見出し画像

今こそ理解すべき、論理思考スキル【FUCT FULLNESS/MUPうさぎクラス】

暗いニュースが多い世の中、
テレビの報道を見て、今日もため息をついてしまっていることが多くないですか?

そんな方にはぜひこの記事を読んでもらいたいです。


人間がそもそも持ってしまっている思考(本能)を理解し、
それを抑制することで、より良い答えを導くことが可能になります。


「どうせうちは常連さんしか来ない店」
「うちでインスタなんか使っても、客寄せなんかに繋がらないよ」

自分のビジネスに思い込みを抱いてしまう。
これはビジネス(事業者)だけでなく、サラリーマンの仕事も同じことだと思います。

今の自分の見える視野が決してすべて正しいという訳ではなく、
しっかりしたデータに基づく事実確認が必要です。

つまり顧客視点を論理的に証明・追求することが重要です。

そこで、人間の捨てるべき思考を確認し、それを抑えるためにはどうすれば良いのか?

この記事を読むことで、論理的に物事が理解出来るようになります。


捨てるべき2つの思考

人は物事をドラマチック化してしまう本能があります。

例えば、
「世界では、戦争・暴力・自然災害・人災・腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。格差社会は加速して、貧困は増え続ける一方だ。」

このような「ドラマチックすぎる世界の見方」をしている人がほとんどです。

けれど、実際は世界の大部分の人は中間所得層に属しています。
正確な情報を掴んで、思い込みを捨てることが重要です。


1-1:分断思考

分断思考とは、人は物事を2つに分けてしまうこと

金持ち ー 貧乏
先進国 ー 途上国
幸せ ー 不幸
勝ち組 ー 負け組
サラリーマン ー フリーランス

このように、簡単に2極化する(白か黒か付ける)前に、
その間にはグラデーション(中間)があることを理解することが重要です。

画像1

金持ち - 貧乏の間には中間所得層が多くおり、
世の中、勝ち組と負け組なんて簡単に分けられないことがほとんどです。

これはビジネスをおこなうに当たっても同じことが言えます。


例えば飲食店を作る場合、

「立地」が大切だと思います。

交通量が多い=良い立地
交通量が少ない=悪い立地

果たしてそうなのでしょうか?

交通量が多い=家賃が高い、人手がたくさん必要
交通量が少ない=家賃が安い、人もいらない、デリバリーに専念して店舗は接客に集中できる

このような考えも「立地」の選定においては重要な要素になってきます。

「立地」ということを考えるにおいて、
「交通量が多ければ良い」ということは必ずしも言えません。

2つに考えを分断すると一向に良いアイデアは浮かびません。
つまり、2つの要素のグラデーションの部分を考えることです。

ビジネスにおいて、売上を上げることは重要ですが、
売上を上げることよりも利益を残すことの方が最重要だということです。


1-2:分断思考を抑えるためには

分断思考を抑えるために、グラデーション部分を考えることをお伝えしました。

では、分断本能を刺激するような話を見分けるにはどうすれば良いのでしょうか?
それには3つの注意すべきポイントがあります。

①「平均の比較」の裏にある数値を理解する

平均値を出すメリットとしては、
・情報を素早く伝えられる
・役立つヒントを得られることが多い

平均値を上手く使いこなすことは重要だが、デメリットとしては、
・情報を単純化すると見えなくなるものが多い

平均値と言う数値を出してしまった場合、分布が隠れてしまいます。
下のグラフで確認すれば一目瞭然です。

平均の比較+男性と女性の差は大きい、アメリカとメキシコの所得の差は大きい、と思い勝ち+アメリカの大学入試(SAT)

平均値を表した折れ線グラフで見てみると、
両方の差は開いているように見えますが、分布図で確認すると全く認識が違ってきます。

画像3

こうすれば、平均と言う一つの数字の背後にいる大勢の人の存在に気付けるようになる。
こう見れば、アメリカとメキシコ、男性と女性は分断されていないことが理解できます。


②「極端な数字の比較」の裏にある数値を理解する

一般的に極端な話に興味を持ちやすいし、極端な話の方が記憶に残りやすい。

世界で最も格差が大きい国の一つであるブラジルを例で挙げるなら、
「ブラジルでは最も裕福な10%の人たちが、国全体の41%の所得を懐に入れている」

ブラジルのメディアもそのイメージを助長しており、トップ0.1%に注目し、
超金持ちがクルーザーや馬や豪邸を見せびらかす様子を取り上げる。

日本のテレビ番組でも、どうような話題が取り上げられているように、
このような話は分断本能が刺激されて話に引き込まれてしまいます

たしかに41%は不公平なほど高い。とはいえ、41%という筋はここ数十年で最も低い数字でグラフで見ればこれも一目瞭然です。

画像4

ブラジル国民の大半は極度の貧困を抜け出しており、
バイクや眼鏡を買い、貯金をすれば子供を高校に行かせたり洗濯機を買うことが出来る世帯が多くなっています。


③上からの景色であることを理解する

高いところから低いところを正確に見るのは難しい。どれも同じくらい低くみえるだろうけれど、実際は違います。

靴を履けない人たちは、自転車があればどれだけ良い暮らしが出来るか知っています。けれど、日本のような国に生まれ育てば、靴がない人も、自転車がない人も、古びた車を運転している人も同じように貧しく見えてしまうのかもしれない。

勘違いを見つけて、捕らえ、正しい理解に変えるには何が必要だろうか?


答えはデータです。

データの裏側にある現実を理解することで、正確な思考法を身に付けたことになります。

社会問題に話は反れてしまいましたが、
ビジネスにおいても出てきた数値を鵜呑みにすることなく、

その裏に隠された数値の整合性を疑うことは大切です。



2-1:ネガティブ思考

人は誰しも、物事のポジティブな面より、ネガティブな面に注目しやすい。

代表的な例は、国会にも取り上げられ話題となったこのツイート
「保育園おちた死ねのツイート」

画像5

保育園落ちた死ね = 共感
保育園入れて嬉しい = 共感しない

大衆はネガティブなことに共感を集めることが出来るので、
この話題がバズったことでマスコミはどんどん深堀していく。

交通事故のニュースも同様に、
交通事故で人が亡くなったことがニュースの本質の部分であって、
遺族の方のインタビューやその容疑者の過去の経歴はニュースの本質とは全くズレてしまっています。

このように、マスコミは人のネガティブ思考を狙って、
「幸せなニュース」よりも「悪いニュース」を多く流すことで視聴率を獲得している。

それは日本のみならず世界各国においても、地球温暖化や海洋汚染、内戦の勃発や金融危機など「ネガティブ」なニュースが先行していることから、

「世界はどんどん悪くなっている」

と大半の人は考えてしまっているということです。

画像6

人は「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうので、
必ず目の前にあるニュースを疑わなければいけない。

上記グラフにあるように、
「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどうかわったのか?」と言う問いに対して、

答えは「極度の貧困にある人の数は半減した」という事実です。

2020年8月現在、
googleのCEOは『サンダー・ピチャイ』
(インド出身のインド系アメリカ人実業家)
MicrosoftのCEOは『サティナ・ナデラ』
(インド出身 サンマイクロシステムズから転職)

ITトップ企業のCEOはいずれもインド人になっている。
時代はわたしたちが考えている以上に進歩し、歴史の授業は高校生で終わってしまっていることから、その変化を知らないことが多い。

ネガティブ思考が先行してしまっているからこそ、
人は勝手に思い込んでしまっていることが多く、それが当たり前に感じて事実を知ろうとすることも忘れてしまっています。


2-1:ネガティブ思考を抑えるためには

ネガティブ思考を抑えるためには、

「自分で事実の情報を取りにいく」ことが最重要です。
正しい情報を取って、自分の感情や感覚を定量化して証明することです。

それに関して言えるなら、コロナに関するニュースです。

厚生労働省のHPから
・陽性患者数
・PCR検査実施人数
・入院治療等を要する者の数
・退院又は療養解除となった者の数(累計)
・死亡者数(累計)
上記内容は確認することが可能です。

このように、自らデータを確認することで報道にはネガティブな面だけではない部分も確認することが出来ます。

例えば、
PCR検査を実施している人は明らかに、4月5月に比べて増えており、
その結果、陽性患者数が増えていること。
また、入院治療を要する人の数も増えているが退院や療養解除となった人も増えている。
死亡者数は、ほぼ横ばいとなっている。

事実を知ることで、毎日感染者が増えていることに対する恐怖心も減り、
ネガティブ思考を抑えることが出来ます。

▼コロナウィルス国内の発症状況(8月2日現在)

●陽性者数:1,535 人(累計 37,623 人)

画像7

●PCR検査実施人数:9,606 人(累計 713,987 人)

画像8

●入院治療等を要する者の数:9,427 人(前日比 +482 人)

画像9

●退院又は療養解除となった者の数(累計):25,653 人(前日比 +400 人)

画像10

●死亡者数(累計):1,010 人(前日比 ±0 人)

画像11

まとめ

ビジネスの話から社会的な話まで、話題が飛んでしまいましたが、
重要なポイントを3つにまとめました。


「人間の思考(本能)を理解して物事を考えること」
「物事を単純に考えるのではなく、きちんとデータ(裏付け)に基づいて話をすること」
「正確な情報は自分で取りにいくこと」

不安定な世のなかだからこそ、正確な情報をもとに、報道に流されず自分の頭でしっかり理解していきましょう!



ではではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?