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デジタル見守りシステムRoom Mate(ルームメイト)

5年前、地域理学療法士として働いていた時、徘徊がとても多い老人ホームに住むおじいさんがいて、その時隣の自治体の専門家の人から「ルームメイトってしってる?今度福祉テクノロジーのセミナーで話すからぜひ話でも聞いてみて!」と言われて紹介された製品が、この見守りセンサールームメイトでした。

5年経った今、まさかこんなにノルウェーの高齢者施設で使用されてるなんて、少し感慨深い気分になります。私が先日訪れたアルツハイマー村でもこのシステムが使用されています。(メーカーを明示していないので、ルームメイトかどうか100%分かりませんが、おそらくこの製品を使用していると思います。)

今回はノルウェー発のデジタル見守りセンサー「ルームメイト」のご紹介をしたいと思います♪


1.ルームメイトってなに?

ルームメイトとは、一言でいうと見守りセンサーです。先進的なアルゴリズムのテクノロジーを使用して転倒を減らしたり医療スタッフがその場にいなくてもすぐに察知し知らせる役割をもっています。個別のニーズに応じたセンサーの機能設定もできるので、居住者の安全を確保しながら、プライバシーを尊重する設計となっています。以下の動画、1分ほどなので、ぜひ見てみてください。音無しでも大丈夫です。


2.ルームメイト開発・Sensio社

ルームメイトを販売するSensio社は2009年に設立され、本社はノルウェーのオスロにあります。現在はスカンジナビア諸国の高齢者ケアプロバイダーの50%以上にサービスを提供しており、急速にヨーロッパ全域に展開中です。

Sensio社のホームページはこちらからどうぞ!英語です。

3.ルームメイトの特徴

1.匿名化された見守り:ルームメイトはカメラ監視ではないです!!居住者のプライバシーを保ちながら、医療スタッフが必要な場合に映像と音声で迅速に対応できます。
2.自動警告:危険な状況が発生した際に自動で警告が送信され、居住者が自らが伝えることができなくても自動で医療スタッフへ通知がいきます。

3.活動状況の把握:Aさんの日常ルーティンを理解しながら、いつもと違う行動をとるとそれを察知して医療スタッフに伝えてくれます。例えば、Aさんは毎日6時に起きるのに、今日は9時になってもベッドの上にいる。となると医療スタッフに通知がいき、そこから対応ができますよね。

4.アプリ対応:専用アプリでシステムを管理し、他のアラームと統合可能。例えば病棟のもともとある携帯に統合できたり。これはめちゃくちゃ助かりますよね。


監視カメラではありません


ノルウェーの高齢者施設でバズっているこのデジタルセンサー、今後どのような追加機能などが搭載されていくのか個人的には気になります。


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