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【のぞき見厳禁】ピンチがチャンスに早変わり!地獄の3日間開催が待ち遠しくなるデータ理論攻略

はじめに

 のぞき見厳禁って言っているのに開いちゃったそこのあなた、欲望に素直で嫌いじゃないです。

 普段から競馬に関する様々な気付きや情報を発信している当アカウントだが、プロフィールに記載してある通り、WIN5が発売されるようになった2011年4月24日の第1回から毎週購入を続けているガチ勢である。

ふざけているように見えて目に見えないところで研究をしている

 当初も少額購入から試行錯誤を繰り返し、勝ったり負けたりを繰り返してきた。現実的には負けたり負けたりの方が圧倒的に多いのだが、それでもこれまでトータルにして1000万を超える配当を的中してきた。

 トウカイテイオーをこよなく愛し、競馬歴も約30年。過去には某新聞社で記者として予想を書いたこともあったが、現在は某所の編集部に落ち着いた。毎日のように競馬の記事を書いているだけに、プライベートでまで書くことに思うところもあるとはいえ、こちらは仕事ではなく趣味の延長。個人で調べている分析結果をこの場で共有しておきたい。

WIN5はやな奴やな奴やな奴

 WIN5とはその名の通り、クソJRA様から指定された5つの対象レースすべての1着馬を当てるというもの。自分で選んでいいのなら自信のあるレースだけで済むのに対し、強制的に興味のない、どこぞのローカルの自己条件なんかにも、手を出さなければならないのが厄介だ。

 そして、通常の馬券の購入なら単発でレースの予想をすれば、それだけで特に問題ないいのだが、WIN5の場合は意外と全体の流れを気にする必要が出てくる。それこそ、場内指名で同じキャストがつくのとは異なり、フリーで花びら大回転のようなイメージだろうか。

 おじさんらしく野球に例えるなら、ソロホームランで入る1点より、連続タイムリーで打線が繋がって大量得点する感じといえば分かりやすい。

今年の傾向を振り返るよ

 話を元に戻すと、WIN5研究家としてまとめたデータをご覧いただきたいというのが、今回この記事を掲載しようとしたきっかけ。まず手始めに今年ここまで終了したWIN5(39回)の結果とその傾向を確認する。

ちなみに2022年の平均配当は約805万円/39回。近年を遡ると2021年は約4151万円/55回、2020年は2241万円/55回、2019年は約1550万円/55回、2018年は約496万円/54回といった傾向となる。

大荒れの続いた3年間を思えば、数字の面では何とかなりそうな印象を受けるものの、実際購入している側としては、そう簡単には感じられないのは気のせいだろうか。

 真っ先に思い当たったのは、G1で1番人気馬が悉く勝てなかったこと。それだけでなく、最終関門に指定されたレースでも1番人気はこれまでにないような連敗が続いた。こんなことは、過去のWIN5でもなかった事例であり、今年の記録はすでにワーストを更新し、秋のスプリンターズS(G1)でも注目されているほどなのだ。

 5レース全体の流れとしても、堅過ぎるか荒れ過ぎるかの両極端。つまり、手頃な配当の範囲に収まることが少なく、まさにピンかパーのような状況にも近い。そういった傾向がより難しさに拍車を掛けているのかもしれない。

ここからが本題

 では、そろそろ本題に入るとしよう。きっかけは日曜深夜に今年の結果を改めて見直していたことにある。人によっては私が日月の予想が、ほぼ終わったというツイートも目にしたはずだ。

 最初にご覧いただきたいのは以下の資料だ。

2022年対象5レースごとの人気分布と平均人気

 これは対象5レースの勝ち馬の人気分布とその平均人気を抽出したものとなる。一目瞭然ながら、最も堅いのが1レース目、2レース目、4レース目と続き、3レース目と5レース目が荒れていることが分かる。

 つまり、ローカルメインが対象となりやすい3レース目と1番人気が勝てない最終関門の2つがWIN5ファンを恐怖に落としれているという訳だ。

芝とダートで傾向に違いがある

 シンプルな発想で攻略を試みるなら、1・2・4レース目は人気サイド、3・5レース目は穴狙いでもいい。とはいえ、イメージだけでは心許ないのも確か。目に見える形として裏付けが欲しい。そこで次の資料を用意した。

2022年WIN5の勝ち馬人気分布(全体)

 3番人気と4番人気の逆転が発生しているが、上から順当に出現率が下がっていくのは、統計的に平常通り。

2022年WIN5の勝ち馬人気分布(芝)

 全体の数字で目に付いた3番人気と4番人気が逆転したカラクリがこれ。統計的には3番人気以内で約6割程度に収束するはずだが、5割程度でしかない。

2022年WIN5の勝ち馬人気分布(ダート)

 芝と違って3人気以内で勝率は約65%と健全。ただひとつ、7番人気の異常な勝率を除いて。

 以上がこれから論じる内容のベースとなるため、ある程度頭に入れておいてもらいたい。

勝ち馬のオッズに活路あり

 少し話を遡って対象5レースごとの人気分布と平均人気の資料を思い出して頂こう。

対象1レース目の勝ち馬の単勝オッズ

 5.2倍のヴァリアメンテを誤算の範囲として、39回中26回における勝ち馬の単勝オッズが、ほぼ5倍を切っている。1番人気に限定した場合は39回中19回も1番人気が勝利した1レース目だが、勝ち馬のオッズに注目することで期待値を約66%にまで引き上げることが可能になる。

 これに加え、条件を2場開催に限定した場合は、最も荒れたケースでも6番人気が1度のみとなり、あとは4番人気があるくらい。単勝5倍以下のオッズの馬プラス4番人気に警戒でほぼ正解を導ける。その信頼度たるや92.8%なのだから驚きだ。

 つまり、日月開催のある今週末のWIN5で1レース目の勝ち馬に悩む必要はほぼなくなるという結論の説得力も増すはず。

ちょい荒れのカバーは4番人気で

 勿論、2レース目も1レース目に続いて堅いレースだから大きく振り回す必要はない。データ上、1つ目2つ目がどちらも荒れたケースはまだなく、今年に限れば堅い1レース目の後に4番人気が3回と8番人気が1回の4例である。

ここで注意すべきは1レース目と2レース目のカギとなりそうな4番人気だ。

単勝オッズで確認するとピュアブレンド(16.3倍)、ユキノファラオ(7.7倍)、プレイイットサム(7.2倍)が1レース目。クロジシジョー(7.7倍)、ルプリュフォール(6.6倍)スマイル(8.6倍)が2レース目。グレイイングリーン(7.7倍)が3レース目。レッドガラン(15.9倍)、エヴァーガーデン(8.2倍)が4レース目。マテンロウオリオン(10.2倍)、ソングライン(8.2倍)が5レース目で該当する。二桁の3頭を除けば、これも6倍から8倍の間の4番人気という扱いでいいだろう。

いつも怖い3レースも2場開催では

 1レース目と2レース目のまとめを終えたところで、次の3レース目はどうか。通常の3場開催なら警戒の必要な3レース目だが、実は2場開催の場合だと、それほど脅威ではない。

 唯一、10番人気馬が勝って、大きく荒れたときは大阪杯(G1)の日。ただこのときは全体的に波乱含みの上、最後もエフフォーリアが1倍台を裏切って3000万超えの配当が出た日なのだ。

 私の個人的な感想ではあるのだが、どうもWIN5というのは大波乱が発生した時に限って、もう一波乱している印象も強い。まさに二度あることは三度あるというように、荒れるときはとことん荒れて、堅いときはバカみたいに堅い。

 とまあここまでの説明でずっと堅いのばかりではないかと感じた読者も多いだろう。

高配ゲットのカギは・・・

 大変お待たせしました。ここからもまた2場開催特有の特徴があるので早速説明してみよう。話の前に今年の2場開催全体の人気分布を先に出しておく。

2022年のWIN5で2場開催時の結果一覧

 4番人気以降を波乱と定義した際、一度しか荒れなかったのは4回。2回荒れたのは5回で3回荒れたのは3回で計12回。穴を狙いたいのは当然ながら4レース目と5レース目となる。

2022年のWIN5で2場開催時の勝ち馬人気

 3レース目は捨て目と考えていい10番人気馬が平均を上げているだけ。4つ目と5つ目で勝負が妥当な狙い。

7番人気が出る条件を絞り込め

 で、この一覧を見てスタンスを変える必要に迫られるのが7番人気の扱い。実は全レースの中で7番人気馬が出現するのはこの最終5レース目だけなのだ。おそらくこれが高配当を拾うためのトリガーとなってくるのではないか。

 ひとまず、ここまでが全体を通してのターゲットにしたい各馬の人気。通常のレース予想とは異なり、オッズと人気で予想していることにお気づき頂けたと思う。

 あともうひとつ、オマケの情報もある。全体の勝ち馬人気でダートに触れたとき、7番人気の異常な勝率と述べていたことを思い出して欲しい。ちなみにどういうときに7番人気馬がダートで勝利しているのかを調べてみた。

2022年のWIN5で7番人気が勝利したダートのレース

 まず、短距離ではないことと、1600mから1800mの範囲で収まっていることが分かる。これを今回の対象レースに当てはめると、3つのレースが要警戒だ。

7番人気に警戒が必要な対象3レース

ダート1200は楽に絞れる

 あと、ついでに付け足すと18日日曜の1レース目(中山9R)のダート1200m戦は、おそらく堅い。

全体的に今年のダート1200m戦は平穏な決着

 中山ダート1200の勝ち馬はすべて3番人気以内。ここで無駄に点数を広げるのは望ましくないだろう。

少し気になる小倉の罠

 また、これはまだ確信を持てるレベルではないが、開幕週からレコードが連発し、開催が進んでも前残りが一層酷くなっていた前期の小倉開催で好走していた組は、前残り馬場の恩恵がなくなって、凡走しているようにも感じた。

今のところ、圧倒的に不利な状況から差す競馬で好走していた馬には注意が必要と考えている。(京成杯AH(G3)のベレヌスとファルコニアのような。同じく前走小倉のスノーテーラーは出遅れたにもかかわらず逃げ馬を差し切っていた)

★この記事のポイントを押さえたよ

・1レース目と2レース目はほぼ堅い
・単勝オッズ5倍以下がほぼ勝つ
・ちょい穴となる4番人気馬は6倍から8倍が目安。
・通常開催なら3レース目と5レース目が荒れるが、2場開催では4レース目と5レース目が荒れる
・中山ダート1200mは3番人気以内で足りる
・ダートの7番人気は1800mで出現率が高くなる
・4番人気以降の穴が出るのは3回までで4回狙う必要はない。
・おそらく前走で前期の小倉を逃げ先行で好走した馬は危ない

 大体こんなとこだろうか。

 最終的な出馬確定もしていないため、現段階でいえそうなことをまとめてみたが、みなさんの参考になるネタが見つかったなら幸い。予想の詳細についてはいつも通りサイトの方で公開する。それではよきWIN5ライフを。

 週末のデータは調べる手間もあるので手数料を設定しているが、本稿はあえて無料で提供しています。金額はお任せで。気に入ってくれた方がいれば、サポートで投げてくれるとやる気が少し上がります(笑)

テイオーかわいいよテイオー


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