ベンズの裁断
こんばんは。吉靴房新人の永澤です。
本底の作成を進めています。
今回進めているのは
革底仕様のデザインで、
素材はベンズを使用します。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127166344/picture_pc_bc8365e4a36df71de9a59ecd4eefdfac.jpg?width=800)
ベンズとは、
部位の事で、ざっくりいうと
お腹や肩周りを除いた背中あたりの革です。
繊維の密度が高く分厚い。
裁断に苦労する側です。
ベンズの断面はこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127166356/picture_pc_bcecc1d1fa05b1e5bbb9a9d6ec019627.jpg?width=800)
かったい。
ですが、刃が全く進まなかった
最初に比べると力をあまりかけずに、
裁断するコツが少しずつ分かってきたと思います。
以前、革の鞣し工場の見学会に参加し
ベンズが作られる工程を拝見しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127166961/picture_pc_8debdfef714e516afd3397279ab6e155.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127166933/picture_pc_26d33760d573865e45c7e97e839d06c0.jpg?width=800)
長時間漬け込み
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127166934/picture_pc_39170ebc1eb7cc221bc09e5b2313d99f.jpg?width=800)
繊維組織を緻密するため、
コシやハリを出すための幾つもの工夫を学びました。
素材が手元に届くまでの過程を知る事で、
観察ポイントが増えて扱いが変わりました。
動物、鞣し屋さん、革屋さんなどなど、
命とエネルギー、技術のバトンを受け取り、
今靴の製作ができている事を実感しました。
最高の形でお客様に提供できる様に、
精進します!
ではまた!
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