ICL(眼内コンタクトレンズ) 体験記①

私は中学生の時からコンタクトレンズをつけているド近視です。

コンタクトの度数は両目-7.50程度で、日中はコンタクトレンズ、夜はメガネという生活を続けて20年ほどが経ちました。

コンタクトレンズの調子も日によって変わるし、コンタクトをつけたまま寝てしまったこともあるし、1日の大半はコンタクトレンズなので夜だけメガネに変えると何故か見えづらいし、という日々にサヨナラしたいと思ったので、眼内コンタクトレンズ=ICL(Implantable Collamer Lens)にしようと決断しました。

ICLを詳しく調べるきっかけとなったのが、安易な理由です。某有名人がICLをしたという情報を得たからです。まあ、一応、医療従事者なので、ICLについて調べてみることから始めました。歴史が長く、症例数も十分と思ったため、自分的にまあ大丈夫だろうと、ICLにするメリットのほうが大きいと考えて、このような決断になりました。新薬が発売された時もそうなんだけど、10年以上経過したデータはないので、わからないことが多い。ICLも、まだ10年以上のデータは少ないから正直安全性は誰もわからないが、私としてはメリットのほうが大きいと考えたからです。

とりあえず、いくつか論文を確認しました。

一つ目はソウルでの臨床研究。

ICLを行った後、患者を10年間追跡調査。

「内皮細胞密度と眼圧には大きな変化はなかったが、110眼中に21眼の12.1%に水晶体混濁いわゆる白内障が起きた」と報告されています。ただし、すべて30歳以上の患者で生じ、それ以下の年齢では起こらなかった。つまり、年齢が若い内に行ったほうが、このリスクは少ないことがわかります。
(Ten-year clinical outcomes after implantation of a posterior chamber phakic intraocular lens for myopia. J Cataract Refract Surg. 2019 Nov;45(11):1555-1561.)

別の報告でも62眼中、5眼(12.5%)に白内障が生じたと報告されています。(Implantation of posterior chamber phakic intraocular lens for myopia and hyperopia - long-term clinical outcomes.J Fr Ophtalmol. 2017 Mar;40(3):215-223.)

以上のことから、白内障に特に注意が必要でが、内皮細胞密度と眼圧の影響は考えなくてもいいとわかります。さらに、現在は白内障が起こりにくいホール型のレンズを使用しているため、そこまで心配しなくてもいいのかと思いました。



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