実践①アニメーションをやってみた
はじめに
いつもイラストは描いているのですが、アニメーションはやったことがないこと、近年音楽のMVでよくアニメーションが使われる機会が多いことからアニメーションが気になっていました。
上記に加えて、何かUXに利用できる/応用できるかなという期待を込めて実践しました。
使ったツール
今回自分は「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」というペイントソフトを使いました。クリスタにはイラストを描く以外にも、自分の絵を動かせるアニメーション機能があります。
自分はクリスタPROだったためフレーム数24までの制限を受けてしまいました。簡単なアニメーションを作るくらいであればこのままで大丈夫です。
本格的なアニメーションを作りたい方はクリスタEXを買ってもらえればフレーム数制限なく使用できます。
他に有名なペイントソフトはAdobe Illustratorやアイビスペイントなどがあります。アイビスペイントはスマホやPCで無料ですぐ使えるため初めてお絵描きをしたいという方にはおすすめです。
さて、本題のアニメーションを始めていきたいと思います。
実践編
「髪の毛が揺れた女性のアニメーションを書きたい」
と思い、簡単に髪の毛を揺らしてみました。
これはひどいですね。
髪の毛を左右に振るだけではリアルな髪の揺れ方はできないなと改めて実感しました。
ここでもう少し髪の毛の揺れ方を研究したらいろいろ発見がありました。
①髪の毛は毛先から揺れ始める(毛先が一番軽い)
②揺れが伝搬して根本の毛が揺れ始める
③振り子の原理で毛先が揺れた逆の方向に向かう
この①~③のループで成り立っていることが分かったので実際に描いてみました。
あ~!これだ!と手を叩いてしまいました。結構リアルに近づきましたね。
今回は簡単にそれっぽく見えるのでこのままで終わりにします。
この髪の毛一本動かすまでに1.5時間かかりました、道のりは長そうです。
アニメーションは凝りすぎると恐ろしいほど時間がかかるので、少ない時間でそれっぽく見せるのが大事ということが分かりました。
「現実では無意識/なんとなくで物事を見ておらず、ディテールや仕組みなど全く理解できていない」とよく言われていますよね。
そういった部分を改めて理解しなおすという意味で、絵を描くのはとても効果的だなと思います。
では、次に女性の顔を書きます。
せっかくなので目をパチパチしてもらいました。
髪の毛とは違って目の開閉は単純なので簡単にできました。
髪の毛の動きを理解したので、髪の毛全体をなんとなく描いていきます。
できるだけ違和感がないようにうまく調節していきます。
絵師あるあるですね。違うレイヤーに描いていました。
でも、なんとなくいい感じになってきたのではないでしょうか?
最後に全体の色塗りです。
ちょっと物足りないので、影など軽く追加していきます。
完成です。
初めてアニメーションをやってみた割には結構良い気がします。
アニメーション3秒、かつフレームレート低めで50レイヤー以上描いていました。また、作業時間は20時間以上かかっています。
実践を通して
普段無意識で見ているものを意識的に見ると新たな発見が多く、着眼点や観察力の強化に繋がる気がします。
自分が作ったアニメーションをよく見ると髪の毛の揺れが不自然な部分が多いです(特に端っこ)。
でも、絵の中心が丁寧に描かれている分あまり気になりません。不思議ですね。これはよく他のイラストレーターが描く手法で、適度に調節しながら絵を描いているみたいです。
終わりに
今回みたいな実戦形式のnote続けていきたいと思います。本をまとめるだけでは得られない経験が結構ありました。少し時間がかかると思いますがのびのびと続けていきたいです。
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