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「有碍の人、無碍の人」
「有碍の人、無碍の人」
有碍(うげ)の人とは
ひと言でいうと調子に乗りやすいタイプ
例えば、運が向いてきて良い事が続くと
どうだとばかりに自慢する
やがて禍いが訪れると
「自分はなんて不幸なのだ!」と騒ぎ嘆くが
たまたま持っていた土地の区画整理で
大金を手にしたり、株が当たったり
今まで不遇を嘆いていたことを忘れ
傲慢な態度をとるようになる
しかし、持ちなれないものは身につかず
再び資産を失い、たちまち卑しい人間となる
一方、無碍(むげ)の人とは
決して傲ることなく静かな生活をしている
どんなに大金を手に入れたとしても
贅沢をすることもなく、謙遜の心を常に失わない
だから、たとえ貧しくなっても
少しも卑しい気持ちをおこさないのである
幸運に恵まれても、いつ禍いが来てもよいと
覚悟を持ち、常に心を磨いている
実際に不運に見舞われてたとしても
不幸せの中でもますます心を磨くのである
何があっても無碍でいること
とても難しいことだけど、とても大切なことだ
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