小松経由で帰る
春までの滞在予定で福岡から長野に来ていた私ですが、しばらくこちらで暮らすことになったので夏物の服などを取りに帰ることにしました。
安い航空券を探していると、全日空のタイムセールで北陸からの便がお得になっているのを発見。
『小松〜福岡 11,100円』
安い!小松ってこんなことでもないと行かんし・・と、即購入。北陸新幹線で小松駅に降り立ちました。
新幹線のホームから何気なく外を見ると、駅前の広場にとてつもなく巨大な重機が並んでいます。
こまつの杜?あっ、KOMATSU!コマツって小松のコマツなんだ!
駅でつるつる麺の小松うどんを食べ、北鉄加賀バスで『那谷寺』というお寺まで行ってみます。
バスで爆睡しているうちに到着。新幹線ではあまり眠れないけど、路線バスだと眠りの沼にすぐ引きずり込まれるのは揺れ加減のせい?
拝観料を納めて進んで行くと左手にある『金堂華王殿』の前では枝垂れ桜が満開です。
金堂奥の庭園、いつもは別に拝観料がいる『琉美園』が無料開放中というので入ってみました。
池のほとりに『三尊石』というありがたい感じの岩がそびえています。それにしてもえらいところにしめ縄かけたな〜。
木漏れ日の参道の両脇には苔のじゅうたんが広がっていて、見てるだけで気持ちいい!
参道の奥まで進むと岩壁にお稲荷さん(?)が祀られた『奇岩遊仙境』が見えてきました。国名勝指定園だそうです。
登る気まんまんでさらに進むと「これより先立ち入り禁止」の看板が。そりゃそーだ。
他にも鐘楼や三重塔など国の重要文化財満載で見どころいっぱいの那谷寺に大満足です。
小松駅に戻り、時間が空いたので小松にまつわる展示を見てみました。なになに、小松は鉱物資源に恵まれた場所なんだ〜。そして銅山の掘削機械のために作られた小松鉄工所がKOMATSUの始まりですと!この地質にコマツ有りだったんですね。これはもうタモリさんにぶらぶらしてもらいたいものです。
激しく納得したところに空港行きのバスがやって来ました。小さめの車両に乗り込むと、なんだか違和感。見たことないモニターもあってなんだろう?
すると車内アナウンスが。
「このバスは自動運転で走行しています」
なに、自動運転!?そういうの「今日は初めて自動運転のバスに乗るんだよね〜」というワクワク感を味わってから体験したかったけど、もう乗っちゃってます。なのでソワソワ感しか味わえませんでした。
しかし、安定した走りで下りる頃には「自動運転、良い!」という気持ちに。なんでも体験してみるものです。
私は無事空港に到着したものの、飛行機の方は到着が遅れているとのことで展望デッキでぼんやりタイム。
空港の敷地内には航空自衛隊小松基地があって、黒くてシャープなヘリコプターが着陸したり、戦闘機が何度も飛び立ったりと忙しい。ぼんやりするつもりだったことも忘れてフェンスにへばりついてしまいました。
保安検査を促すアナウンスにハッとして階段を駆け下り、ようやく搭乗です。
帰るついでに立ち寄った小松市ですが、古い石切場なども見てみたい、知れば知るほど興味深い町でした。またご縁がありますように。