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一元

目の前も、目の奥も、同じ迷路にはまってる。つぶされて、はぐれて、層を失って、いちいちページをめくらなければ進めなくて、見えてくるのだっていつも断面ばかり....それもこれも全ては、この目この私、視覚の発生するこの一瞬の、この1ミクロンの厚さの境界に私という自我意識が存在しているからだ、集約しているからだ、延ばされた金のように私はとても薄くて仕方がなくて、けれどもその一面になだれ込むように、そこにだけのし掛かるからだ、今の私は「面」でしか存在していない、この「私という意識」あるいは「『私』という認識を生む寄せ集め」はね。
手足は私のものであっても私は手足ではない、私は目だ。目だけが唯一、私であり、他のものでもある物。そして私に従属する物。
...「面」が膨張してるよ。とびだして破裂したくて仕方がないって言ってる。

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