君が教えてくれたこと

過ぎていく一日、一日
頼りない私の力で
築きあげてきた時間
もう泣きわめくことも
繰り返し嘆くことも
しなくてよくなった
こんなにも私は
苦しんでるんだと
誰かにあたることも
しなくてよくなった
もう一度私は誰かに
期待をすることもあるかな
でももう二度とあんなふうに
心が破れることはないだろう

君が教えてくれたこと
ひとりで歩くことの勇気と
ひとりで過ごすことの寂しさと
誰もが傷つくということ

もう鳴らない電話
しなくてもいい会話
君がいった どうして君は
自分を傷つけることをするのだと

君が教えてくれたこと
自分を守ること
誰かを大切にすること
そしてやがて何かを学ぶこと

君がいなくなってから私は
少し強くなった

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