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「ザ・観光地」に行ってみる〜立山黒部アルペンルート編

長野県の観光地図を眺めていると、あの観光名所がわりと近いことに気づきました。

立山黒部アルペンルート

登らずして2,000m級の山々が楽しめるという人気スポット。野沢温泉からだと日帰りできそうなので6月上旬、氷が解け始めたみくりが池を見に行ってみることにしました。

下界は夏日だけど服装は?公式HPを参考にフリース、ダウン、レギンスなどをザックに詰め込み出発!長野駅前から、アルペンルート長野側の玄関口扇沢行きのバスが走り出すと主要停留所の到着時間がアナウンスされました。「終点扇沢駅には10時到着です」

あれ?私の予約したweb切符は扇沢を10時に出発する電気バスじゃなかったっけ?あれあれ?間に合わんやん!と、ひとりで焦ったもののあとの祭り、手数料500円で10:30の便に変更するしかなさそうです。

しかし!運良くバスは5分前に到着。係員さんに「急いで〜」と言われながら階段を駆け上がり、10時発関西電力の電気バスに間に合いました。

写真を撮る余裕だってあるんです

このバスは目の前に立ちはだかる赤沢岳の腹部(?)を貫くトンネルを通って黒部ダムへと連れて行ってくれます。トンネル内の駅で下車してそこから続く長い階段を上がると・・

なんという眺めでしょう!

おお〜、黒部湖のグリーンの美しいこと!!バスの予約を間違ったおかげで、ここでの滞在時間は大幅に増えました。これぞ怪我の功名。でかした、私!

工事現場のショベルカーやダンプのタイヤ痕をコンクリートで型取りした建設記念碑
映画『黒部の太陽』で使われたセットの展示も

171名の殉職者の慰霊碑


少し前に何気なくつけたテレビで、黒部ダム建設のドキュメンタリー番組を見ていたので感慨深くじっくり回りました。

しみじみしながらダムのえん堤に下りてくると、タイミングよくくろにょんが!

やだ、かわいい!

くろにょんにも会えたことだし、満足してえん堤の先にある黒部湖駅のケーブルカー乗り場に向かいます。

ここから黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、そして今シーズンで運行を終えるトロリーバスを乗り継ぎ、霧に包まれた室堂平に到着。

本日の目的地みくりが池の様子は?

曇天ながらも美しいブルーの片鱗は感じられる

まだまだ氷と雪に覆われている部分が多いのに、ここまで歩いただけで汗だくです。極暖インナーを脱ぎ捨ててみくりが池温泉のレストランで空腹を満たしたら、散策再開。

少し先のエンマ台展望台に人が集まっていたので近づいてみると、目の前に雷鳥が。

カップルで仲良くお食事タイム

こんなに近くで雷鳥が見られるなんて!そばにいた観察員の方が「ツガイを作る今の時期はよく見られますよ〜」と教えてくださいました。すごく得した気分で、さらに遊歩道を進みます。

美しいな〜

雪山の景色に誘われるようにズンズン歩いてきましたが、他に観光客の姿はなくなり「そうだ、雪の大谷も見に行くんだった!」と我に返りました。

大急ぎで室堂駅に引き返し、雪の大谷へ向かう出口を探しに探してようやく外へ。

まるで地層のように降り積もった雪の層が見られます

こちらは国際色豊かな観光客でいっぱいです。近づいていくと、歩道側の雪の壁には一面に落書きや手形が刻まれていてびっくり。早々に室堂駅へとUターンしました。

頼もしい巨大除雪車


帰りは富山側へ立山高原バス、立山ケーブルカーを乗り継いで下山し、さらに富山地方鉄道で富山駅へ。駅ナカの回転寿司屋さんで富山的なネタと地酒を楽しんで新幹線に乗り込もうとすると、なんだか気になる自販機が・・中身はます寿司!さすが富山ですね〜。

持ち帰り袋もついてます

駆け足で巡ったアルペンルート、次は観光ではなく登山で訪れたいものです。


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