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『1分理解』おすすめマーケティング系ビジネスフレームワーク一覧

ビジネスフレームワークとは?

ビジネスフレームワークとは、ビジネスシーンで役に立つメソッドや仕組み、枠組みの総称です。

その利用及び活用方法は、新たなアイデアを発想するとき、効果的なマーケティングを実施するとき、効率的な組織マネジメントを行うときなど、様々なビジネスシーンで用いることができます。

このビジネスフレームワークは、古くは紀元前から知られており、優れた先人たちにより見出され、時代とともに実用的な形に変化してきた実践的なメソッドです。

本記事では、ビジネスフレームワークを親しみを込めてビジフレと呼び、これらビジフレを、新たに知識として習得したい方、また、ご存じの方は、備忘録としてご活用頂ければと考えています。

つきましては、本記事では、ビジフレの概略やリマインドのキッカケとして活用しやすいよう、各ビジフレが1分程度で理解できるように構築したページになります。

また、ビジネスシーンに合わせ、活用しやすいように、「アイデア系」、「マネジメント系」、「マーケテイング系」、「共通スキル」に分類しております。

是非、ビジネスマンやビジネスウーマン、または、学生さんや主婦(夫)の方々に、ご活用頂けますと幸いです。

マーケティング系ビジネスフレームワーク(ビジフレ)


4C戦略

4C戦略とは、マーケティングの4Cとも呼ばれ、消費者の視点にたった、売れる仕組みを作るための4項目に関するビジネスフレームワークです。

その4つの項目とは、Customer value(価値)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)です。その4つの項目の頭文字より、4C戦略とされています。


4P戦略

4P戦略とは、マーケティングの4Pとも呼ばれ、販売力を強化し、売れる仕組みを作るための4つの項目のビジネスフレームワークです。

4P戦略の4つの項目とは、Product(製品)、Price(価格)、Place(販売チャネル)、Promotion(プロモーション/販売促進)です。その4つの項目の頭文字より、4Pとされています。


AIDMA(アイドマ)

AIDMAとは、マーケテイングで用いられるビジネスフレームワークで、顧客の購買行動に関する段階を示したビジフレになります。

消費者の購買までの流れは以下のようになるとされています。

Attention(注意)商品を知ってもらう必要がありますので、認知してもらいます。
Interest(興味)興味を持ってもらうために、魅力を伝えます。
Desire(欲求)購入欲求を刺激します。
Memory(記憶)顧客の購入理由をサポートします。
Action(購買)最後に、後押しを行い購入してもらいます。

AISAS(アイサス)

Attention(注意)⇨ Interest(興味)⇨ Search(検索)⇨ Action(購買)⇨ Share(共有)

AMTUL(アムツール)

Awareness(認知)⇨ Memory(記憶)⇨ Trial(試用)⇨ Usage(日常利用)⇨ Loyalty(愛着)

AISCEAS(アイセアス)

Attention(注意)⇨ Interest(興味)⇨ Search(検索)⇨ Comparison(比較)⇨ Examination(検討)⇨ Action(購買)⇨ Share(共有)

VISAS(バイサス)

Viral(口コミ)⇨ Influence(影響)⇨ Sympathy(共感)⇨ Action(購買行動)⇨ Share(共有)


PEST分析

PEST分析とは、4つの外部環境を分析し、自社の戦略・戦術を立てるためのビジネスフレームワークです。

PEST分析の4つの外部環境とは、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technoligy(技術)であり、PESTとはその頭字語です。

基本的には、PEST分析はマクロ的な分析になりますので、ミクロ的な分析(SWOT分析など)も実施し、自社の戦略・戦術へ反映させることになります。


アンゾフの成長マトリックス/PMマトリックス

アンゾフの成長マトリックスとは、今後の事業展開を考えるときに活用できるビジネスフレームワークになります。また、製品と市場のマトリックスであることから、ProductとMarketの頭文字からPMマトリックスとも呼ばれています。

基本的な軸を現在の既存ビジネスにおき、そこから市場(顧客)に新規性を見出すのか、それとも製品(技術・サービス)に新規性を見出すのか、はたまた、その両方かという視点で今後の事業戦略を立てるビジフレになります。

戦略(1)市場浸透/強固な事業基盤を築くこと
戦略(2)新製品開拓/既存顧客からの収益の多様化
戦略(3)新市場開拓/市場拡大を目指した収益増加
戦略(4)多角化/チャレンジ事業


FABE

FABEとは、Feature(特徴)、Advantage(利点)、Benefit(利益)、Evidence(証拠)の頭文字からなる用語で、顧客に対して商品やサービスのプレゼンテーションを行う際に用いられるビジネスフレームワークです。

初めに、製品やサービスの特徴を伝えます。続いて、その特徴がどの様な利点になるのか、さらには、その利点が顧客に対して同様なメリットがあるのかを伝えます。最後に、その証拠となるデータの提示や実演を行うことで、顧客の納得に繋げることができます。

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イノベーター理論

「イノベーター理論」とは、エヴェリット・ロジャース氏が提唱した「ロジャースの普及理論」とも呼ばれる、イノベーション製品の一般消費者への普及率を示す理論です。

世の中に出てくる、イノベーションによって生み出された新製品に対する購買行動は、消費者をカテゴライズできるとされており、それらは、「イノベーター」「アーリー・アダプター」「アーリー・マジョリティ」「レイト・マジョリティ」「ラガート」と呼ばれている。

これら5つの消費者タイプが購入を始めるタイミングが製品のトレンド(拡散)であったり、製品ライフサイクルに相関関係があることがわかっています。


USP

USPとは、Unique Selling Propositionの略であり、その名の通り独自の販売提案となり、持っている製品やサービスを消費者に売り込む又は認知してもらう戦略を考える為のビジネスフレームワークです。

VRIO

VRIOとは、4つの視点から自社のポテンシャルを評価するビジネスフレームワークです。

VRIOの4つのポテンシャルとは、Value(価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)であり、VRIOとはその頭字語です。

つまり、上記の4つのポテンシャルを正しく評価することで、組織としての又はその技術の、そのサービスの市場での競争力を評価する為のビジフレです。

5F

5Fとは、業界を5つの外部環境に分類して分析するビジネスフレームワークです。

5Fとは、ファイブフォース(five forces)分析とも呼ばれており、その名の通り5つの外部環境の影響力のことを意味しています。

その5つの外部環境とは、Threat of new entrants(新規参入の脅威)、Threat of substitutes(代替品の脅威)、Bargaining power of customers(顧客の交渉力)、 Bargaining power of suppliers(サプライヤーの交渉力)、Competitive rivalry(競合他社)のことです。

3C

3Cとは、経営戦略を考えるために、顧客(Customer)、競合他社(Competitor)、自社(Company)を分析するためのビジネスフレームワークです。

顧客:市場規模、成長性、顧客特性(老若男女)
競合:競合他社の数、市場のシェア、経営戦略
自社:企業規模、経営資源、得意技術・サービス

近年では、ビジネス環境の変化が速いことから、よりスピード感を持って事業を行うため、アウトソーシング(外注)を行うケースが多くなってきています。

そういう観点から、さらにアウトソーシング先の協力企業(cooperative)も準経営資源として考えられます。

RFM分析

RFM分析とは、Recency(直近購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入累積額)の頭文字からなるビジネスフレームワークです。

Recency(直近購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入累積額)の3つの観点で顧客を分析することで、優良顧客を見出し、顧客のカテゴライズを行うビジフレです。

Recency(直近購入日):直近でいつ購入したか?直近であるほどスコアが高い
Frequency(購入頻度):何度購入したか?購入回数が多いほどスコアが高い
Monetary(購入累積額):これまでの購入額の合計は?購入額がスコアが高い
R・F・Mの分析において、全てのスコアが高い顧客が優良顧客となりますが、1つでもスコアの高い項目を含む顧客であれば、アプローチやプロデュースの方法によって優良顧客できる可能性もあります。

QCD

QCDとは、Quality(品質)、Cost(価格)、Delivery(納期)の頭字語で、ビジネスの総合的な品質を決めるビジネスフレームワークです。

当然ながら、品質は高く、価格は安く、納期は早く、が顧客満足度/CS(Customer Satisfaction)を高める基本です。

しかし、それらを全て高レベルを満たすことは難しく、通常は品質をより高めようとすれば、コストが上がり、納期に時間を要することになります。その逆もまた然りです。したがって、これらをバランスよく顧客の満足できるレベルを達成することが重要です。

つまり、顧客がQCDのどの項目を重要と考えているかを把握することが大切です。


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