僕が薬学部実習生を受け入れる最初の2週間ですること。

薬学部が6年制に移行するにあたり、かなりのスピードで薬学部が増加した。僕の時(四年制の時代)は私立の薬学部は偏差値がほぼ横一線だったが、今はかなりの差がある。
とはいえ、実習生はCBTやOSCEに合格してくるから知識が標準化してくると思いきや、かなりの差があることに驚く。知識だけではないので、何をもって差があるとするのかは難しいのだが、感覚的にそう感じている。
「大学間」ではなく、「大学内」で、学力はもちろんモチベーションの格差が生まれていることが一因なのかなとは思っている。

そのため、僕は実習生を受け入れる際には、最初の2週間でどういうレベルの実習にするか探りをいれるようにしている。
実習までの4年間は必至に勉強してきたのか、実習では将来のことを考え色々なことを吸収したいから厳しくてもついていきたいと思っているのか、とりあえず単位だけほしいのか(これはさすがにいないと思う)、国家試験で頭がいっぱいなのか。などなど。実習生の思いは様々で、実習生に合わせた実習にしていきたいとは考えている。

ということで、私は以下に記載する内容のことを、徐々にさりげなく聞くようにしている。

・なんで薬学部
・実習始めてどう思ったか
・実習にいくの嫌だったどうか
・どんな実習にしたいか
・実習で学びたいことはなにか
・薬剤師になってしたいこと
・病院と薬局違い
・卒業後したいこと
・社会に貢献したいこと
・熱中できること
・薬剤師の現状について知っていること
・ 10年後の自分は?
・勉強のモチベーションは?
・ゴール?

実習生のニーズに合わせたオーダーメイドの実習にする。それを目指す。


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