下垂体腺腫と視野欠損

両眼視メガネを買う決意は、あまりに眼が可哀想で労わらずにはいられない経験をしたからです。
浸潤性下垂体腺腫という病気で、肥大した腫瘍に視神経が物理的に圧迫され、スルメみたいにぺちゃんこに。ホルモン異常はなかったので自覚症状は殆ど無かったのですが、敢えて言うなら、次のような症状がありました。
・更年期?スマホ老眼?なんせ見にくい
・視力検査結果が一定しない。
・乱視検査がよくわからない。(特に縦棒)
・メガネを作ってもすぐに合わなくなる
・対象がチラチラして視点が合わせにくい

◼️下垂体腺腫の視野欠損、こんなタイプもある
普通下垂体腺腫の視野欠損は、視界の周囲が見えなくなると書かれています。私も問診では「全然周り見えてまーす。スマホ老眼がひどいなと思っていますが、それぐらいです」と答えていました。ただ眼科検査に行って驚愕!片目で見ると真ん中が見えないんです!
え?いつからこんなことに…
検査のおねえさんがここはどうですか?とさしているところが真っ白。見ようとすればするほど見えない。視界の端に隣の人の検査表があってそこはみえるのに。
ゾッとしました。
あまりにショックで、ものすごく悲しい気持ちになって涙が出てしまいました。
本のような検査表も渡されましたが、笑っちゃうほど見えない。
あまりネットでみても出てこないけど、私は視野の真ん中が見えない症状が出ている下垂体腺腫でした。
私の目は、左右合わせてなんとか判別して見続けてきたんですね。目は左右についているので、特に縦棒の判別がシビアでした。見ようとすればするほど、視野が欠けている真ん中で見るので、益々大変。たまたま諏訪神社で「協力一致」お守りを買ったのですが、協力一致は私の眼だったのかな。
ほんとお疲れ様!!!の一言です

◼️脳ドックを受けたきっかけ
祖母の姉、母が脳梗塞を起こしています。母の手術の際に、執刀医がレントゲン見せながら遺伝的に血管の形状が脳梗塞起きやすいこともある、とかなんとか。ほんとかな?それもあって息子に迷惑かけたくないなとMRA検査を受けたいと常々感じていました。
でも人間ドックのオプションメニューを見るとその金額に👀手が出ませんでした。
ところが!空きMRIをネットで予約を入れることで低価格化している脳ドックが出てきました。2万を軽く切ってきた。その価格私には気軽じゃないけど価値はある!
2023年試しに受けました。
1週間以内に結果が出て、所見ありで呼び出し。
あまりに巨大でその場で執刀医に電話下さり、即紹介状。検査から2週間くらいで入院先まで決定。執刀数も多く評判の良い先生にストレートにおうかがいできました。
腫瘍は巨大化すると腫瘍のための血管なども確保し、成長スピードがどんどん増すそうで、手術までの1ヶ月半ほどの待機期間の間に、視野がどんどん暗くなり、頭の圧迫感や頭痛も始まりました。
これといった症状がない私にとって、脳ドックはベストソリューションでした。たまたまのタイミングだったけれど、身体は限界状態でもあったんだと思います。頭が痛いとか、視野が暗いとかから病院を探したらなかなか原因が見つからなかったかも?
まさかのご縁ですが本当にありがたいことでした。

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