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WIN5リーチで「373万」取りこぼしても謎の笑顔!? 末期のガチ勢がハズレてもノーダメだった意外な理由

 今週もまた血反吐を吐く日曜がやって来た。

 とにかく最近のWIN5は「エゲツナイ」のひと言だ。

 毎週狙い撃ちでもしているかのような週末の雨、雨、雨。

 もう30年近く競馬を続けているが、雨の日というのは不確定要素が多い。自分の中でも雨の日に勝負するなというのがもはや定石ともいえるほど相性が悪いのだ。

 金鯱賞(G2)のデアリングタクト、阪神大賞典(G2)のアリストテレス、マーチS(G3)のアメリカンシード、大阪杯(G1)のコントレイルらの敗戦は、少なからず雨で渋った馬場の影響もあったのではないか。

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 案の定、荒れ続けたWIN5の結果にさしものガチ勢もうんざりしていたのが本音。先週なんかは対象5Rすべてがハズレるという大失態、金額を張っているだけにこんなのは滅多にない。

 だが、今週は待ちに待った晴れの開催でもあり、5週ぶりの良馬場に的中の期待はいやが上にも高まった。

 用意した予算は5万(500点)。レア条件の中山ダート2400mや阪神芝2600mなんてのもあるが、うまくいけばいつもよりは的中できる確率も上がるはず。

 まずは1レース目の印西特別(2勝クラス)から。

 行ったままになりやすい条件だが、騎手は何をやってくるかわからない。購入したのはフィストバンプ、ウインダークローズ、リュードマン、ワンダーラジャ、ヒッチコック、フラッシングジェムの6頭。即死を避ける意味でも最初のレースで守りに入ったのは、心情的にもやむを得ない判断だった。

 ワンチャン荒れる期待もあった中、勝ったのは2番人気のウインダークローズ。中山未経験が怖く、危険な人気馬くらいの認識だっただけに無事通過といえる。6頭選んだ割には物足りないスタートとなった。

 2レース目の大阪ハンブルクCは、ルメールのヒートオンビートが単勝1.8倍の圧倒的1番人気。おそらく大多数のWIN5購入者が、このレースを1点で突破しようと考えたに違いない。

 とはいえ、WIN5で1倍台の1番人気は疑ってこそ高配当はガチ勢にとっての常識でもある。2番人気メロディーレーンにしてもレコード勝ちの実績こそあれど、そもそもレア条件となる2600mの上に力のいる馬場で狙えるオルフェーヴル産駒なら高速馬場で過大評価は禁物。

 3勝クラスを卒業したばかりのヒートオンビートより、馬場の軽い京都の烏丸S(3勝クラス)、中京の重い馬場の日経新春杯(G2)で好走したミスマンマミーアで何とかならないかと2点勝負の結論に行きつき、これが結果的にハマってくれた。

 自信のなかったこのレースを2点で突破し、1倍台の馬が負けてくれたのだから狙っている配当圏の3桁配当も見えて来るのは願ってもない好都合だった。実は大阪ハンブルクC、開催距離は違えども過去7年で3回も祐一が勝ってる好相性のレースなのよ。今年の勝利で8年中4勝と勝率5割にアップした。来年も忘れずにね?

 3レース目の新潟は今回のキーとなる勝負所にもなった。総合的に他のレースの難易度を考えたときに、ここで点数をあまり割きたくない。それは山々なのだが、どうしても嫌な予感が拭えない。

 これは2011年の初回から何度も辛酸を舐め続けて来た苦い記憶からの警鐘だろう。これでいいはずがない。単純に言ってしまえばノーマークになっていても、勝たれてしまえば納得せざるを得ない実績のあった馬がいないのかだ。

 出走メンバーで持ち時計1位はメイショウミライ、2位はスナークスター。何より見逃せないのは、メイショウミライは京都で6着に敗れてものに対し、スナークスターの時計は新潟で1着でのもの。

 後は騎手がどうかとなるのだが、スナークスターの騎手は22歳の若手・服部寿希。これと近2走の二桁着順を嫌われての結果が12番人気の低評価となったのだろう。

 それでも3走前、4走前は出入りの激しい中山のダート1200mで連続2着したように、このクラスでは実力上位。WIN5的にもローカルの場合は、トップジョッキーがいないこともあり、若手が初勝利を挙げる例はそれほど珍しくはない。これは長年やって来たからこそ気づけていたデータでもあった。

 こちらとしては逆にノーマークだったエアコンヴィーナに肝を冷やしながらも、なんとかアタマ差の勝利にガッツポーズが出る。今日、最もテンションが爆上げした瞬間がここだったといっても過言ではない。

 思わぬ穴を拾って調子に乗ったとき、次のレースで外れることは日常茶飯事なのがWIN5だ。まだまだ油断はできない。

 4レース目の春雷S(L)も怖さはあれど絞りたいレース。幸いデビューから応援しているジャンダルムが出走していたのが幸い。母ビリーヴの仔がどうして6歳になるまでスプリント戦に使われなかったのかはむしろ謎である。

 クラシックを目指して半端に中距離で好走したのが決断を遅らせる結果となったのだろうが、あまりにも遅過ぎた。池江厩舎の最近の不振もこういった判断ミスと無関係といえないのかもしれない。

 ジャンダルムはこちらの期待以上に強い競馬で2馬身半差の大楽勝。直線に入って即勝利を確信できるほどの好内容で勝利してくれた。1分7秒3なら悪くない勝ち時計。秋のスプリンターズS(G1)にも色気を持てそうな短距離適性を感じられた。

 ジャンダルム1点で抜けたいところだったが、グルーヴィットを加えた2点なら悪くない。

 そして、ついに迎えたのが最終関門の桜花賞(G1)。土曜阪神は芝のレースで好時計が連発していたようにまともな馬場ではないのは公然の事実。上がり3Fでも32秒台が複数回出ていたように、完全な時計と切れ味勝負の馬場コンディション。クロフネ×ブチコのソダシにとって鬼門ともいえる不利な条件がてんこ盛りではないか。

 この先入観が、この日犯した致命的なミスにも繋がった。

 何を隠そう今回のWIN5。当初の買い目にはソダシも入れていたのだが、そのときの新潟の点数は3点で抑えており、これにはボーダーのスナークスターは含んでいなかった。

 そして、嫌な予感を信じて新潟を3点から7点に増やし、桜花賞の点数を逆に7点から3点へと減らした。それでも、それでも不安はまだまだ残った。何せ、このときにソダシを削っていたからだ。

 そこで思い立ったのが、贔屓にしているジャンダルムを1点にして桜花賞を6点に増やす作戦。悩みに悩んだものの、荻野極とジャンダルムのコンビに1点を託すには心許ない結論となった。

 リーチで迎えた桜花賞の結果は周知の通りなのだが、当方が最後に用意していたのは2番ファインルージュ、10番アールドヴィーヴル、18番サトノレイナスの3点。ソダシの前に2、3、5着とあえなく散ってしまった。

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私は5人の諭吉を失った。
しかし、これは敗北を意味するのか?

否!始まりなのだ!

この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それを、諭吉は死をもって我々に示してくれた!(しつこい)

 なんてことを言いつつも、実はそれほど凹んでいない現実も否定できない事情がある。

 なぜなら、波乱続きだった最近の傾向から、今回のWIN5は思い切っていつもより上の配当圏を狙うというテーマを持って挑んでいたからに他ならない。

 単刀直入に言うと普段狙っている数百万の配当圏ではなく、1000万超えの配当を視野に入れていた。買い目を目にした人は「この人どうして最後に2番人気のソダシを抜いて、5番人気のアールドヴィーヴルや8番人気のファインルージュを入れているんだろう」と思わなかっただろうか。

 以下はソダシを含む4頭の想定WIN5払戻。

ファインルージュ→1137万
ソダシ→270万
アールドヴィーヴル→877万
サトノレイナス→248万

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★サイトで出していた予想
◎ファインルージュ
○ソダシ
▲サトノレイナス
△アールドヴィーヴル

※軸には最適も何かしらに切れ負けすると見てアールドヴィーヴルと入れ替えた。

 ソダシで決まった払戻が373万だったことを考慮すると、他の払戻もプラス100万以上配当が上がる。サトノレイナス、ソダシ以外なら100万どころか200万くらいは増えると推測される。

 結果的にこちらの想像以上に高速馬場への適性を見せ、1分31秒1なんていうおかしなレコードも出してしまったことは仕方がない。阪神・芝1600のG1でクロフネ産駒は阪神JFのソダシまで未勝利。唯一データブレイクしたソダシがまたしてもデータを粉砕したのだからこれはもう規格外と認めるだけ。

 書いている本人は脳内補完しているため、非常に伝わりにくいであろう自覚はある。

そこで改めて今回のWIN5の要点を箇条書きで列挙してみる。

・新潟を当初の3点にしていれば、ソダシは入れていたが12番人気スナークスターは入れていなかった。

・ジャンダルムを信じることが出来ていれば、桜花賞の点数を倍にできたため、ソダシは入れることができた。

・ソダシを入れたくなかったのは配当的な妙味も薄く、サトノレイナスで差せると考えていたからサトノを選択した。

・今回のWIN5は新潟以外3人気以内であり、新潟を3点で選択していても100万に届いたかどうかの配当だった上に、エアコンヴィーナは入れていなかった(要は外れている)

・これまで散々ハズレが続き過ぎて痛覚が鈍くなっていた。

・対象5レースでWIN5ガチ勢なら絶対に拾っておきたいのが12番人気であり、2番人気のソダシではないこと。

 これが、373万を取り逃がした割に精神的なダメージがそれほど大きくなかった理由である。正直ソダシを買えた人間は大勢いただろうが、スナークスターを買えた人間はほとんどいなかったということだ。

 高配当を狙うガチ勢的には新潟でハズレてソダシを拾うのと、新潟を拾ってソダシでハズレるのとでは意味が根本的に違ってくる。

 長期的に考えて正解なのは当然新潟を拾える人間のはずなのである。

 勿論、373万は想定していたよりもかなり高い配当だったのは確かだし、ハズレて悔しい気持ちがないわけはない。

 毎回5万で予算を組んでいるから年間トータルで280万くらいがプラマイゼロのラインであり、373万あれば4月で年プラ確ができていた。スランプに苦しんだ昨年、11月でようやくプラ確できたことに比べれば半年以上早いのだから逃がした魚はとてつもなく大きい。

 しかし、こちらの狙いは373万どころか1000万、2000万超えを狙っていたのだから、志としては許容範囲の配当でもある。これがむしろ、100万、200万の配当圏を狙った結果が373万だったのなら、相当悔しかったであろう。

 ピンと来ない人からすればただの負け惜しみに見えるかもしれないけれども、ガチ勢からしたら大穴を拾えるセンスを持てていることを再確認できたなら、残りの開催でまた高配当を拾えるチャンスが、まだまだ残っていると前向きになれた今回のWIN5なのだ。

 荒れまくっていた最近の結果から、いっそ大きいところを狙ってみようとしたら、いつもの射程圏だったのは何とも皮肉な結果ではあるが・・・。

 最後に……

 桜花賞の結果に落胆している私に、的中リプを送ってきていた人。

 普段のキャラクターからも分かるように、お互いネタだと思っているのでそれほど怒ってはいません(笑)

 ※今回の記事は、思ったまま長文を書いたのでかなり読みづらい文章となっていると思います。

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