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混沌過ぎるWIN5に一体何が起こったのか?近年の傾向からカラクリを分析、攻略の決定打となったのは①

 まいど!WIN5研究家の黒い太陽です。肩書の通り、WIN5専門で研究している元競馬関係者な訳ですが、元といっても98世代が活躍していた頃のことであり、今はただの頭がちょっとだけおかしなおじさんである。

 乃木坂46と同じく2011年から始まったWIN5。これはJRA様から強制的に指定された対象5レースすべての1着馬を当てる券種だ。全盛期には半年くらい馬券で生活していたこともあるが、3連単が始まってからは熱も冷め、雲のジュウザのような一歩離れた感じで楽しんでいた。

 何しろ生活を賭けた馬券は精神的にも地獄。楽しかったはずの競馬が苦痛でしかなく、これ当てないと家賃が払えねえなんてことも多々。こういうのは若さという無鉄砲さがあってこそであり、一通り酸いも甘いも経験すると無謀な戦いから身を引きたくもなる。

おまえを見れば 心が冷える 戦いは 飽きたのさ

 そんな思いもありつつ、仕事ではなく趣味に戻したものの、眠っていた破滅願望に再び火をつけたのがWIN5。なぜこれに興味を持ったのかというと、3連単の場合は3着以内に意味不明な人気薄が突っ込んで取りこぼすことも多いからだ。

 その点、1着馬だけ当てればいいWIN5の場合、たとえ最低人気の馬がハナ差の2着に紛れ込んだとしても、勝ち馬が1番人気なら荒れたことにならない。そういう意味では誤差に振り回されることが少なくなる。

 勝負レース1つだけではなく、5つもあるのが厄介だが、当ててしまえば100万超えの配当なんてのは日常茶飯事。馬券で帯を当てるより、よほど現実的という見方も可能だ。

 残念ながらWIN5はネット投票メインのため、窓口で直接束を手渡される訳ではないものの、口座を見ればしっかりと数百万が入金されている。そりゃWIN5で初めて100万超えの残高を見たときには、西野カナくらい震えたもんだ。

 もう11年の付き合いになるため、WIN5という券種の癖や特徴をそれなりに掴んでいたはずだったが、それまでプラスだった収支が大崩れしたのがこの数年。調子を落とした原因は明白である。京都競馬の改修工事だ。

 データを取っている人間からしたら、開催コースや番組の変更は死活問題。それまでの定番だった攻略が使えなくなり、小倉のCBC賞や小倉の中京記念なんかまである。これじゃさすがにしんどい。

 また、京都コースというのは東京競馬と同じくらい攻略がやりやすい特徴もあった。堅いときは堅く荒れるときは荒れるという分かりやすさもあれば、東京京都の開催は比較的お手頃な配当が出やすいメリットも大きかった。

 対する阪神や中京は魔界。馬場も読みにくければ、展開も変わりやすい。これで難易度は一気に高くなった。

 前回の記事は、WIN5で有能な騎手と無能な騎手にスポットを当てたが、今回は勝ち馬の人気をメインにデータを紐解いていく。

 まずは過去5年のWIN5のデータをご覧いただく。

2018年度のWIN5

平均配当約500万。4つ目が荒れて1つ目と5つ目は平穏なのが特徴。

2019年度のWIN5

全体的に平均人気が上がり、平均配当も前年から3倍の約1500万。なんだそりゃ。とはいえ、これはこれでいかにもWIN5というイメージの範囲内。

2020年度のWIN5

 この年から京都競馬が改修工事でスケジュールに大幅な変更があった。平均人気はさらに上昇し、平均配当も約2240万と一気に上がった。

2021年度のWIN5

 オイオイ…勘弁してくれよ(白目)。不覚にもこの年に赤字転落という屈辱を味わった。ワイの楽しかったういんごちゃんはどこへいったの?500万→1500万→2240万→4100万なのだから、どれだけ荒れ続けていたのがも分かる。

2022年度のWIN5

 少し落ち着いたと感じた今年は約810万まで下がった。しかしこれはこれで裏があるので後述する。

 とりあえず近5年の平均人気と平均配当を確認したところで、WIN5がいかに混沌としているのは伝わったと思う。

 だがこのままで終わりたくないのが生粋のギャンブル中毒者だ。幸か不幸か京都開催がGW辺りに再開するが、傾向が収束する前に今までの借りを返しておきたい。

 という訳でここからが本題。昨年のWIN5でどういう流れがあったのかを振り返っていく。

過去5年の配当帯出現数

 荒れまくった2020年、2021年に比して昨年は堅い決着が増えた。ただ100万以下の配当帯も多かった。ガチ勢的に100万以上がターゲットになるとはいえ、手頃な配当圏である500万以下のところで取れなかったのは、個人的に悔いが残る結果だ。

 とはいえ、これはこれで拾いにくい原因もあったのは確か。では何が理由で取れそうな配当を取れなかったのか。解明してみたい。

単勝1倍台の勝率

 個人的に最も違和感が生じたのは、単勝1倍台(1.0~1.9)の馬の信頼度が高かったこと。WIN5の攻略で肝になるのが、こういった一本被りの取捨。多くの人間が1点買いにするため、これが飛ぶと配当が一気に跳ね上がる。

 パイの取り合いである限り、みんな仲良く的中なんてのは最悪で、高配当とは大量虐殺の上に成り立つ絶対的な事実がある。

 これまでは2回に1回は負けてくれる断然人気のおかげで高配当を的中できていたのに対し、今年の場合はこういう馬が負けずに、それ以外で想定外の波乱が続出したことが、パターンの変化へと繋がった。

 そもそもWIN5がなぜ難しいのかというと、1点縛りのレースをどこかで作らないと、点数が雪だるま式に増えてしまうからだ。かといって1点にしたい断然人気馬の信頼度が低いのでは意味がない。

 これが頭の痛い現実だったのだが、今年に限っては可能だったということである。頭のアップデートが遅れると、パターンの変化についていけないまま、魚のいない場所に釣り針を落とすことになる。いい加減気付いたのが夏を過ぎてからというのも痛恨の極みだ。

 断然人気を切ってこそのWIN5の理念を守るかやめるか悩まされた1年でもあった。次は、今年の堅かったパターンや荒れたパターンも含めて研究していく。

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