絵を描くという手段と伝え方

アイデアの視覚化

UXなどでアイデアを形にする時、手っ取り早く理解してもらうためには絵を描いて視覚化するのが便利です。
特にアイデアなど抽象度が高いものは自分の頭の中だけで想像することや、紙に言語化してもわかりづらい場合があります。ましてや相手に伝えるとなるとなお難しくなります。

アイデアを視覚化することは、なんとなく一瞬で伝えたいこと、やりたいことを理解しやすくなります。見た目や動作を詳細に詰めることができます。絵という別視点からアイデアを見ることができるので場面や状況も考えやすくなります。

また、絵なら第三者とアイデアを共有する時、絵をベースとするので相手と認識齟齬が起こりづらいと考えられます。
言語化したものだと人によって言葉の解釈が異なるので意見が合わず認識齟齬が起こりやすいです。


絵を描かない側の視点

ここまで絵のメリットを書き連ねてきましたが、絵を描いてきた側の視点に沿っていましたね。

絵を描かない側の視点に沿ってみます。
絵を描かない人からよく言われるのが「センスがないから嫌だ」「絵心がないから書きたくない」です。
絵を遠ざける要因となっている「センス」や「絵心」を少しかみ砕いてお話します。

センスとは

センスは「ものの善し悪しを自分で判断できること」です。
かっこいいものがなぜ良いのか、ダサいものがなぜ悪いのかのインプットして分析理解していけばおのずとセンスは身につくと思っています。
このようにセンスを勉強していけば、自分は後付け(後天的な要素)で鍛えられると思っています。
センスは感覚・フィーリングが大事だと思って遠ざけないでほしいです。誰でも身につきます。
そういう意味では年寄りのデザインが古い理由も、最近のデザインや流行りをインプットできず、センスが更新できてないと考えると納得できますね。


詳しく知りたい方は「センスは知識からはじまる」を読んでもらえるとよく理解できます。

絵心とは

まず、絵を難しく考えすぎている人が多いと思います。
極端に言えば、いっぱい線が描かれていて結果的に人や動物に見えるだけです。

その中でも絵心は「物をよく観察し、絵で再現する力」「絵を理解する能力」だと思っています。

絵はなんとなく描いているわけではなく、いくつかの力(観察力、技術力など)がベースにあるので、センスと同じように勉強やインプットを行っていけばアイデアを絵に描き起こすくらいなら十分うまくなります。
これは毎日絵を描いて鍛えていく方法です。

それとは別に、あまり絵心を考えずにロジカルな観点ですぐ描ける技法があります。
観察するときのコツや、物の見せ方なども書かれています。

絵心がないと思っている方でも模倣していけばすぐうまくなる本があるので是非見て頂ければいいと思っています。

絵をロジカルな観点で学んで、人に伝えられるような絵を描けます。

まずは基本的な線を書くトレーニングから、
次に物を図形で捉える、奥行き、情景という視点でも簡単に学べるのでおススメです。

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