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【KC】Chapman獲得


ロイヤルズがAroldis Chapmanを獲得

先日、ロイヤルズがAroldis Chapmanと1年375万ドル+出来高で契約したと報じられました。この報道には多くのMLBファンが驚いたのではないでしょうか。私自身、Twitterをみてびっくりしました。そこで、以下において、今回のChapman獲得についてみていきましょう。

22年シーズンのChapmanについて


まずは昨シーズンの成績について簡単におさらいします。34歳となる22年シーズンでは、43試合出場(ワースト3)、36.1イニングス、防御率4.46(ワースト)等、彼の素晴らしいキャリアにおいて、軒並み低調なパフォーマンスとなってしまいました。中でも、最大の武器であるフォーシームの平均球速は時速 97.5 マイル(ワースト)、奪三振率26.9%(奪三振数は43個でワースト3)、WHIP1.431(ワースト)からは剛速球で圧倒し三振を奪う投球が難しくなることで、ランナーを多く出してしまう様子がうかがえます。

Baseball Referenceより引用

しかしながら、最大の武器であるファストボールの平均球速、回転数、球持ちの良さは、MLB全体でみても依然として上位となっています。このことから、コントロール等の改善しつつ、健康でさえいれば、来期には素晴らしい投球が期待できるのではと考えます。

Baseball Savantより引用


メリット


上記であげたように、確かに彼の成績を鑑みるに、本来の投球からは明らかな衰えを感じます。しかし、昨シーズンのリリーフ防御率4.66でMLB全体27位、ALワーストのロイヤルズにとっては大きな力となり、ブルペンに厚みが増します。そして、クローザーには既に守護神Scott Barlowがいるというチーム事情から、彼にはBarlowへ繋ぐ役割が期待されます。とはいえ、スプリングトレーニングから順調に調整し、Barlowからクローザーを奪うくらいのインパクトに期待したいものです。更に、仮にバウンスバックすればトレードで放出し、チームの再建を進めることができる利点もあります。
このように、Chapman獲得は、現状のロイヤルズの大きな課題の一つである投手力の改善を図りつつ、活躍次第では再建を進めることができるといったメリットがあります。

デメリット?というか懸念点


ファンとしてはやはりチームとうまく信頼関係を築けるのかという心配があります。というのも、昨シーズンには、タトゥー由来の感染症による離脱やALDS前のチーム練習を欠席したこと等から、ヤンキースフロント陣からの信頼を失っていました。これらの出来事から、少々不安はありますが、ロイヤルズではチームとの建設的な関係を構築し、チームの勝利の為に頑張ってほしいです。また、現有戦力の成長を妨げるのではないかという声もあります。KINGS of KAUFFMANのMike Gillespie氏によると、Chapmanの加入は、現セットアッパーのDylan Coleman, Josh Staumontらの若手の成長を妨げるのではといった見解を示しています。しかし、これに関しては、単年契約のChapmanが加入したからといって若手選手の成長が止まるとは思えないし、むしろ実績十分の彼とプレーすることで得られるものがあるのではないかと思うので、あまり気にする必要がないのではと思います。



がんばれChapman


今季のChapmanは35歳となるシーズンを迎えることとなります。ベテランの域に達しますが、まだまだ能力はある素晴らしい投手ですので、彼にはロイヤルズのブルペンで躍動し、結果で応えてほしいです。私も彼の豪快な投球は好きなので、今後も応援していきたいと思います。

サムネイル引用元https://twitter.com/MLBNetwork/status/1616184051504660484


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