支援学校でVR体験会を開いた話
全体の流れ
スライドを使って教育系の事例をメインに概要紹介した後、clusterに入ってRoboconShowRoomを紹介。そして事前に頂いていた「VRで入ってみたいワールド」に順に入ってもらいながら、適宜質問に答えていく形でした。
参加者は10人前後でほぼ全員の方にHMDを被っていただき、説明20分、RoboconShowRoom10分、体験会+質問回答で1時間、計1時間半の体験会となりました。
感染症対策としてはマスク着用のままで体験して頂き
交代するたびにこちらのフェイスカバーとコントローラーを消毒するようにしました。
訪問履歴に「VRで入ってみたいワールド」を追加しておいた
PC/スマホから予めどんなVR空間に入りたいか確認できる点や、体験会中に他のユーザーが入ってくるVRSNS感が味わえるのがclusterの利点でした。PCVRな点やお気に入りリストが作れない、操作UIが多機能な代わりに初見で扱いづらいといったところは運営していて大変でした。
求められていたもの
コンテンツの制作方法(教員視点)
VR旅行(難しい入力を必要としない360度動画)
今回は教育機関での紹介ということで、授業に組み込めるコンテンツというところが主に期待されていたと思います。その中で地域性・独自性を持ったコンテンツを難しい知識や機材(ゲーミングPC等)を使わずに作れないか、体験を複数人でシェアするにはどうしたらいいか、といった質問が多かったです。
正直ゲーミングPCで黙々作って、基本ひとりで被り遊んでいた自分にはなかなか回答が難しかった...
この辺りの解決策としては主に360度動画の話をお互いにしました。個人的にはコントローラー入力等でのインタラクションが無いという所であまり扱ってきませんでしたが、確かに求められているものに対して必要十分な形とも言えるので、自分も今後詳しく調べてみたいと思います(体験共有、コンテンツ制作周り)。
改善点
clusterは推しですが、VR全般を語るには少し難しかったですね(イベントやコミュニケーションの良さも体験会時は伝えづらい)。Quest単体だとアプリの切り替え時間とかチュートリアルの組み込み方が懸念事項としてありましたが、例えばフィットネス系ならスポーツスクランブルの競技やセット毎に、360°動画ならYouTubeVRの動画ごとに交代しながら体験してもらうとかで対応できたかなと考えたりしました。
まあVR全般でいえば色んなベクトルの楽しみ方があるので、少人数でヒアリングしながらというのが、体験会としては理想なんだと思います。
アンケート
アンケートでは体験の満足度や今後の活用アイデアについて聞きました。基本的には新しい体験に対してわくわくな印象を持っていただくことが出来ました。操作性のところをなかなかサポートしきれなかったのが、残念だったので体験コンテンツの選定時から、その辺り工夫したかったですね(あとはハードウェアの進化に期待。研究レベルのサポートはします。)。
活用先のところでは、個人でも欲しい、他にも体験したいという声を貰えたり、生徒にもうまいこと体験させたいという熱意が伺えたりして嬉しかったです。支援学校という特性上、導入の壁も通常より大きくなりますが、一方で日頃できない体験が出来るというVRの特徴が最も発揮されるところでもあります。今回交換できた視点・アイデアをもとに、今後も適した活用の形を模索していきたいですね。
参考文献
今回内容を1から考える上で参考にさせて頂きました。結果的にはあまり注意点を守れなかったのが反省点ですが、こういった経験も含めて体験会記事が増えていってくれることを期待しています。
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