偏愛とアイデア

偏愛とは

ある特定の人・物だけを愛すること。かたよった愛情。

ぱっと見あまり良い印象を受けないと思います。
しかし、近年「偏愛」というワードは良い意味で使われることが多くなりました。

「白いTシャツだけ揃えたショップなど、人は偏愛に惹きつけられる….。」

近年「ひとつ」のものに「偏愛」的にこだわったものが注目を浴びています。より一つのものにフォーカスし、濃い価値を生み出すことがメインになっています。

偏愛の例

1.白Tシャツだけを何枚も売る、千駄ヶ谷の店「#FFFFFF(シロティ)」
2.食パンだけを売る食パン専門店
3.文房具マニアの小学生の夏休みの宿題が出版された文房具本「文房具図鑑」
4.自分が愛してやまないモノを視覚化して書き出す偏愛マップ

偏愛をどう生かすか

アイデアは「無」から生み出すものではなく、ほとんどが「既知」×「既知」の組み合わせです。その組合わせが「未知のアイデア」になります。知っていることが沢山あるほど既知の組み合わせが広がるので、知識を増やすべきであると思います。

「既知」を増やす会議

新しいアイデアを生み出すためには「既知×既知」が必要だとしても、ひとりの人間では「既知」の個数や幅に限界があります。それなら、集団で「既知」の情報をインプットしあって引き出しを広げるほうが良いです。

上記の本で紹介されている既知を増やす会議が、暦本研究室の「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する」です。
Youtubeで見つけた面白い動画や、誰も読まないようなマニアックな本などを紹介し合います。
その会議で大事なのは「みんなが知らなそうな話」と「なぜ面白いと思ったのか」が言えることです。
実は「みんなが知らなそうなこと」を見つけるのは大変です。そのおかげで、興味を持つ範囲を広げたり、自分の好きなものを深堀するようになるので個々の「既知」が広がります。

注意点として、持ってくる話題は「みんなが知らなそうなこと」であって「みんなが面白いと思うもの」ではなくて良いことです。面白いと思うのは自分だけでよいです。自分が思った面白さは言語化して他人に共有できるようにすることが大事です。

おわりに

実は自分が偏愛していること、みんなが知らなさそうなことはとても価値があります。
そんなことを身近な人からで良いので話してみませんか。新しい発見が見つかるかもしれません。

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