【LGBT】新しい発信を考えよう

このバズフィードの動画は、当事者や支援者の皆さんが思い思いのことを率直に語っています。これはこれでいいのですが、これは万人向けの啓発には馴染みません。

つまり、これを見ると賛否が分かれてしまうからです。基礎的な知識が十分ではない皆さんがこれを見ると嫌悪感につながることが想定されていないのです。

人間の「好き嫌い」の感情は非常に複雑で、いったん嫌いと思うともうどのような内容のものも拒絶してしまいかねません。

留意すべきは、LGBTについて職場や学校などで学びを深める機会を持つ場合に、当事者や共感し過ぎた支援者の皆さんが思いをそのまま表現してしまうと、逆効果に陥ることをしっかり認識しなければなりません。

自民党の考え方の中で、「行き過ぎたジェンダーフリーとは一線を画す」というものがありますが、男女協働参画社会が未だに十分に実現しない背景をしっかり検証し、その轍を踏まないようにしなければならないのです。

LGBT理解増進法が成立すれば、学びの機会が増えますが、当事者や共感し過ぎた支援者を講師に招く場合は相当な注意が必要です。また、左派の学者も要注意です。正しいと思ったことを発信する場合でも、一方的な価値観の押し付けと受け取られるような言動、表現は、話をした結果、理解を深めるのではなく溝を深めてしまう可能性が高いことを講師は十分に認識する必要があります。

結果が溝を深めは本末転倒です。そして、受け入れなければ、「差別」と指摘してしまうような話は決して生産的ではありません。

この動画はまさにそれを端的に表しています。どこをどう直せば誰もが安心して見れるものになるかを検証する機会にして頂ければと思います。

LGBTの教育資材の開発は急務です。今ある教育資材(公的機関を含む)は、決して誰もが安心して学べるものにはなっていないと指摘しておきたいと思います。


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