閃きたければ退屈させよ。

マヌーシュ・ゾロモディのtalkより。
人は退屈している時、脳では何が起きているのかという話。
そこで神経科学者や認知心理学者と話してわかったこと。
人が退屈すると脳のデフォルトモードのスイッチが入る。
会社からの帰宅や洗濯物を畳んでいる際は自動操縦モードなのだが、脳はせわしなく動いている。
退屈研究のサンディ・マン博士曰く、
ぼんやり空想すると意識を越えた思考が始まり前意識へ踏み込む。そこではある種の異なった結合が起きる。

そしてデフォルトモードで起こることは2つ。
1、アイデア結合による問題解決
バラバラのアイデアを結びつけ、厄介な問題を解決する。
2、自伝的プランニング
自分の人生を振り返り、大事なポイントを記録、物語化。そして目標を設定し、それを達成する為のステップを見出す。

神経科学者ダニエル・レヴィンテン博士曰く、
注意を切り替えるたびに脳の栄養を使ってしまう。脳はマルチタスクに向いていないそうだ。

情報学教授のグロリア・マーク博士曰く、
人間はストレス下にあると、より短時間に注意を移してしまう。

つまりストレスが多いとマルチタスクになりやすくなると。

南カリフォルニア大学の研究だと、
SNSにアクセスしながら友人と会話や宿題、いわゆるマルチタスクをしていると2年で創造性を活かした問題解決能力が低下していたのだとか。

「退屈させる閃く」という企画では90%の人はスマホの使用時間を減らし、70%の人は考える時間が増え、幸福度も増し、よく眠れたとか。

最初は落ち着かないかもしれないが、退屈な時こそ脳は優れたアイデアを思いつく。

Thanks a lot