二者面談-牛鬼渚

※メタ
黒い人との二者面談、改めて理解し直せればなという試み
→アメ→昭→木菟→マリ→蛍→純→透

コンコン
黒「どーぞ」
牛「…失礼します」ガラッ
黒「来たね。まぁ座って座って、コーヒー紅茶にジュースとか色々あるけど…紅茶でいいかな」
牛「何でもいいけど」
黒「はいよ」
牛「で、何なんだよこれ。二者面談としか聞いてないんだが」
黒「その通りだけど…いやね?君らのショートストーリーとか長編とかイラストとか…色々かいたりしてきたけど、特につくちゃんに言える事だけど私はちゃんと君達をできる限り理解できているのだろうかと思って。なんでこうやって改めて対話を試みそれを書き記す事で何かまた見えてくるものがあるんじゃないかなーと」
牛「はぁ…?」
黒「牛鬼ちゃんなんかは正直自分を重ねてる部分があるから分かるところも結構あるんだけど…それでもまぁ他人は他人だからね」
牛「それ自分の子に言うのかよ…子なのか知らないけど…」
黒「牛鬼ちゃんも可愛い娘だぞ〜」
牛「…」
黒「そんな目で見ないでよ…じゃあとりあえず面談、というよりはちょっとした雑談程度だけど始めましょうか」
牛「…」
黒「そうだね…まず牛鬼ちゃんは小学生の時に昭さんと出会って仲良くなって、でも中学の終わり頃に喧嘩別れしちゃってそのまま少し荒れちゃって、そんで高校入って透とぶつかりあってあの子を好きになって、昭さんとも高校終わり頃再会と復縁を果たして、そしたら社会人になってから昭さんと同棲して今に至る…と。すごいね?映画化出来そうな人生だね?」
牛「あんたがこうしたんだろ」
黒「アナログ時代に何となく描いた不良娘がまさかこうなるとは私も思わなかった」
牛「不良娘って…」
黒「いや良い子なのは知ってるよ、ただメンタルが少し脆いだけっていうのも」
牛「まぁ…少し鬱っぽいのを持ってる気がするけど…」
黒「牛鬼ママは自分の失敗を娘にさせたくないって気持ちでああいう育て方になっちゃったけど…少なくとも悪意は全く無かったと思うけどね。ただちょっと焦ってしまっただけで」
牛「当事者としてはプレッシャーでしか無かったけどな、眠れなかったよ」
黒「今…どこを今とするか謎だけど、とりあえず高校時点でどう?寝れてる?」
牛「…酷かった時期に比べれば快眠と言っていいんじゃないか」
黒「あらそれは良かった。食事面はどう?というか好きな食べ物とかある?」
牛「食べる量はそんなに変わんねえよ、好きな物も特に無い」
黒「散々言われてると思うけどもうちょっと食べてよぉ…」
牛「無理言うな…」
黒「気持ちは分かるけど…」
牛「私だってわかってんだよ…骨ばってるから硬い椅子とかしんどいし…」
黒「わかりみの極意」
牛「外で食べる時に想定より多いとどうしようかと悩むから外食しづらいし…」
黒「あぁ…残すのも申し訳ないよね…」
牛「はぁ…」
黒「まぁ女の子は特にそうだと思うけど、細いのが正義みたいな風潮あるけど本当に細い人ってそんな事言ってられないよね」
牛「そういうのはどうでもいいけど、無駄に心配されるのも嫌だし」
黒「…これは私も言える事だけど、心配自体は嬉しいんだけどそれがどうしようもなくいたたまれない感じあるよね」
牛「ん…」
黒「余計なお世話だと思うけど、少なくとも双子とかつくちゃんとか昭さんの心配は本意だろうからちゃんとそれは受け取ってあげて欲しいな」
牛「…分かってる」
黒「な〜んだろうねぇ〜、牛鬼ちゃんってこう…構いたくなるのよ。一見は怖いけど基本真面目だし義理堅いし…あれか?人に懐きづらい猫か?」
牛「猫はあいつだろ」
黒「…ぶっちゃけ蛍ちゃんって猫っぽいかな?猫をよく知らんから分からんけど」
牛「私だって知らねえよ…」
黒「猫…牛…」
牛「…」
黒「ところでだね、その口調って昔からなの?」
牛「口調?」
黒「なんて言うの?ぶっきらぼうというか、強めな感じがある」
牛「…意識した事は無い。ただ昔はもうちょっと…違かった気がしないでもない」
黒「そうか…あとで昭さんにも聞いてみよう」
昭「確かにもうちょっと柔らかかったような気がしないでもない」
黒「昭さんはまだ時間後でしょ盗み聞きするんじゃありません」
昭「さーせーん」
黒「全く。そうか…やっぱり荒れちゃったタイミングでちょっと変わったのかな。でもベース自体は変わってなさそうな所を考えると…あれかなぁ、おじいちゃんなのかなぁ」
牛「…」
黒「ギターもおじいちゃんに教えてもらったんだよね」
牛「…」コク
黒「そうかそうか、多分それなのかな。因みにおじいちゃんってどんな人だった?」
牛「…性格的には堅物だったけど、考え方とかは柔軟で…何より人格者だった」
黒「あぁ〜、牛鬼ちゃんのおじいちゃんって感じだ」
牛「ギター以外も…少ないけど色々学んだ」
黒「そっか」
牛「…」
黒「今の姿見たらきっと誇りに思うよ」
牛「…どうかな」
黒「あともう一つ気になってるんだけど…その髪と目って生まれつきだよね?」
牛「いやあんたは知ってるだろ」
黒「はて、どうかな」
牛「何言ってんだあんた」
黒「そりゃまぁ身も蓋も無い事言うと私が言った事が事実だけど…面白く無いじゃん。私はデザインがしたいんじゃなくて人間観察がしたいんだ、君達は生きてるんだから」
牛「何言ってんだあんた」
黒「大事なk(ry  真面目に言うといわゆる隔世遺伝的な感じなのかなと、牛鬼ママとそっくりな事を考えると母方の遺伝なのかなって」
牛「まぁそうなるだろうな」
黒「でもママはある程度暗めな色だと面白いかなぁとも思うけどそこらへん遺伝の学はわからん」
牛「人の親で遊ぶな」
黒「そういえば牛鬼ママの…姉妹だっけ?1DKのお盆で会ってた人、結構性格違うよね?」
牛「…姉妹ってあんなもんじゃないのか、ここの双子だって全然違うだろ」
黒「双子は昔はそっくりだったんだけどね、どっちかというとお姉ちゃんが変わっていった感じかな。でもそれにしても真逆というか…」
牛「知らん」
黒「まぁそれはいいか。あとはそうだなぁ…逆に要望というか聞きたい事とかある?」
牛「…」
黒「何でもいいよ」
牛「…私って結局どっちなんだ」
黒「どっち…というと性的嗜好的などっち?」
牛「百合世界線だか何だか知らないけど、私があいつに惚れるのは確定なんだろ。はっきりしないのはこう…」
黒「私が言っちゃいけないと思うけど、それ私に聞く?」
牛「は?」
黒「いやさ、どれかに自分を嵌め込んで窮屈に生きるよりその時の気持ちに生きればいいんじゃないかなぁ…と」
牛「…」
黒「そう変わらない物なんて物理法則ぐらいだろうし、特に女心はよく秋の空と並べられるんだし…いやこれは今言う事じゃ無いか…?まぁ要は急いで決める事でも無いし、色々見て聞いて感じてそれからでもいいんじゃないかなって。人生これから長いし」
牛「…はぁ、やっぱりこういうところが頭硬いって言われるんだろうな」
黒「ルールを守れば自分の好きに生きていいんじゃないかな…っていうのは私も刺さるなぁ…イダイ」
牛「自滅してんじゃねえか」
黒「生きるの難しい」
牛「はぁ…」
黒「他はどう?」
牛「そう言われてもな…もう少し体を丈夫にして欲しいぐらい」
黒「人って成人すれば割と体調とか安定してくるもんらしいから、あとは食べて運動して寝よう。あと笑おう。ガハハ」
牛「そういうもんか」
黒「そういうもんらしい」
牛「…」
黒「そんなもん?」
牛「…そんなもんだな」
黒「また何かあればあとで追加するから気にせず言ってね」
牛「ん」
黒「あ、そうだそうだ。一応二者面談って形なんで進路とか聞いてみようか」
牛「とりあえず大学進学だけど」
黒「なるほど。何か気になる学科とかは?」
牛「学科?うーん…」
黒「私はまぁ色々あって専門行ったから大学ってよくわかんないけど…」
牛「…文学系とか、あと心理学?」
黒「ほぉ〜ん、ちょっと意外?」
牛「そうか?」
黒「文学は何となくわかるけど心理学はイメージ無かった」
牛「人の行動には根拠があるからな、それがわかれば無駄に悩んで苛つく事も無いし。どうにも根拠がわからない人間もいるけど…」
黒「…あぁ、人間失格書いてそうな名字の彼女とか…」
牛「いや…?逆に幼少期の子に関する心理学とか学べばあるいは…」
黒(完全に小学生扱いだこれ)
牛「…まぁだから文系に進むんじゃないのか」
黒「なるほどねぇ、性格的には研究職とかも合いそうかなぁとも思うけど興味はあんまりない感じ?」
牛「無い…かなぁ」
黒「無いか〜、まぁ牛鬼ちゃんの成績ならどこでも…あれそういえばテストって手抜いてるんじゃなかったっけ…?内申…」
牛「…」シラー
黒「こっち見なさい」
牛「…一般入試なら関係ないだろ多分」
黒「そうなんだっけ…?私センター試験すらよくわかってないから知らないけど…」
牛「とにかくっ、今度はしっかりやってみせるよ」
黒「…その言葉が牛鬼ちゃんから出るって滅茶苦茶感動シーンじゃない?」
牛「うるせえ」
黒「やっぱり透との出会いって大きかったんだなぁしみじみ」
牛「口で言うな」
黒「今の牛鬼ちゃんなら大丈夫だよ」
牛「…」
黒(でも入社するのは白寄りのブラック企業なんだよなぁ…ホワイトだった事にしようかな)
黒「あとは普段の学校生活についてだけど、友達とは喧嘩しても本音とごめんねとありがとうを大事にね」
牛「なんだそれ」
黒「結局のとこ喧嘩するような怒りってわからない事が原因だと思うのよ。だから自分はこう思ってるよって本音と、怒った勢いで喧嘩してごめんねと、また話してくれてありがとうねって。双方がちゃんとやればそれは良い友人関係になると思うよ。理想論だけどね」
牛「…」
黒「牛鬼ちゃん我慢して本音言えない時あるでしょ」
牛「…」
黒「そんなわけで少しだけ頑張ってみてね」
牛「…ん」
黒「とりあえず…そんなもんかな?お疲れ様でした」
牛「はいはい」
黒「二者面談ってこういう感じでいいのかなぁ…?」
牛「知らん」
黒「二者面談なんてやったこと…いやこれはいいや」
牛「?」
黒「名前順だから牛鬼ちゃんトップバッターになっちゃってごめんね」
牛「いいよ別に」ガタッ
黒「じゃあ次アメリア呼んできてくれる?」
牛「あぁ」

オイ
ヒィッ

黒「あの二人絶対仲良くなれると思うんだけどゲートが固すぎる」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?