(ネタバレなし)春ゆきてレトロチカについて
ずっと気になっていた「春ゆきてレトロチカ」をプレイしました。
ミステリー小説やノベルゲーム好きとして発売当初から惹かれていて、
かつ、この時代にネタバレ厳禁というところにも期待感を高められ、
割引になっていたこの機会に購入、無事にクリアしました。
ネタバレに配慮しながら、楽しめた点や想像と違った点について、感想として簡単に記録しておきたいと思います。
楽しめた点
俳優さんたちの演技
文句なしに素晴らしかったです。
特に、メインキャストの桜庭ななみさんと平岡祐太さんは、
ストーリーを通して色んな表情を見せてくれます。
しかもときに私の選んだ選択肢をもとに動いてくださる(?)ので、たまらなかったです。
なるべくかわいい、かっこよい選択肢を選びたくなってしまいました。
雰囲気
タイトルからも分かるとおり、今より少し昔の時代のお話なのですが、
いわゆる「レトロ」がお洒落に再現されています。
舞台から、衣装から、言葉遣い、人間関係まで、作り込みがすごいなと感じました。
特に衣装は素敵すぎる。
ただ着物を着ているだけじゃなく、半衿が役柄に応じて可憐だったり粋だったり、
帯の結び方も、お太鼓じゃなく角出しだったり、
細かくファッションチェックしたい!!と思わせるこだわりでした。
登場人物
みんなキャラが立っていて、魅力的でした。
主要メンバーはもちろん、色んな時代の色んな人が、埋もれることなく個性的で、
あんなに登場人物がいるのに、ごちゃごちゃになってしまうことは殆どありませんでした。
想像と違った点
ストーリー
これは完全に私の予習不足だったのですが、
思った以上にファンタジー色が強く、ストーリーにのめり込むところまでは至りませんでした。
初めに、これはフェアなミステリーであり、提示される事実から推理可能である、という前置きの上で始まったこともあり、
いわゆる本格推理物のような心構えで臨んでしまったのが失敗だったのだと思います。
もちろんファンタジー部分もきちんと提示されるので、それを込みで推理できればよく、
単に私の想像力不足であったと感じています。
仮説
頭の中で推理を組み立てていくパートについて、操作性がイマイチという噂は耳にしていました。
その操作性については、覚悟していたほど冗長に感じることはなかったかな、という印象です。
それよりも、賢い主人公が仮説として採り上げることは決してないだろう、という説をいくつも見せられることに辟易しました。
最終的にその仮説を採用しなければストーリーに影響はないのですが、一旦見る必要はどうしてもあるので、最後の方はそれが少し苦痛でした。
最後に
想像と違っていた点もありましたが、
不思議な余韻の残る、他にないゲーム体験ができ、忘れ難いゲームになったことは確かです。
日常と違う不思議な物語を見てみたい方、俳優さんの演技を堪能しつつゲームもプレイしたい方には、とってもおすすめのゲームです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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