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ポイントよりも、ペース支配が大切。やはり矢吹正道が、常にペースを握っていたと見る

 22日に行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチから1週間が過ぎた。挑戦者・矢吹正道(緑)が劇的な10回レフェリーストップによるTKOで、8度防衛の安定王者・寺地拳四朗(BMB)を破り新チャンピオンとなったこの試合。だが、試合直後から「寺地の新型コロナウイルス感染からの調整不足」、「4回終了時のオープンスコアの影響」、「9回のバッティングによる寺地の右目上カット」など、矢吹の戦いを否定するかのような意見が飛び交った。

 自分は当日、自宅でカンテレドーガによるライブ配信で観戦。『ボクシング・マガジンWEB』で試合レポートというかたちで原稿を掲載した。そして、あらためて試合5日後にWOWOWで放映されたものを観賞。全体的な印象は、ライブを見たときとなんら変わらなかった。

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