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【雑談】締め切りと創作について考えた話

お久しぶりです。部屋の整理をする休憩に、この記事を書いています。

今現在、3末の文学賞に向けて原稿を書いているわけですが、どうやら「間に合わない」ようです。純文学(だと思って書いているのですが)の作品なので、次目指せるのは秋の賞。それまでこの作品を続けて書き上げる、という選択もあるのですが、正直この作品のラストが見えなくて潔く別の作品を考えたほうがよいのかしら? と思い始めています。

やっぱり、構成はちゃんと立てないとね……、こうなるよ。と改めて思ったわけですが、「構成立て」は自分の課題です。小説を書くうえで、もっとも難しく感じるもの。

以前、フィルムアート社が出した「創作本」で、小説のフレームワーク(構成、骨組みみたいなもの)の基本を知ったわけですが、小説って感性に頼るだけでなく、ロジカルな考えも必要なのですね、と感じました。

文学作品を読むとき、言葉の美しさに引っ張られてしまいがちなのですが、「小説のフレームワーク」なるものを知ってから、「そういえば、冒頭のこのシーンはここと繋がっている!」「ほぼすべての作品が冒頭で登場人物と設定を明かしている!」など、驚くことがあったわけです。

「読者ファースト」という言葉がありますが、あれは「読者に負担なく読んでもらうにはどうしたらいいか?」を考えたものなのでは? と今では捉えています。少し、ライティング作業と似ているのですが。

「読者に負担なく」というのは、単純に「簡明でわかりやすい」文章を指すのではなく、「頭に入りやすい構成(ストーリー、設定の順番)」を意味するのだと思うのですよね。必ずしも「起承転結」に沿うようなものでなくてもいいのですが(転から始まったり)、読者にイメージしてもらいやすいように冒頭の段階で設定や主要な登場人物を明かすのが、読む側にとって親切(という安直な言い方)なのかな、と。

そこに小説に"含みのあるもの(明かさない秘密)”を考えて作れば、もう最高ですね。

――こういうことを考えても、まったく自分の作品に反映できていないわけですが……。いわゆる抽象的な考えはできても、具体に落とす(エピソードを出したり、物語を構築させる)作業ができない状態でいます。次の作品の案出しをしながら、今の作品を没にするか否かを検討しようと思います。


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