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イカゲーム感想

コロナワクチン2本目を打ち、まあままな高熱が出たけれども、さりとてずっと寝たきりにもなれないので、この際、と思って、Netflixで一位だったイカゲームを見てみた。

なんというか、頭もそれほど働いていない中で、ぼーっと見るのにふさわしそう、と思ったからだ。

なんと、全世界1位だそうで、ライアーゲームやカイジのコンセプトをぱくったにしても、ここまでヒットすると、もはやどちらが元ネタかわからなくなりますね。

イカ、じゃない、以下、ネタバレ含みますので、見たくない方は回れ右。

--------------------こっからネタバレあり-----------------------

まあ、ネタバレと言っても、先読みしながら見ている人にはほぼほぼ予測可能な内容でした。その部分には触れません。

まず、韓国ドラマってすごいな、って思ったのは、どんなシチュエーションでも舞台でも、結局、家族モノに持って行ってしまって人情ものになってしまうところ。

カイジもライアーゲームも若者がひとりで勝手にやってます、感があって、なんというか、感情を揺さぶられて感動して泣くってことは、まあ、ないけど、このイカゲームも結局、家族というのがテーマになっています。

これ、韓国の人がなおさら家族の絆が強い、ということよりは、そのテーマを入れた方が、全世界的にヒットするからではないのかな、と思います。

ちなみにこの中に出てくる家族テーマを見ると、

・親子
・兄弟
・姉弟
・夫婦

でしたね。

となると、黒幕さんだけ現代の家族の話が無いことがわかります。家族を大事にするものと孤独なものとの戦いで、家族を思う側が強い、というのが、韓国ドラマのコンセプトなんでしょうか?

そう考えると、鬼滅も東リベも、最近の日本でのヒットマンガもこの系譜二沿っているなぁ、と思ったりしたのですが、それはまた別な話。

もうひとつ、面白いと思ったのは、イカゲームに出てくるゲームが、ほぼほぼ頭を使わないものである、ということ。カイジにしてもライアーゲームにしても、日本勢はすぐに頭を使おうとするような気がします。まあ、ライアーゲームは主人公が探偵ポジションで、そういうコンセプトなんでしょうがないですが、カイジに頭の良さを求めるのは無理があると思うんですが、まあ、そこは置いておいて、これはつまり、見ている人に頭を使えと言っているようなところがあって、これはもしかすると、マンガ原作ものと、最初から映像配信前提というのとの違いかもしれません。

読書体験というのは、ある程度、読者に頭を使わせないとハマってくれませんが、映像の場合には、視覚刺激でハメることが可能です。この辺は作家のセンスで、庵野監督あたりにも感じるものですね。シン・ゴジラの謎解きなんて、視聴者ガン無視でしたからねー。

また横道逸れた笑笑

あと、このイカゲーム、言っては悪いですが、可愛い子というか美人というか、そういう花を添えるような存在が一切、出演しません。(まあ、女優さんなので、そういう演出なんだと思いますが。)

そのくせ、韓国ドラマには珍しく、SE〇シーンがあって、乳〇も露出しているので、これはいったい、どういうことなんかな?と戸惑いました。

あと、敵というか、赤い服の人たち。印象的に、これらもすべて男性という設定のように見えます。意図的に色を明るくすることでイメージの固定化を防ごうとしているかと思いますが、これは、軍や政府などの統制のオマージュなんでしょうねぇ。となると、コロナで「皆さんの安心安全のため」というメッセージとともに外出制限されたり行動規制されたりといった状況が全世界的に起こっている中で、それに反発する気持ちと主人公たちの気持ちがシンクロしてヒットにつながった、という見方もできなくはないかもしれません。

いずれにしても、貧富の差の拡大は、このコロナで加速しているでしょうし、お金とか借金とかいうテーマも、割と普遍性のあるテーマです。リストラ、ギャンブル、投資(投機)なんてのが今回は出てきましたが、人が死なない程度に貧困になる装置というのはマーケティングのシステムの中に組み込まれているわけで、そのあたりも追及していくとシーズン2以降のヒットもあり得るのかな、なんてことを思ったりします。ペリカ導入?

最後にミーハーな話。めんこ男、コンユのニヤリとした笑顔がとても良かったです。そして、イ·ビョンホンは顔がデカい。

現場からは以上です。

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