見出し画像

レジオネラ肺炎のまとめ(2023年3月14日修正あり)

レジオネラLAMP法の診断精度について,2023年3月14日に修正を行いました。

(見出しのレントゲンは私自身が肺炎になった時のものです。コロナ前。多分非定型だけど,レジオネラではなさそうでした)

暑い日が続きます。レジオネラ肺炎の季節になってきました。
1999年4月~2007年3月の国内集計によると月別では7月が最も報告が多く,月別報告数は相対湿度と最も強い相関を示したそうです。

https://idsc.niid.go.jp/iasr/29/346/dj3463.html

レジオネラ肺炎をまとめると,

  • 高熱,肺外症状を伴いやすい,比較的徐脈も手がかりに

  • 低Na血症,血小板減少,CRP高値,LDH高値,CK高値,低リン血症,血清フェリチン高値など

  • 尿中抗原陰性でも疑わしければ,喀痰LAMP法(保険適用)

  • 治療はフルオロキノロンが第一選択
    (軽症,中等症ならアジスロマイシンも可)

  • 有効な治療でも発熱は4~5日遷延することがある

  • 治療期間は7~10日間(免疫抑制,重症例では延長を考慮)

という感じです。

レジオネラ症の潜伏期間と症状

ここから先は

3,082字 / 4画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?