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SONY アメリカアニメ配信会社買収

私はこの記事を読んで初めて知った。

アニメのコンテンツを持っている会社とアニメなどの動画を配信する箱を持っている会社は違うことがあるのだと。

これってなぜなのだろう??

ソニーは世界で7千万人の顧客を抱える米アニメ配信大手のクランチロールを買収する方向で同社の親会社と最終交渉に入った。買収金額は1000億円を超える可能性がある。ソニーはアニメ「鬼滅の刃」などの人気コンテンツを持つが、配信基盤は弱い。買収が実現すれば米ネットフリックスなど動画配信を巡るグローバル競争が激しくなる。

SONYは配信基盤が弱かった。

ソニーは傘下に「鬼滅の刃」を制作したアニプレックス(東京・千代田)を持つ。映画や音楽事業もあり有力コンテンツは多いが、配信は主にネットフリックスなど海外大手に頼ってきた。
クランチロールは無料会員7000万人のほか300万人の有料会員を米国や欧州など200以上の国と地域に抱えている。ソニーは17年にアニメ配信の米ファニメーション・プロダクションズを子会社化し、現在米国に100万人の会員を持つ。今回の買収で自前の配信網をグローバルに広げる。クランチロールが持つ1000超の作品群を取り込みコンテンツの拡充も狙う。

これまで

きめつのやいば→外部ネットフリックス→user

この構図が

きめつのやいば→自社の配信基盤→user

つまり、ネットフリックスへ払っていたコストを削減できたのだ。

コロナによる巣ごもり需要で動画配信サービスが世界で堅調な中、アニメなどの優良なコンテンツの獲得競争は激しさを増している。ネットフリックスはスタジオジブリ作品の配信権を獲得し、日本などを除く約190カ国で「となりのトトロ」などの作品を配信する。米ウォルト・ディズニーも有力コンテンツを武器に19年11月に動画配信事業に参入した。

動画配信サービス

ネットフリックス
ディズニー

一般社団法人の日本動画協会(東京・文京)によると、18年のアニメ市場は約2.2兆円と5年前の1.5倍に拡大した。けん引役の海外市場は全体の半分近くを占めている。

アニメ市場は間違いなく伸びている

ソニーは稼ぎ頭だった画像センサー事業が逆風に直面している。米商務省が9月15日に中国華為技術(ファーウェイ)向けの半導体製品の供給を実質的に禁止する規制を発動し、ソニーは同社向けの画像センサーの出荷を止めた。画像センサー事業の21年3月期の営業利益は前期比66%減の810億円に落ち込む見通し。アニメなどエンタメ事業のグループにおける重要性が高まっている。

外部環境のpoliticsがsonyの事業に影響を与えた。

出典:ソニー、米アニメ配信会社買収へ協議 AT&Tと交渉権:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65666230Q0A031C2MM8000/

ではここからは日本のアニメと動画配信サービス会社についてみていこう

日本のアニメは海外市場(2018年)で過去5年で3.5倍に拡大した。魅力が増す日本のアニメに目を付けたのはソニーだけではない。動画配信サービスの世界最大手、米ネットフリックスが強力な配信網と豊富な資金力を武器に、日本で足がかりを築く。迎え撃つソニーはクリエーターに寄り添い、長期的に利益を分け合う二人三脚の体制で世界を攻める。

日本のアニメは海外で人気を獲得していった。

ここに目をつけたのが

sonyとネットフリックスだ。

ネットフリックスが足元で力を入れているのが、日本でのコンテンツ制作網の拡大だ。2018~19年に国内のアニメ制作会社5社と包括提携した。ネットフリックスが資金を出し、提携先に継続的に複数のオリジナル作品を制作してもらう。作品は自社のプラットフォームに独占配信する。

ネットフリックスのuserとどのような関係を築いていくか?

このネットフリックスの答えが、継続的に複数のオリジナル作品を製作してもらうことだ。

ネットフリックスの潤沢した資金を日本のアニメは製作会社へ回す。そう外部プレイヤーだ。

ネットフリックスが日本のアニメに前のめりなのは、アニメの視聴時間が伸びているためだ。19年のアニメの視聴時間は18年比約2倍に増加したという。アニメの注目が高まるなか、オリジナル作品を独占配信することで会員獲得につなげる。

SONY VS ネットフリックス 製作会社への対応が違う

日本に制作網を築き、有力なアニメ作品を独占配信して会員数を伸ばすネットフリックスを「狩猟型」とするなら、長期的な視点でクリエーターと二人三脚で歩むソニーは「農耕型」と言える。従来のアニメ業界には存在しなかった資本規模の企業2社がアニメに注力することで、アニメを巡る競争が激化するのは必至だ。業界全体からは「クリエーターの裾野が広がる」と期待の声が上がる。2社の存在が日本のアニメ産業を変えつつある。

ネットフリックス

数年間製作会社と複数の作品の契約をしてくれる。

メリット:製作会社は安定した収益を獲得できる。
デメリット:どんなに作品がヒットしても収益は一定額しかもらえない。

経営環境が不安定な制作会社には短期的に恩恵があるが、中長期で自社のコンテンツで利益を積み上げるには適さない。

一方のsonyは

製作会社の利益を最大化することを大切にしている。

なので作ったアニメを外部の動画配信会社へ提供する。ネットフリックスは独占する。

背景には制作会社の利益を最大化する狙いがある。作品を幅広く発信すれば、ファンの層が広がる。長期的にみると、自社プラットフォームで独占的に配信するよりも、ファンとのつながりを強化した方が収益の最大化につながる。

日本ではテレビ局や映画会社などが共同で製作委員会を設立し、アニメ制作会社は製作委員会と作品ごとに契約することが多い。製作委員会方式は、アニメ制作会社は契約する作品単位で収益が左右される。次回作の契約がないと、売り上げが立たない。

これも押さえておきたい。つまり日本ではテレビ局や映画会社で作品を作りたい時は一作品毎の契約になり、その作品のよし悪しが次の契約があるかないか、収益に関係していた。

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62295240U0A800C2X13000

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