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「引き受ける」という生き方

「引き受ける」という生き方

名家に生まれるか、凡家に生まれるか
第一子に生まれるか、第二子に生まれるか

命に魂が宿った瞬間から
人はその「運命」を「引き受けて」いる

誰も「こんな家は嫌だ」と言ったり
「長男は嫌だ」と言って生まれてくる者はいない

どんな環境だろうと、そこに生まれたからには
その環境を全て引き受けなければならないのだ

そして、それは、命を全うするまで続くもの

多くの場合、人は幾度かの「困難」にも遭遇する
それさえも、逃れられるものではない

「逃れよう、逃れよう」とするから苦しくなる
黙って引き受けてしまえばいいのだ

お金がなくて大学に行けないんです…
そういう家に生まれたんだ、行かなければいいさ

大学に行きたければ
その前からコツコツと貯めていたりするだろう

妻が、夫が、別れたいって言うんです…
そういう人と結婚したんだ、別れてしまえばいいさ

別れたくなければ
普段から、思いやりを持って接しているだろう

生まれた時も、今も、実は同じ
全ては因果で引き起こっている運命なのだ

地団駄を踏んでも、嘆き叫んでも仕方ない
人生はそういうふうにできている

だから、目の前に何か事が起こったら
まずは「引き受けてしまう」ことだ

それから、ゆっくりと受け止めればいい
「ああ、人生は、成るように成っているな」と…

(日本画家・永武哲弥氏)

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