土星がクインカンクスになりヨドを作っています。
(ヨドを構成するのは、惑星でなければいけないとし、月は衛星なのでヨドにはならないという考えもあります。)
ショルツさんは、木星と土星はセキスタイルで調和が取れていますが、月が150度になり緊張感を生んでいます。
ヨドは「神の指」と言われ、このアスペクトを持っている人は、「神に見張られている」という意味があります。
スピリチュアル的な意味ではヨドを持って生まれた人は、祖先のパターンを壊す役目があるそうです。
また、出生図にヨドがある人は、マルチタスクになりがちです。
ショルツさんのことはよく知りませんが、同じ双子座でわかることはマルチタスクは得意です。得意というか、常に同時進行です。無意識です。
今、こうして記事を書いているときも、テレビのニュースやトーク番組を横目でチラチラ、耳で聞きながら書いています。(作業通話というそうです)
さらにヨドがあるわけですから、過剰なマルチタスクになっているでしょう。
神に見張られているとは大仰な言いぐさですが、ヨドのロジックはセキスタイルになっている二つの天体から、それぞれにクインカンクスの角度になっている天体が三角形の頂点になっているということです。
セキスタイルは調和の角度、クインカンクスは強制力(~させられる)です。
ショルツさんの天秤座木星は、ポジティブな外交姿勢を表し、射手座土星は責任を負い、誠実に努力することを促します。
木星と土星は調和しているので、楽観的になりやすい(ある意味いいかげん
)木星の性質を、土星がブレーキをかけて引き締めています。
感情を司る牡牛座の月は能力主義でもあるので(月のサビアンシンボルは「宝石店」)、ショルツさんは「首相とはこうあるべき」という自分の理想に向かって、バランスをとっていかなければいけないのしょうね。
また、月は太陽と土星とでイリテーショントライアングルを形成しているため、社会に対して厳しい態度を取ることもあるでしょう。
牡羊座の火星
火星は6ハウス牡羊座5度の場所にあり、10ハウス獅子座の天王星とトラインです。どちらも火星座にあります。
6ハウスは労働や奉仕の部屋で、この火星は「公僕」としての役目に全力を傾けます。
しかし、天王星は自分のやり方にこだわります。本来は、型破りな思考の政治家なんだろうと思いますが、その片鱗にほとんどの人が気づかない。
火星のサビアンシンボルは「一辺が光り輝く四角」(集中力があり、頑固でこだわりが強い)
ショルツさんは、孤独な作業を好む傾向があるようです。周囲の雑音に邪魔されたくない。自分のやり方を貫きとおしたい火星です。
ショルツさんと長い間仕事をしてきた人々によると、ショルツさんは熱心で、機知に富み、議論好きだそうです。
7ハウスの金星
アセンダント天秤座のルーラー金星は、7ハウス牡牛座15度にあります。
えっ、待って。7ハウス金星は、人気者のはず。
社交性があって、愛想がよく、誰からも好かれるような、アイドルみたいなタイプ。つまりモテですよ。
私が知らないだけで、ショルツさんには隠れている魅力があるのかも(汗)
実際に交流が無いと、その人の良さは魅力はわからないものですよね。
金星は、獅子座の天王星とゆるくスクエアです。フレンドリーですが、何よりも自由も愛する人です。芸術家タイプの金星です。
サビアンシンボルは「年とった教師が、自分の生徒に伝統的な知識に興味をもたせることに失敗する」
私の金星もこれで、「せっかくの牡牛座金星なのに、おじいさんか~」とがっかりしますが、独自の個性を作っていく意味があります。
また7ハウスの金星は、良い配偶者に恵まれることや、ファンや協力者が多いことも表します。
ショルツさんの奥さんは、政治家のブリッタ・エルンストさん。魚座生まれの優しそうな方です。ハンブルク市議会議員を務めておられるそうです。
1ハウスの北ノード
北ノードは、その人がやるべき事を示しています。
ショルツさんの北ノードは、1ハウス蠍座0度にあります。
1ハウス自体には牡羊座の性質があるため、1ハウスのノードは牡羊座のノードとよく似ています。
1ハウスの北ノードは、強力なアイデンティティを構築する必要があることを示します。勇気と自立を学ぶことが1ハウスの北ノードの目的です。
南ノードはおのずと7ハウスになるわけで、前世では自分よりも他の人のニーズ(特にパートナーのニーズ)を優先していたこと。そのために自分がやりたかったことが出来なかったことを意味しているかもしれません.
ショルツさんの北ノード蠍座0度は、天秤座30度ということでもあり、サビアンシンボルは天秤座30度を採用しますと、「哲学者の頭にある知識の3つのコブ」。
このサビアンの意味は、思考と感情と意志の3つの統一して、正しい生き方をするというもので、哲学的でスピリチュアル的です。
ショルツさんの北ノードには海王星(蠍座2度)がコンジャンクション。
北ノードにコンジャンクションしている天体は、その人の魂の進化に不可欠と言われています。
つまり、ショルツさんの魂にとって、海王星の扱いが非常に重要になります。学んでいくのが北ノードなので、弱点でもあるわけです。
北ノードと海王星がコンジャンクションしている人は、目的を見つけるのに苦労します。しかし、自分の直感を信頼し、ハイヤーセルフとつながることを意識するようになると、弱点を克服し、北ノードの目的を実現できるでしょう。
トランシット
先日12月8日に、双子座16度場所で満月でした。
ショルツさんの太陽、水星、ベスタのほぼ真上で起きた満月でした。
この満月には火星がぴったりくっついて、緊張感増し増しでした。
クーデターを企てたグループが逮捕されたのが12月7日。まあ、なんてぴったしカンカン。(私は、あれはスケープゴートじゃないかと疑っていますけれど)
1990年に再統一されたドイツのチャートで見ると、国の双子座火星にトランシットの火星が重なっています。
そして、国の魚座の月とでTスクエアを形成しています。それが国の乙女座水星とグランドクロスになっています。
また国家のチャートとショルツさんのチャートを重ねて見ると、ドイツとショルツさんの相性はあまり良くないです。決定的に悪いわけでもないですが、ドイツの水星(乙女座25度)がショルツさんの太陽とスクエア、ドイツの土星(山羊座18度)がショルツさんの太陽とクインカンクスです。
これは、国の為に働いても報われない感じがありそう。
最後に
ショルツさんの星読みは以上となります。いかがだったでしょうか。
16年の長期政権を築いたメルケル前首相のカリスマ性と比べられたり、タナボタ的に首相になったと言われたり、ロボットみたいと言われたり、おまけにロ**のウ****侵攻もあり、外交問題、エネルギー問題が山積し、首相としての手腕をなんとしてでも発揮せねばならない境地でしょう。
土星が強い人は、厳しい試練に立ち向かっていくのが運命のようなものです。むしろ土星が厳しいからこそ、このカオスの時代の首相になる運命を選んで生まれて来られたんでしょうね。
気づかれた方もいらっしゃったかもしれませんが、ショルツさんと私のホロスコープはよく似ています。ハウスは全然違いますが、星の位置はほぼ同じです。
誕生日は1日違いで、月の度数を見ると私はショルツさんが誕生された7時間後ぐらいに生まれています。そのため太陽、月、水星の度数が違いますが、なんだかショルツさんと双子のような気分になりました(笑)
ショルツさんの星を読むことによって、私自身のチャートの理解も深まった気がします。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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