ココア色の夢の話とか

眠れないので過去にpixivで書いた桃子SSの話とか。

2022年の11月6日……だから、一昨年に投稿したSS。文字数は8000字ちょいで、書き上げるのに三日もかからなかったかな。
もともとは桃子の誕生日にあげるつもりで書いたわけじゃなく、同年末に出した同人誌用に書き下ろした作品だった。

いいでしょ。

周防桃子短編小説同人誌『PEACH CRACKER』の表テーマは人との繋がりとかそういうの含めた今までの自分とアイマスのまとめ本。
収録するのは今までpixivに投稿してきた桃子のSS。表紙イラストをお願いしたロックハートさんは僕がアイマスにハマった時からずっとフォローしてる大好きな絵描きさんで、帯コメントをお願いしたのはアイマスでつながった同僚P。
うん、良い本になったと思う。すごく。
一応裏テーマも決めてあって、それが……なんていうんだろう。明確に言語化してるわけじゃないけど、ニュアンスとしては清算が近いのかな。
書こうと思ってたけど書けなかったテーマとか、チャレンジしてみたけどうまくいかなかった内容とか、そういう心に引っ掛かってるものを納得いく形で出力することができたらいいなあ、みたいな気持ちがあった。書下ろしは全部そういうリベンジみたいな感じで書いた思い出。

ココア色の話。
実は今までに出した桃子SSの中で一番気に入っている。

『ココア』が重要なワードになる。
甘ったるいチョコレートドリンクを連想しがちなココアだけれど、粉末のものをそのままお湯に溶かして飲むだけでは意外と苦くてびっくりする。あの甘さはカカオ本来のものではないのだ。
桃子にとってのアイドル生活はどうだろうか、と想像する。
リコッタのコミュを経て元子役女優周防桃子は少しずつアイドル周防桃子へと変化していく。好きな食べ物はホットケーキ。春香の存在が大きいのだろうという想像がつく。甘くて素敵な変化。
その変化の行きつく先は?
子役時代、自分勝手なことばかり言って周囲を困らせて、嫌われてしまった。今度はそうならないようにしたい。期待に応えたいし、期待を裏切りたくない。
芸能界では誰よりも先輩だから、お仕事をより良くするアイデアはたくさん持っているだろう。けれど……躊躇ってしまうんじゃないだろうか。何かを周囲に要求することでまた昔のように嫌われてしまうのではないか、という恐怖心。

そんな仄暗くどろりとした液体のような心に、スプーン一杯のお砂糖を注いでくれるのは、プロデューサーであってほしい。

自分がやってみたいことを見つけてチャレンジしていく。それが周囲に評価されて、やりたいことが求められることになっていく。自分のことを大好きになれる今の桃子なら、みんなそのワガママごと好きになってくれる。
そんな甘い言葉一つで、ほろ苦いどろどろの液体だった『アイドル』が甘くておいしいココアみたいに素敵なものになる。
間違えてしまいそうになった時、転んでしまいそうになった時にすぐ手を取ってくれる存在がいることはきっと強い安心感をもって桃子を包み込んでくれるはず。
そんなことを考えながら書いた。

技術的なことはあんまり書いても面白くないけど、短編書くとき場面転換は最小限にしたくて舞台を固定しがちだね。今回はホテルのラウンジ。ホテルのラウンジってなんかいいよね。
あとは夢かな。桃子の話と夢はセットにしたい。
あと「ありがとう」か。ありがとうもセット。

書けることはいくらでもあるけどひとまずこれくらいかな。

今後アイマス本を出すことは……ないかもしれない。と思っているのは『PEACH CRACKER』の出来にかなり満足してて……いやなんか内容も装丁も印刷数と頒布数のバランスもなんもかんも全部良かったんだよな。

今年は今のところ同人イベントに参加する予定はない……かな。
いくつもやりたいことはあるんだけど、まあ同人誌はいつでも出せるっしょってことでね。

いや、正直夏コミすごく迷ってる……っていうのは、今ハマってるとある作品で一番「これだろうが」って思ってるCPが異常に盛り上がってなくて……いやでもなんか、公式で満足しきって……いや……でも…………ちょ、ちょっと考えさせてくれ……。


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