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僕が薬局の野立ての看板広告をした理由

「薬剤師の役割を住民や他の医療従事者にアピールするにはどうすればいいのか」ということからはじまりました。

ドラッグストアを除く調剤薬局の野立ての看板はそこまで多くないと思う。あったとしても、薬局の近隣に看板を設置する程度が大部分かな。なぜなら、近隣の病院やクリニックからの処方箋の集中率が95%を越えていれば、看板など出す意味がないからだ。
僕はあえて、総合病院から薬局までのルート上の薬局から離れた場所に大きな看板を設置した。

なぜこうしたか。いくつか、理由がある。
一つ目は、総合病院に受診している患者さんからの処方箋を増やすため。これは誰もが思いつくこと。

二つ目は薬局の認知。薬局名をブランド化するためには認知が必要。まずは薬局名を知ってもらうこと。薬局名がブランド化されると色々なことに有利になる。例えば薬剤師求人募集が有利になるだろう。

三つ目は患者、他の医療従事者に対して薬剤師の職能をアピールできること。薬剤師ができることは数十年前に比べると多岐にわたっている。それを明確に言語化して伝えることが必要。
実際に看板に載せたのは、在宅医療、無菌調整、医薬品情報編集室、電子決済、スマホでお薬相談など。この5年で爆発的に伸びるであろう5つの内容を掲載した。

在宅医療については、医師などの他職種向けの宣伝となる。なぜなら、どこの薬局が積極的に在宅をしているのかわからないのが今の現状であるからだ。

四つ目は従業員の士気をあげること。
通勤ルートに看板を設置し、毎日看板をみて、通勤することで士気をあげる。
看板には従業員の似顔絵を載せた。
似顔絵入りの看板は目立つし、なぜかふと、みてしまう。これまで、歯医者さんの看板で似顔絵入りをみたことがあり、実際に話題になっていた。

最後に欠点だが、野立ての看板の欠点は、設置したことによる患者数増加など客観的な数値として測れないことであろう。ネット広告なら、どれくらいの人が閲覧してくれたのか、データとして取りやすい。
薬局というリアル店舗で、商業圏がきめられた域内では野立て看板はまだまだ、有効だと考えられる。



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