映画「君たちはどう生きるか」の解釈


【注意】1回しか観ていないので、記憶ちがいをしているかもしれません。あと、ネタバレです。

いろいろなキャラクターの生き方を通じて、観た人に「君たちはどう生きるか」と問いかけている。

父は独りよがりかつ好戦的な性格で、眞人の心によりそわない。
ナツコは自分勝手で、岩戸で眞人に「お前なんか大嫌い」とどなる。しかし、岩戸から「逃げて」とも言うから、全くの悪人ではない。
大叔父さんは、かなりわかりやすい象牙の塔の住人だ。楽園のような場所に住んでいるのは、人と関わらずに趣味だけやっているからだろう。アニメに一生をついやした宮崎駿も入ってるかも。この生き方は、作中でそれなりに肯定されていると感じた。しかし、他人と関わらないことのさみしさとむなしさ、味気なさも感じた。眞人は他人と関わっていこうと決めたから、大叔父さんの後をつぐのはやめたのだろう。
アオサギは、ねずみ男みたいなずるいやつ。ロシア文学みたいなしゃべりかた。アオサギの羽の矢が弱点なのは、小心者ほど自分の行いで損をするということの比喩か。
セキセイインコは弱い人にたかるやつの比喩か。
ナツコの産屋に入るのが禁忌なのは、インコ王と不倫をしていたのでは。インコ王が産屋に入った眞人を殺そうとしたのは、不倫をかくすためではないか。

「下の世界」は、死後の世界かと思ったが、そこまで単純ではない気がするので、よくわからなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?