【helck】赤の四天王の代替わりについて考察

赤の四天王は代替わりをする

 赤の四天王は代替わりを何度かしていることが作中で示唆されています。その代替わりは(おそらく)単為生殖であり、子が産まれた後親は死亡し、親と子同時に存在できないという悲しい業を背負っています。

シュノーヴァはなぜ代替わりしない?

 さて、ここで疑問に思うのが赤の四天王が代替わりを行なっているのに対して、初代赤の四天王の姉であるシュノーヴァがいつまでも代替わりせずに生き続けていることです。
 そもそも、不死鳥と朱雀をモチーフにしていることからもヴァミリオの一族は問題がなければ永遠に生きられるのではないでしょうか。
 とは言え、最終決戦で魔力が尽きた後に命を削って魔法を出していたことからさすがに寿命はありそうです。しかし、永遠に生きられないとしても、赤の四天王が代替わりを何度かしているのにシュノーヴァが代替わりをしていないことから赤の四天王も寿命には余裕があるはずです。

仮説①先細り説

 赤の四天王の一族は一定以上成長した後に力を使い続けると徐々に力が先細っていくという仮説です。
 現状の情報だと一切裏付けの取れない完全な想像による仮説です。シュノーヴァが力をあまり使わずにいられる自由な生活に対して、赤の四天王は戦いは避けられない生活です。
 仮説が正しければ、その生活の差によって赤の四天王は先細りが早くなり結果代替わりが早くなる、と考えられます。

仮説②毒の許容限界説

 そもそも帝国は新世界への変異を起こす大地の毒を抑える為に毒の濃度の高い場所に存在しています。そのため、結界石により緩和されているとは言え常に毒には晒され続けています。魔族は大地の毒に対して耐性がありますがそれでも大量の毒に晒されてしまうと変異が始まってしまいます。ですが、帝国内で大きな問題になっていないことから普通に暮らしている分には魔族の一生のうちに変異が始まるほどの毒は蓄積されないはずです。
 しかし、魔族の中の更に長命種では話が別になってくると考えられます。先に言及したように赤の四天王の寿命が半永久であるとすると、毒の蓄積が多くなりいずれ変異が始まってしまうかもしれません。そのため、定期的に代替わりを行うことによって毒の蓄積をリセットする必要があるのではないでしょうか。
 シュノーヴァが毒のない場所で生活をしていることからもその可能性は充分あると言えます。

おわりに

 個人的にしっくりきた仮説は②の大地の毒の許容限界です。なにより先細り型であると幼少期が最も強い力が出せるようになってしまうため、成長性が低くなってしまうことや、ちょい足しや単行本おまけの幼少期のヴァミリオの成長にアズドラが驚く部分に矛盾が生じます。
 また、いくら使わなければいいと言ってもシュノーヴァが長く生きている間に魔法を使う機会が少ないとはとても思えません。
 そういうわけで、大地の毒の許容限界説が私の結論です。

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