マガジンのカバー画像

25
拙い詩の数々
運営しているクリエイター

2018年8月の記事一覧

氷の偶像

僕にとって君は小さな悪魔

そしてそれが救いだった

ずっと君は嘘をつかなかった

みんなのように、嘘をつけなかった

君は怖がられていたね

ひとと違うからといって

だけど僕にはわかるんだ

誰ともそんなに違わないということ

他の子たちは必死に隠して

上手に生きていたこと

言葉を持たない僕と

嘘のつけない君は

そういう真似はできなかった

頬についた赤い傷

腕につけられた青い痣

もっとみる