カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 フレーズやリフを口ずさむ(その1) b labo vol.32
フレーズやリフを口ずさむ(その1)
村上ポンタ秀一氏がかつて笑っていいともに出演したとき、タモリからドラムを叩くコツを聞かれて「歌ってみる」と答えていた。
歌うことができれば勝手に手が動くのだと、あっさり言い切った。
「勝手に」の部分は疑問だが概ねポンタさんと同意見です。
歌うことができるフレーズは楽器で演奏もできるが、歌えないものは楽器でもできないと考えています。
脳科学的なことはわかりませんが、人間は聴いた音を楽器で表現するには、一度口ずさむというフィルターを通したほうがスムーズになるようです。
これはアドリブやオリジナルなど自分で考えた音でも同様です。
また耳コピーをするときも歌っています。慣れてくれば実際に歌わずとも心の中で感じていれば可能です。
ほかの人の感覚はわかりませんが私の場合、口ずさむとき理論的なことは全く考えていません。音程をドレミで考えたりリズムを符で考えないということです。ただ聴いたもの、考えたものを口ずさんでそれをダイレクトに楽器に変換するような感覚ですね。
もちろんどんなフレーズも一発では変換できません。「だいたいこんな感じかな?」と音を出してみて間違ったら修正する形をとっています。この修正を行うとき初めて理論にあてはめて正解を導き出すような感じですかね。
たとえば
よしもと新喜劇でギターの松浦真也が「ピンポーン正解かい!」とよくやりますがこれを再現しようとするとき、まず最初のミの音を適当に音を出しながら見つける。次にミより低い音でメジャーな響きとなる音は?と考えるとドが導き出される、こんな感覚でやっています。
つづく