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宮崎県移住支援金を申請しました


昨年2023年の9月に東京都から宮崎県に移住し、宮崎県移住支援金の制度があることを知りました。この記事では、宮崎県移住支援金について、その内容や私が実際に申請手続きをどのように行ったかをお伝えします。

1. 宮崎県移住支援金とは?

内閣府が、地方公共団体が主体となる地方創生移住支援事業を地方創生のサイトで掲げております。その地方公共団体の一つとして、宮崎県が制度として設けているのが「宮崎県移住支援金」です。
内閣府<宮崎県<宮崎県各市町村の順で、移住支援金の制度がより細かくなっています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

2. 支援金支給の条件

 詳しい条件は各市町村で異なりますので詳細は割愛しますが、以下の1-3の条件を全て満たす必要があります。

  1. 東京都に直近10年間で東京圏内(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に5年以上在住していた。

  2. 移住直前まで連続で東京都23区に5年以上通勤(テレワークの場合はオフィスが東京23区にあること)していた。

  3. 移住することが完全に移住者の意思であった。(※会社の意向で転勤や出向などは移住者の意思だけではないので注意)

 ここで、「〜していた。」等と過去形にしているのは、私が申請した時は、転入(移住)後3ヶ月経過した後に申請可能となっていたためです。引越しを急遽キャンセルする場合や、ある程度生活した後のイメージのしやすさを考慮し、いわゆる「3カ月後ルール」が設けられていると推察しました(現在は撤廃されているみたいですね)。

 私の場合ですが、上記1-3の条件を全て満たすことができました。以下、詳しく説明していきます。
1. 東京圏内の実家で一人暮らし前はずっと住んでおり、東京都23区内で一人暮らしを始め、移住直前まで東京都23区内に住んでいた。
→ ◎(条件を満たす)
2. 私の移住先の市町村では「東京の大学等に通っていた場合、通勤の期間にカウントしてよい」という猛烈にありがたい条件があり、私は東京圏内の大学と大学院の通算6年実家から通学していたので、この時点で5年はゆうに超えていました。大学院修了後、就職し移住直前まで連続でテレワーク(オフィスが東京23区にある)をしていた。
→ ◎(条件を満たす)
3. 東京でのテレワークの業務を移住先で継続しており、移住した理由に業務の都合は一切なく、完全に自分一人の意思で移住することを決めた。
→ ◎(条件を満たす)

以上のように自分が条件を満たしていると分かったので、あとは申請の準備を淡々とするだけだなと安心したのを今でも覚えています。

3. 申請に必要な書類と手続き

 移住支援金の支給額・支援金支給の条件・申請に必要な書類・申請方法など、移住支援金に関して網羅的に記載されている「移住支援事業補助金交付要綱」が、移住支援金制度の対象となる市町村のホームページで公開されているので、最初に確認するのが良いと思います。申請に必要な書類は大まかにいうと以下の通りです。

  1. 移住支援金を申請する申請書

  2. 移住支援金を支給する上での違反事項・返金となる場合があることを受諾する誓約書

  3. 移住支援金支給の条件を満たすことを証明する書類一覧

  4. 本人確認書類

 上記のうち、1.2.4.については、移住支援金制度の対象となる市町村のホームページでPDF形式で用意されているのでそれらをコンビニで印刷し記入するのと、本人確認書類はコンビニでコビーするだけなので特に気をつける点はありませんでした。
 3. については、若干手間がかかったのを記憶しています。以下、書類の内容と受け取りまでの詳細の過程を順番に説明していきます。

「卒業・修了した大学の卒業証明書・修了証明書」

  1. 大学のホームページの卒業生の項目で、証明書の申請方法(証明書の種類・発行手数料・注意事項等)を確認し、「各種証明書発行願」のWordファイルをダウンロードし、それに必要事項を記入したファイルをコンビニで印刷しました。

  2. 卒業証明書・修了証明書の発行手数料に相当する「定額小為替」(現金の場合、現金書留で送る必要があるので普通郵便で送ることができる定額小為替を選びました)を郵便局窓口で購入しました。

  3. 返信用封筒用の切手をコンビニで購入・貼り付けし、自宅の宛先を記入しました。

  4. 上記1-3をまとめて角形2号封筒に入れ、郵便局で簡易書留(発送と到着だけ追跡したかったので選択)で発送手続きをしました。

  5. 自宅のポストに大学から送付された封筒が投函され、卒業証明書・修了証明書が封入されているのを確認しました。

以上、1-5までにかかった日数は約10日(土日祝を含む)でした。大学の窓口の証明書自動発行機での発行の場合即日で証明書を受け取れますが、そのためだけに東京圏内の大学に行くのも現実的ではなかったので郵送での依頼をしました。特に急ぎではなかったので今回は普通郵便での発送・返信依頼でしたが、速達を利用していたらもう少し短い日数で証明書を受け取れていたと思います。

「在籍している会社の在籍証明書・テレワークを継続している証明書」

  1. 私が在籍している会社の労務の担当者に、雇用保険被保険者証(在籍証明書ではなくても、雇用保険被保険者証で問題ないと移住支援金申請の要綱に記載されていました)の送付と、移住先市町村が公開しているテレワークを継続している証明書(移住前の業務をテレワークで継続すること、移住に際し会社から指令を出していないことを証明する)を記入・発送してもらうのを依頼しました。

  2. 自宅のポストに会社から送付された封筒が投函され、雇用保険被保険者証・記入した担当者の署名捺印済みの、テレワークを継続している証明書が封入されているのを確認しました。

以上、1-2までに約1週間(土日祝含む)かかりました。こちらは、最初の1.での依頼はファイルを添付してチャットでメッセージを送っただけなのですぐできましたが、やはり会社の担当者は当たり前ですが他の業務もあるのでそれを考慮すると、すぐには受け取れなかったですね。

「戸籍の除票の写し」

  1. 本籍地の戸籍の除票をコンビニ受け取りするために、コンビニのマルチコピー機で利用登録申請をしました。本籍地と住民票の住所が異なる場合、コンビニで交付できるようになっているみたいですね。戸籍除票のコンビニ交付については上記のリンクをご覧ください。

  2. 利用登録完了後、戸籍の除票の写しをコンビニのマルチコピー機で発行した。

以上、1-2までに約5日(土日祝含む)かかりました。こちらは、住民票とは違い利用登録する手間があるので即日発行できないことを知りました。

前述の必要書類を全て揃ったことを確認し、送料が普通郵便よりも高くなりますが、安全に送るために、対面で受け取りが必要なレターパックプラスにまとめて封入し、郵便局に持っていき送りました。市町村の移住支援金の担当者の方とは申請までに疑問点や不明点などをメールでやり取りしていたので、メールでも「レターパックプラスで移住支援金申請書類をそちらに送りました」と連絡しました。

書類を送ったあとは、手続きを待つのみだったので一段落着いたのを記憶しています。

4. 申請結果と移住支援金の収入に関して

 申請書類が移住支援金の担当者の方に届いてから、審査を通過し移住支援金交付決定通知書が作成されるまで5日(土日祝を含む)しか経っておらず、2023年内で完了していました。正直、審査が終わるのそんなに早いのか!とびっくりしました。昨年2023年の9月中旬に東京都から宮崎県に移住し、3ヶ月後の12月中旬に移住支援金申請をしたので、審査結果が出るまでに年はまたぐと思ってましたが予想よりも早かったですね。移住支援金振り込みは移住支援金交付決定通知書が送付されてから3週間後だったので年はまたぎました。
 また、移住支援金の収入に関して市町村の税務署に電話で問い合わせしたところ、移住支援金の収入は一時所得としてみなされ、振り込みされた2024年ではなく支援金交付が決定した2023年の収入に計上すると回答をいただきました。したがって、2023年の確定申告が必要ではないかと思っていました。
 しかし、国税庁の税金に関するサイト「https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1490.htm
によれば移住支援金の収入に対し、特別控除額の50万円と移住のために必要な費用(移住元の住居から移住先の住居までの交通費、引越し代等)を差し引き計算したところ、課税所得は0円となり、2023年度の収入は、在籍している会社の給与所得(源泉徴収済みなら確定申告不要)と移住支援金のみなので、確定申告が不要であることが判明しました。移住支援金を支給されたことで税金の勉強もできたので良かったです。本音を言えば初めての確定申告をしてみたかったので少し残念ですが、まあ不要となればそのまま不要なのかと受け止めることしかできませんでした。

5. まとめ

今回東京都から宮崎県に移住したことで、移住支援金が支給されただけではなく、申請のプロセスの中で以下の事を初めて実施したので良い体験となりました。

  • 定額小為替の購入

  • 戸籍除票のコンビニでの発行

  • 雇用保険被保険者証の発行の依頼

  • 卒業証明書の発行

  • 確定申告が必要かどうかの税務署への問い合わせ

 このことから、目標(今回で言えば移住支援金が支給されること)のために実施する過程(今回で言えば移住支援金申請の一連の手続き)で学ぶことは、実施した主体である自分自身で気付くことができると言えると思いました。
 加えて、時間がかかりながらも自分でやったことを順番通りに記録に残すという意味でもこのnoteは役に立つと感じました。このnoteの記事が、自分以外のこの記事を読んだ方に、どんな形であれお役に立てれば嬉しいです。
 ここまで長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。


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