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【緻密】ユメホシifを組合せで考えてみる

前置き

普通にブルーアーカイブのネタバレあるんでよろ


はじめに

きっかけとなったのは言うまでもなくこちらです。

ちゃちゃちゃ🍵さんからのツイート引用

この後のことを考えるととんでもない心情になりますが、それ以上に、私はこれを見たときに自然と「もっと別の可能性もあるのではないか?」と考えました。そして、二人の先輩後輩関係を固定し、2項目2パターン、合計で4種類の役割づけをできることに気が付きます。

  1. 性格

    1. ひぃん……/ふわふわ系

    2. ポスビリ系

  2. 運命

    1. 死亡

    2. 生存

本編では「ユメ =: (1, 1)、ホシノ=: (2, 2)」であり、上記の引用では「ユメ =: (2, ?)、ホシノ=: (1, ?)」となっているわけです。次項では3種類の味の濃さについて考えていきましょう(「ユメ =: (2, 1)、ホシノ=: (1, 2)」は「ユメ =: (1, 2)、ホシノ=: (2, 1)」と被るとこが多い?ので省略)。

それぞれのifを考える

1.本編

ストーリーを追った方はわかる通り「頼りない先輩を守ることができなかった、生き残るべくして生き残った強い後輩」という構図ですが、これの大きなポイントはやはり「一般的な先輩、後輩関係の逆転」が起きていることでしょう。先輩に対して『しっかりしてください』という言葉が投げられるという文脈は、「あれ、普通な上下関係とは違うな」という典型的な逆説性を読者に与えます。
加えて、「自分は強くても、先輩を守ることができなかった」という視点でホシノに強い悔恨を残すことにもなります。非力な自分では残酷な運命に敵わない、というのは「自身の強さと自分が非力なことを示す結果」「頼りない先輩」という逆説を多分に伝える要素になっています。

このパターンで特有になるのはずばり「包容力」でしょう。何に対しても厳しく考えがちな後輩に対して、先輩という立場から、信じることの大切さを、「優しさ」と「先輩として教えなければいけない」という意味合いを以って伝えられ、かつ「伝えられた側」がその教えを永久なものとして手にする……逆に言えば「ユメ先輩がホシノのことを、ずっと、その教えで包みこんでくれる」というのはこのパターン以外ないといえるでしょう。

これを踏まえて本編を考察してみると、「ホシノは頼りない先輩を支えていたが、その状況は最悪なものとなり、さらに自分を縛り付ける文字通りの呪縛に変貌してしまった。しかし、最終的にはその呪縛を包容という逆転させることに成功―――ホシノはユメ先輩を支えていたつもりだったが、それは結果としては失敗に終わる。しかし、自分はその実、昔も今もユメ先輩に支えられていた」……ということになります。物語のカタルシスを構成する要素としては申し分ないといえます。

2.ifその1―――ひぃん……系ユメ先輩生存

この状況に至るまでの過程は完全に想像にはなりますが、「アビドス復興のために奔走した結果、単身敵勢力(PMC? ネフティス?)に乗り込んで…」という感じでしょうか。
そこから自分のひぃん……という性格を捨て、ホシノの意を汲み、留年をしてでもアビドスを守るために、壮絶な訓練を重ねる。しかし、根底にある厳しくなりきれないところや戦闘の才能が足りないことに思い悩む……という感じかな。

ここからどのような展開をすることができるか。
「大切な後輩を失った頼りない先輩」であるというのは、これも「後輩を守る頼りある先輩」という一般的なイメージとは逆になっており、後悔の深さ―――自分がもっとしっかりしていれば―――でいえば(自分が先輩を守る側である、強いのに守れなかったという)二重の逆説がある本編にも劣らないでしょう(何よりわかりやすいです)。しかも、優しさだけでは守りきれなかった、という点から自分に必要なのは「力」であると覚えるようになる。しかし、それは生前のホシノに自分が大切であると伝えていた「優しさ」とは真反対のものである……

着地のさせかたとしては、過去の後悔に囚われた if ユメ先輩をどのように昇華させるかが肝ですが……やはりユメ自身の中にある、「内包された優しさ」をどのように引き出すか、が鍵ですかね~。

3.ifその2―――ポスビリユメ先輩とふわふわホシノ

死亡までの顛末については、pixivのコメントでも提示されていたように「ホシノの自決」のインパクトが大きいでしょう。

このやりとりを得た後に……って感じで。

やはりというか、その後はふわふわなユメ先輩がアビドスに残るわけですが、本編と違うのは生き残ったのはifユメ「先輩」ということですよね。正直な話、ifユメ先輩は後輩ホシノに「包容力」を感じることは難しいのではないか、と思います。むしろ、「未熟な後輩」「自分が『一方的に』支えなければならない存在」の側面が強い。

そういった存在を失うことが前提となると、昇華するのはもしかしてかなり難しいのではないか、と思います。言ってしまえば、新しい後輩にはもう二度とあんな運命は辿らせない、という呪縛だけが残ってしまうから。先輩から後輩に未来を託す、先輩という立場から後輩をいつまでも包みこむ、という要素が喪失してしまいますからね……

まとめ

ポスビリな後輩がひぃん……な先輩を失う、というのはある意味とても計算された内容だったのかもしれません。「優しさで包み込む包容力」「先輩から後輩へ受け継ぐ」という重要なポイントを表現するのが他のパターンではなかなか難しいですからね。例えるなら、初代MOTHERのような抗いきれない愛情のようなものが存在しているからこそ成立した、と。

上記の別パターンで良い展開のしかたがあったらぜひ考えてみてくださいな

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ツイート引用:ユ、ユウカちゃん…太もも太いね…/ちゃちゃちゃ🍵(@champon_huto)