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温泉だけを楽しむ一泊旅@日の出温泉(山梨県)


ぼささんの「おひとり様女子旅・温泉旅記録」


こちらの記事を読ませていただいて、どうしても行きたくなり、今年最初の旅で行ってきた。(おひとり様女子旅・温泉記録

今読み直すと、何の気なしに選んだ電車がちょうど同じだった。
(新宿から京王線経由で行ったので、12時40分の到着が12時33分と若干早まった。東京から高尾までやっぱり遠いな、特急に乗ろうかな(せっかち)、なんて新宿で降りたものの、いい特急がなく結局京王線で高尾まで。結果別に狙ったわけではないが7分早く着いた。)

ぼささんの記事で行ってみたい温泉があるので、それもまたトライしてみたい。
が、今回はこの「日の出温泉」(山梨県)へ。

ものすごくよく晴れてコートもいらないくらい暑かった。
大月からグッと車内の人が減ったので荷物を横に置いてコートも脱いで過ごしていた。

石和温泉駅
降りたホーム
石和温泉駅の改札を出たところ
南口に降りるエスカレーターから

まず、ランチ

のんびり鈍行で行ったので事前にちょっと調べたが、ピンとこなかった。
そこで、ほうとうを食べようと思ったが、チェーン店小作は徒歩17分くらいかかる。
しかも小作は何回も食べたことあるし、歩くのはいいけれど荷物もあるし・・・で、観光案内所で聞いてみた。

教えていただいたのは、石和温泉駅南口のすぐ近くのお店。
左手にシャトレーゼプレミアムがあってその前の道路を渡り、左へ行くとすぐに見つかった。

あとで見たら居酒屋さんだった。

入ったら満席みたいだったが1人と言うと1席空いたみたいですぐに入れた。

区切られており半個室みたい
馬刺し
野菜ほうとう
お店の入り口

そこで「野菜ほうとう」と「馬刺し」を食べる。
いつも単品で終われない私・・・。
お酒が欲しくなったが、温泉に浸かりたいからやめておいた。
桜もつ煮定食も気になったが、野菜が食べたくて「野菜ほうとう」。

両方とも普通に美味しかった。
「野菜ほうとう」は、小作のより好きかも。
かぼちゃ比率が少ないので甘すぎないし、野菜の煮込み加減がちょうど良かった。煮過ぎてぐずぐずなのが嫌なので・・・。
ほうとうはやや硬め。もう少し煮込んでもいいかも。

ともあれ、お腹を満たして次の目的地へ。

マルス山梨ワイナリー

ここは本坊酒造(本社:鹿児島)のワイナリー。
それで前から気になっていた。

幸いなことに、石和温泉駅から徒歩10分で行ける。
昼食をとった店を出てから、店を出て右に進むとワイナリーに着く。

Google Mapに印
石和温泉駅北口から日の出温泉徒歩10分(近いのでそんなに歩いた気がしない)
石和温泉駅南口からマルス山梨ワイナリー本坊酒造までも徒歩10分


無料試飲は6種類。と今回は別にオレンジワインの試飲ができた。

これが一番ワインぽかった

たまたまかもしれないが、今回の試飲6種類は甘口が多くて私の思う「ワイン」ではなく、アルコールの入ったジュースみたいな感じだった。
(強いて言えば、2番のマスカット・ベリーAがなんとかワインぽいというか・・・。)

③から⑤はとにかく甘い
⑥も甘い!
こんな感じで6つ
横にボトルもあるから、
エチケットも分かる


やはり外国のワインと日本で作るワインは別物だ。(文句ではない)

工場見学は自由に見て回る感じだが、一般的な「工場見学」を期待していくとちょっと違うと思う。

ワイナリー地下の貯蔵通路には、ワインと葡萄をテーマにした壁画が描かれ、芸術的な壁画を眺めながら、ワインの歴史を楽しく学ぶことができます。
地下貯蔵庫に眠るのは、木樽熟成だけではなく、かめ熟成など本坊酒造ならではワイン熟成もご覧頂けます。ワインの貯蔵に適した10~15度に保たれた低温貯蔵庫には約30万本のワインが、出荷の時を待ちながら熟成されています。

https://www.hombo.co.jp/visiting/yamanashi/

期待とは異なったけれど、いろんな年の歴史を振り返ってワインの歴史というよりは自分の過ごした時代を振り返って懐かしかった。

ミレニアム2000年

ここで15時にはお風呂に入るべく、早めに日の出温泉へ向かう。
目指せ!一番乗り!!

とその前に駅方面に戻り、ほうとうを食べに行く手前に見たこの看板が気になり買ってしまう。

この看板、私には効果があった(笑)
クリーム少なめでブドウが大きいから
甘過ぎないかと。
お腹が空いて、夕食の前に
茶色の方を一つ食べてしまった
(茶色の方は巨峰)

ちなみに、このお菓子。
ピオーネ好きな父が食べた。
甘いものは要らない父が食べていたので良かった。

美味しかったから、これは次また行った時に買おうかな。

本命、日の出温泉へ

ようやく温泉へ。

そもそも、山梨県へ車以外で行ったことがなかった。
山登りの後寄ったり、湖を目指したり、目的地へSがヒョイっと連れて行ってくれたのだ。

なので、自分で電車に乗って、街を歩くこと自体あまりなかった。
行く前はちょっと億劫になっていたが、ぼささんの記事を読み返し、モチベーションを上げた。

道中の雰囲気もぼささんが書いてくださっていたので安心。

途中、真横でバサバサっとすごい音がして飛び退いたら、私の横にいたと思われる驚いた白鷺らしき鳥が羽ばたいた。

お互い驚いたのだが、びっくりして声を上げてしまった。人がいなくて良かった。
真っ白で美しい鳥だった。大きかったなあ・・・。

熟れた柿の木や、立派なお家のお庭の木々も素晴らしい。

そんな道をてくてく歩いていると、真正面にぼささんの写真で見た日の出温泉の看板が見えてきた。


「どうやってそこまで上がるのかしら?温泉は見えないけれど・・・。」とキョロキョロしたら、右手に大きな「日の出温泉」の看板が見えた。

あ、上まで行かずに平地でいいのね。(安堵)

こうして日が落ちる前、14時30分過ぎに私は日の出温泉に到着した。


誰もしなくて静かな敷地。

山茶花や金柑などの木もいい感じで期待が膨らむ。

金柑
美味しそうだった
玄関口

早速建物に入って暖かな陽の差し込むロビーで15時を待つ。
まだ誰もいなくて静かなひと時を満喫。

ロビー
フロント

部屋は3階・温泉へダッシュ!

お部屋には花の名前が記載されていた。

エレベーターを降りた目の前のコーナー
301号室 菊 だった
廊下


素敵な笑顔の女将さんに手続きをしてもらって鍵を渡される。

ぼささんのnoteで分かってはいたものの、実際に入ってみると十分な広さに、明るい日差しが差し込んで、窓からは遠くに富士山の上の方が見える。

床の間
頭がのぞく富士山🗻
広縁にも服を掛ける場所があるけれど
ここが便利だった

温泉に行かなくてもここでごろごろしてもいい・・・そんな誘惑に駆られる。

でも、温泉三昧をしに来たのだ!!
目的を思い出し、荷解きもそこそこに温泉へダッシュ!!
2番目だった(惜しい。なんの競走??)。

MAX3人。
その後、2人になり、私は最後までいたので1人のお湯も楽しんだ。
嗚呼、幸せな時間・・・。

温泉の写真は撮らなかったのでぼささんのnoteを見ていただきたいのだが、
右がぬるいお湯。
このお湯で髪を最後に濯ぐとサラサラになると聞いた。
このお湯は「春日居温泉」の源泉。

左が普通に熱いお湯でこちらは石和温泉のお湯(加温)とのこと。
1つの温泉で、2つの違う源泉のお湯を楽しめるって面白い。

夕食は18時にしたのだが15時過ぎに温泉に行って、16時半前くらいまで入っていた。
交互浴が楽しめるのに私はほぼぬる湯にいた。
たまに熱い方に行って、すぐにぬる湯に戻る感じで過ごした。
ぬるいのでずっと浸かっていられる。
時折、天井から蒸発した水滴が落ちてきて、当たる。
夕食まで浸かっていられそうだったが、お部屋ゴロゴロもしたかったから途中で引き上げた。

夕食まで寝ようと思ったが、ロビーにあった漫画に目が留まり、名作って漫画に書いてあったから部屋に持っていき読んでみた。
「砂時計」という恋愛もの?なのだが、ちょっと主人公の環境と性格が重たくて・・・読み進めるか迷ったけれど、物凄い飛ばし読みで読むことにした。
(これをのんびり読んで温泉の時間を削るのは嫌。)
部屋の作りが畳の奥に広縁があって、そこの椅子が読書にちょうどいい。

夕食

まずお酒。

正直に言うと飲みたいものがなかった。
(ラインナップは十分です。単に私の好みの問題。)

でも逆に良かった!100%温泉に集中できるではないか。
しかも目的は「温泉」であって、食事やお酒ではない(決して)。
なので、全く問題ない。

日の出温泉について書いている方が結構「アジロン」というワインについて言及しているので甘いのを覚悟で飲んでみた。せっかくだし。
(マルスワインでもお店のおじさまが「甘いよ」とおっしゃっていたので。)

あじろん

結論。ワインじゃなくてジュース!(文句ではありません。)
お酒が苦手な人にはいいかもしれないけれど、食事には合わないと思うし、ジュースだとしても甘かった。

「お酒を楽しみたい!」って人にはお勧めしません。

「アジロン」は「幻の黒ぶどう」と称される希少品種で、あとで見てみたら、甘口赤ワインでチョコレートやガトーショコラと合うらしい。

日本酒を飲みたかったけれど、「純米酒」がなかったので断念。
お酒は飲みたいものを飲みたいので、無理に好きなものがないときには飲まない。

食事の量は申し分なく十分。
ただ山梨県に海の幸を求めていないので、お刺身は・・・。

黄色いのも数の子だとは思うけれど。。。


イカがかたくてごめんなさい、2切れ目は残しました。
北海道の山奥でもお刺身が出てくるけれど、お刺身はやっぱり難しい。
残すのも申し訳ないから頑張ったけれど、イカはどうしても無理でした。
同じ理由で、お鍋も海鮮だったけれど野菜がよかった。
山では山の幸、海では海の幸がいい。

せっかくのお食事。頑張って、イカの1切れと、鍋のホタテのヒモと鶏肉のつみれみたいなもの以外は完食しました。

映っていないのは、茶碗蒸しに、お刺身、天ぷら、食事は炊き込みご飯と煮麺

ちなみに朝食もたっぷり。鮭や茄子の揚げ浸し、ひじき、湯豆腐など。

七草粥


1月7日だったから小さな七草粥も供された。
お腹いっぱい。

作っていただき、お皿洗いもない。
ありがたい。感謝。

ごちそうさまでした。

夕食後も温泉へ(2回目)

19時少し前に部屋に戻り、すぐは負担がかかりそうだから40分タイマーをかける。

そこで漫画の続きを読む。
このどーでもいい過ごし方が最高。

19時半くらいに温泉へ。
最初はひとり。ぬる湯を満喫する。
しばらくすると、もう1人入っていらした。
お食事では見かけなかったかも・・・と思っていると、
「1人で来たの?」と話しかけられた。

途中でその方が、日の出温泉の4代目の女将さんと分かった。
(女将さんの義理のお母様だと思う。)
いろんな話をして下さった。

お風呂に行く前の壁に紅白の梅の絵がかかっている。
とても素敵だったので伺うと、望月春江さん(山梨県出身)という画家に4代目女将が描いていただいたものだという。
今の時期だけかけてあるのか聞きそびれたけれど、もし行かれてかかっていたら見てほしい。昼間に写真を撮れば良かったが夜は灯りが反射して撮れなかった。

温泉は、それから1人、2人いらしてそれでも最大4人。

基本ぬる湯で21時45分まで浸かっていた。
2時間ちょっと。
まだまだ入れそうだったけれど、お部屋ゴロゴロタイムも捨てがたい。

部屋に戻って、ゴロゴロして漫画も読んで23時過ぎに就寝。

朝も温泉(3回目)

朝お会いした女将さんに、7時半の朝食を8時に遅らせてもらう。

女将さんに「今、ぐうちゃん(猫)がいるの」と声をかけてもらったが動物が苦手である。
そう伝えると抱っこして下さった。(これで怖くない)

ぐうちゃんをしげしげと拝見すると、とても可愛い顔をした猫だった。
その後、脱衣所で一緒になった方が「今回初めて猫に会えた」と喜んでいらっしゃった。
人気者なのね。

脱衣所にいたらちょっと嫌だけど「入れていない」ということで安心。

3回目は6時半から7時半まで入った。今回もほぼぬる湯。
最初の45分くらいひとり。
その後2人ほどいらして、3人。
8時から朝食なので急ぐも7分遅刻。

今回は、3回入ったが、いずれもひとり時間が満喫できて本当に良かった。
2回目(夜)は、何回もうとうとして眠りかけた。
お酒を飲んでいないのは大正解だと思った。

炭酸泉なのか肌に小さな泡がつくのも面白い。
ぬる湯はなめらかで、クセになりそう。
しかもあんなにぬるいのに、出た後冷えた感じはしない。不思議だ。

再び石和温泉駅へ(徒歩10分)

観光して帰るか迷ったが、疲れたくないので早めに帰ろうと10時台の特急を予約した。

10時にバスが出るというので乗ってもいいかなと思っていたが、あまりにもいいお天気だったので10時少し前にチェックアウトして歩くことにした。
10時25分発東京行きあずさ16号を予約していたから、それに間に合えばいい。

見納め

すっきりと晴れ渡る雲ひとつない青空で、遠くに真っ白な山並みが見えて最高なお散歩だった。

北口
北口ロータリー

駅で信玄餅を見つけて小さいのを購入。(母用)



あとは観光案内所の中にあるワインの試飲コーナーを写真に撮ってみた。


試飲はしなかった。

東京行き あずさ16号

温泉三昧ができる宿

こんなに温泉だけを満喫できる宿って最高。

トムラウシ温泉もそうだ。
(ただ石和温泉は、トムラウシ温泉と違って街中に観光スポットも多いから、いろいろ見たいと思うと温泉タイムが減りそう。)

今回断念したのはここ。
次は行ってみたい。

朝のお風呂で話しかけられた方が2泊しているということで、連泊いいなあと思った。
石和温泉駅までも近いし、次は若い女将さんがおっしゃっていた近くの岡神社(山梨の語源発祥の地らしい)にも行きたい。

第十代崇神天皇の御代、各地に疫病が流行し、その災いを祓い鎮めるために、御室山中に祀られた神社(みやしろ)が起源とされています。
その後、十三代成務天皇の御代に現在の地に遷座され、山梨岡神社と号した。
以後この郷一帯の鎮守として信仰をあつめ、創祀以来二千余年の歴史をもち、また、延喜式内社として、古くは日光権現・山梨権現とも称され、『山梨』の語源発祥の地と伝えられている。

上記サイトより

実際所要時間を考えたら、三重まで行けた。(新幹線ってすごい)
でも気軽に行ける首都圏の温泉地でまた行ってみたい。

日の出温泉だけでも十分満喫したのだけれど、温泉以外も少しの時間でたくさん楽しめた石和温泉。

ぼささん、本当にありがとうございました。
大満足の日の出温泉でした。。。

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